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「歳を経ても穴の中で。」

怪奇現象は起こって呉れない。ズット待って準備をして居たのに。
遺された秋を澄まして、幽霊には与しないと決めていた。
束縛に支配される点で悪魔と詩篇は貌が似ている。
痺れる心臓が血を焚き続ける合間にさえ。
サンオイルで健全な健康を装って。
惚けた唄で踊って欲しい。

言葉を拾っては指を斬る。
夜に観る夢は不安の濁流だ。
辞書に書いてないなら信じない。
名前を憶えられずに慌てて無くすのが特技。
恋仲は何時も食事の仕方で破れて壊されゴミの日を確認されて。
ヤット入れたと思ったらもう一人の自分にヒップホップを挑まれてた。

希哲学の時間に教師を侮辱する様な寝相をして教室から遠投された。
まさか其の思想に一番近い場所に居たとは知らぬ儘で。
ポルノ同人誌に遣えそうな物語を調べる日々。
造りモノの花の方が美しく感じる。
諦めの悪さで世界に響いてく。
モールスの様に淋しい。

中毒で止まらない情報を掬った。
ゴミ捨て場で三十平方センチを見付ける。
オマージュとしても甘くしない方が妥当に成り。
永久に逢えないから書いておきたい手紙を重ねるので。
御疲れ様にされたら早くこの天国から飛び出していくから。
ドンナに不満が有っても解決法が乱暴の段階で其の人は畜生なのだ。

血走れる箇所は全て真っ赤に染まってるので貴方はキット倖いだ。
ダンボールの迷宮がこんなに広いなんて知らなかった。
未来は巻き舌で舐め取って保存しとけば佳いから。
奪われた頑張りに報いる為のサヨナラを。
ビニール傘は決して共通財産では無い。
細部の意味まで加味して生きてるが。

誰かを高くさせる代わりに生きてきた。
月に成っても助ける事が出来ない日々だ。
嘘を光らせれば何時か気付くんじゃ無いかと感じ。
割れた硝子には意味が有り過ぎて気持ちを整頓出来ずに。
一層の事、夜道で事案を起こそうかと追われた日々だった。
自分を無視し始める。何れは存在しないと言う方向に終わらせたい。

世界の終末時計に螺子を巻き心が元気に成る薬を嗅がせる。
憑いて廻るピカっとしたドンを実行する馬鹿さ。
花が咲いた足下には呪と額に書いた頭蓋骨。
瞼を閉じる瞬間に人々は表情を殺してた。
声を掛けた時に全て消えてしまえ。
人権の無い物怪が闊歩している。

顔向け出来るまで執拗に祈れば。
失いたく無いモノがアマリに強過ぎて。
社会に加わる件こそがイレギュラーだった。
霧が晴れた時こそ真の絶望で在りマトモの敗北だ。
林檎を齧った痕で気になるサイボーグか確認している。
遂に自分勝手な心細さで傲慢に成れたバカリだったのに。

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