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エッセイ

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煩先生の脳髄の詩情に富んだエッセイを纏めています。
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#詩的散文

「ガニメデでは誤解され。」

フランケンシュタインの化け物みたいに自信も夢を奪われる産まれ方をしたので、歩が悪いマトリ…

煩先生
14時間前
19

「蒙古斑の温かい記憶。」

所謂崇める系に属した聖なるモノとされる存在達は、不思議と常に半裸なので文化水準はそんなに…

煩先生
1日前
19

「軀の奥への招待状。」

一度でも詩人と名付けられた生物ならば、其々の好意を基準とした情緒を世界から丸々盗まなけれ…

煩先生
2日前
18

「想い出せど、密室。」

徒歩の優位性の様に我儘な恋をしては破れてきたので、この人生が或いはマルサスの罠なのでは無…

煩先生
4日前
27

「ゴンドラの唄で宇宙まで。」

最早欲しがっている詩人に対して、エーアイくらいしか深読みして呉れない世の中に成ってしまっ…

煩先生
5日前
21

「花占いはクローバーで。」

ミノフスキー粒子に侵されている事だけは判っているので、引導を贈れる誰かをズットズット捜し…

煩先生
6日前
18

「橙色の液体に弾けたい。」

雪割草を待ち続けていただけなのに、火が放たれた家庭環境の終わりに全ての薄倖が注がれていく。ハローハローハローワールドにニューロンを重ねていたら、もうこんな時間だと疫病に成り切る練習を想い出して整える。 マーク・トゥーに成る為の犠牲として向日葵を沢山沢山殺して来たのに、こんなにも紫に震え泣く。機械仏教の中心に居るたまごっちのバグみたいな奇蹟を感じていたら、果物さえもモナドの方向に導かれて眼に余ってる。 下手な鉄砲は永遠に当たらなかったのに、負ける事は赦されないので檸檬をデパ

「時間は情緒を濁らせる。」

幾ら時代を重ねても別れるべき全てのエヴァンゲリオンを観ると泣いてしまうので、座席を蹴り倒…

煩先生
8日前
26

「蛙の様に笑っているから。」

灼熱の中を潜り抜けて辿り着くのが永訣の朝ならば、永遠に真夏に堕ちて子守唄を聴いて居た方が…

煩先生
9日前
25

「足の速い魚を追い掛けて。」

疎外感を憶えた時には珈琲豆の密輸を口実にしながら、木こりの感情で頭蓋をバッサバッサと斬り…

煩先生
10日前
23

「背の翅も根の花も忘れて。」

苦しんだ遺失物に意味を求め過ぎて、空の下のビニール傘の持ち主さえ、殺してしまわないといけ…

煩先生
11日前
19

「心を亡くせば周囲が微笑む。」

スプーン一杯で驚きの白さを発揮するので、全ての骨を細かく砕いて、半殺しでは済まないと言う…

煩先生
13日前
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「批評に耐え得る何故の底。」

音楽の人々がイヤホンを着けながら演奏している姿を観る度に少しだけ淋しく成って、透明人間で…

煩先生
2週間前
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「ストレスは細部に宿る。」

出来レースみたいな薄倖で同情される日々の連続に、眼醒める朝に他人に成っているんじゃないかと思ってた。何かをする度に少しだけ上手く行かない事に触れて、其の気掛かりのせいで人に恋する余裕も無くなっている。哀しい事を述べられたせいで泪を捉える事の困難に、只々忘れないで欲しいと祈るバカリだから馬鹿みたいだ。希望寄りのラベルが空白な感情を携えて居たとして、救えるのは公園で集ってる鳩の群れくらいしか無いので。 篭に閉じ込められた金糸雀の吐く血を薬にしたのに、ちっとも唄を遣って誰彼の精神