マガジンのカバー画像

エッセイ

166
煩先生の脳髄の詩情に富んだエッセイを纏めています。
運営しているクリエイター

2024年9月の記事一覧

「生き易い雨。」

栄養の様に言葉を服用している。 宿便の様に言葉を排出している。 甘えた声が、夜の肯定に戦い…

煩先生
4か月前
22

「絶版とメンヘラ。」

ギークハウスの破滅を観ない儘、去ったのだ。 リナカフェの閉店を味わう前に、帰ったのだ。 追…

煩先生
5か月前
30

「酸欠、或いは痛む。」

エッセイは生活のパッチワークだ。 自分の人生を切り売りする心地好さが堪らない。 此の半生を…

煩先生
5か月前
19

「僕の中の神経衰弱。」

最近、淋しく成ると指先に鋭い痛みを感じる。 淋しさは助走無しで僕の臓腑の飛び込んで来る。 …

煩先生
5か月前
21

「書き辛い事。」

僕は僕の顔が苦手だ。 姿を確認して何度後悔しただろうか。 だから右の拳は、鏡を叩き割るピス…

煩先生
5か月前
18

「地に足の付いた散文。」

取り敢えず、無くした全てのモノはメリカリで買っておきなさい。 僕は僕を怖れる人の為に星座…

煩先生
5か月前
20

「常軌の在処。」

汚言症の様な関係を築いている。 其の舌禍の為に胃薬はラムネ味。 昨日、プリキュアに成り掛かったりしてた。 夢と希望が掴み放題、詰め放題だったから。 人類は耐久消費財だから、僕も気を衒えるスタミナが欲しい。 今は未だ、自意識にハーネスを付けて歩いてる程度の動物で。 惨事のニュースを悪口の材料にするな。 僕はクリムト氏みたいな線を引きたい。 アームカットをすると腕が毛深く成るからね。 僕っ子、ドジっ子、眼鏡っ子で誤魔化したの。 僕は僕で完結してるから、僕以外の僕に誘惑されないで

「逃げも隠れもする。」

安心な僕は誰の隣でも不快じゃないギリギリに成れる。 相変わらず最高の夏を約束している昨今…

煩先生
5か月前
21

「僕を怖れているのか?」

他所往きの胃袋を抱えて、今日も空腹を愉しんでいる。 或いは宿便の様に、勿忘草を花壜に活け…

煩先生
5か月前
13

「石に当たると痛む。」

石を民衆の機嫌が済むまで浴びないといけない時も有る。 喩えば、僕は園崎詩音さんと一緒に石…

煩先生
5か月前
20

「宇宙よ、土下座せよ。」

僕は何時までも独りで善がっていたい。 直径5mmの穴だらけの顔を視て確信した。 夏休みと言え…

煩先生
5か月前
19

「昆布の天ぷら違反。」

AK47を毎分六百発のテンポで乱れ撃ちしていた頃、僕はハッピーエンドに憧れていた。 其のキラ…

煩先生
5か月前
17

「正攻法じゃ濡れない。」

僕は意図の視える詩篇が嫌いだ。 反戦、差別、貧困、孤独、失恋、弔意。エトセトラエトセトラ…

煩先生
5か月前
16

「知の無知。」

気難しい詩篇ばかり書いている。 感性も資質も技術も残骸も持っていない僕なので。 詩篇の中で僕を表現するのが怖かった。 どうやらアンダーグラウンドは東京にしか無いらしいし。 頑張れば報われるとは限らない。 しかし其れが頑張る事を止める理由には成らない。 続ければ成長するとは限らない。 しかし其れが続ける事を止める理由には成らない。 応えれば赦されるとは限らない。 しかし其れが応える事を止める理由には成らない。 夢観れば変貌するとは限らない。 しかし其れが夢観る事を止める理由に