【ソフトテニス】2024年高校選抜女子結果予想

2024年3月28日〜30日に行われる、高校選抜女子の結果予想と展望のようなものです。

組み合わせについては、愛知県高体連ソフトテニス部のホームページをご参照ください。



女子結果予想

優勝:東北
準優勝:広島翔洋
ベスト4:京都光華/三重
ベスト8:和歌山信愛/岡崎城西/県岐阜商業/就実


ここ最近は毎回、今の高校女子は特に予想が難しい大混戦だと言い続けていたが、今年は過去最高レベルにどこが勝ってもおかしくない大戦国時代になっている。

去年は世代3強ペアと言われていた前田中谷ペア(須磨学園)・佐藤杉本ペア(広島翔洋)・岩元岩元ペア(和歌山信愛)が中心となって回っており、実際去年の3冠大会の決勝戦進出校6つの内5つがこの3強擁する高校だった。
しかしその3強が卒業して新チームになった今、各校の戦力が均衡し大本命が不在で、前哨戦のアゼリアカップと全日本私立でも活躍するチームの顔触れが違っているような状況となっている。
そんな群雄割拠の高校女子で、去年の大会や前哨戦となる大会で結果を残していて優勝候補として目されているチームが、三重東北京都光華広島翔洋就実和歌山信愛あたりか。

三重は去年のインターハイ優勝校だが、その時の団体メンバー8人のうち7人が残っているという戦力的には最も期待できそうなチーム。

東北は去年のインハイと国体の3位メンバーの半数が残っており、アゼリアカップで優勝している。

京都光華はインハイ個人戦ベスト16の選手が2人残り、近畿予選では須磨学園・昇陽との死のブロックを抜けて選抜出場を勝ち取った。全日本私立では団体優勝も成し遂げている。

広島翔洋は去年の夏から主力の1年生エース塚本前川ペアを中心に活躍し、出場校で唯一アゼリアカップと全日本私立で共に4強以上に入っている。

就実は夏のメンバーが多く残っており、中国地区大会では広島翔洋を破って1位通過。アゼリアカップでは準優勝している。

和歌山信愛は去年の選抜優勝チーム。1年生の頃から活躍してきた選手や、去年から主力で優勝を手にした選手もいて経験値では上位。

以上の6校が優勝候補の第1グループに入るが、その他にもアゼリアカップベスト4の学法石川や、東海優勝ペア率いる県岐阜商業、京都府・近畿で優勝して来た福知山成美、アゼリアカップで強豪を倒した山陽学園札幌龍谷などにも注目だが、その他にも多くのチームにも強力な選手がいたり地区で結果を残してきたりしており、優勝へのチャンスはどこにでも大いにある。一体どこが抜け出して栄冠を掴むのか。


各ブロックの予想と展望

左上ブロック(和歌山信愛〜京都光華)

勝ち抜け予想は、全日本私立優勝の京都光華。京都府では福知山成美に敗れて2位となり、近畿も5位でギリギリの選抜出場にはなったが、その福知山成美が近畿優勝で、更に近畿の予選リーグで須磨学園・昇陽という全国区の強豪と対戦する死のブロックを勝ち上がったことで負けて強しの印象。しかし選抜直前の全日本私立で見事優勝を果たして優勝候補の一角となった。この勢いで選抜初優勝を掴み取れるか。

ベスト8予想は、前年優勝の和歌山信愛。1年生時のインハイ団体で優勝を果たし、去年の選抜でも優勝を経験した浦山選手が最終学年に。経験豊富なエースが自分の代でも優勝に導けるか。

その他注目チームは、山陽学園はアゼリアカップで小山からスタートして2回戦で対戦した和歌山信愛を倒しており、選抜でも全く同じ立ち位置に着いているが、アゼリアカップの再現をすることができるか。
済美は四国優勝校で、去年の選抜とインハイで和歌山信愛と対戦してどちらも1-2に迫った。その勝利を挙げた選手が残っており、リベンジに期待がかかる。
関東大会優勝の昭和学院や、九州優勝ペア擁する中村学園も強力。


左下ブロック(広島翔洋〜白鷗大足利)

勝ち抜け予想は広島翔洋。去年のインハイでは1年生ながらレギュラーとして活躍した塚本前川ペアは今大会最強格のペア。他の2ペアも確実に力を伸ばし、アゼリアカップ3位、全日本私立団体準優勝と安定した結果を残している。

ベスト8予想は岡崎城西。去年の選抜ベスト8の主力だった篠原薄ペアが残り、東海大会個人戦ではペアを崩したが2ペアともベスト4入りするなどの活躍を見せた。地元で去年に並ぶ活躍ができるか。

その他注目チームは、白鷗大足利は去年からエースとして活躍した富山選手が大黒柱としてチームを牽引する。北越大分商業は強敵を倒して地区優勝を果たして選抜に進んできた。高田商業は下級生の朝日福井ペアが近畿個人戦ベスト4で、近畿団体では京都光華に勝っているため小山とはいえ侮れない。


右上ブロック(東北〜県岐阜商業)

勝ち抜け予想はアゼリアカップ優勝の東北。去年から団体レギュラーとして全国の舞台に立った選手がほとんどで戦力充実。全日本私立個人戦ではワンツーフィニッシュを決めるなど勢いもある。去年は全国で決勝に進むことすら出来なかったが、今年は2年ぶりの王座奪還できるか。

ベスト8予想は県岐阜商業。1年生ペアの桒原高木ペアは去年のインハイで主力として活躍しベスト8に貢献。東海個人戦では見事優勝を果たすなど注目のペア。去年は8強の壁を砕けなかったが、今年は乗り越えられるか。

その他注目チームは、福知山成美は去年活躍した選手は少ないものの京都と近畿地区の優勝を果たしており、これがフロックではないと証明できるか。尽誠学園は去年からレギュラーだった選手が多く残る。関東準優勝の日大藤沢も下級生から主力の選手もいて油断できない。


右下ブロック(就実〜三重)

勝ち抜け予想は去年のインハイ優勝校の三重。インハイ個人戦5位の大槁岡ペアを筆頭に、去年のインハイ団体戦優勝メンバーが7人残る大戦力。しかし前哨戦のアゼリアカップと全日本私立では優勝に届いておらず不安が残る。また、対戦したら確実に体力が削られる就実と同じブロックに入ったのは痛い。この10年ほどの選抜で就実に勝って優勝したチームは無い。しかし選抜に強い三重が逆境を覆して夏春連覇を成し遂げられるか注目。

ベスト8予想はアゼリアカップ準優勝の就実。毎年インドアではダブル後衛での粘りのプレーを武器に結果を残してくるが、今年もアゼリアカップで準優勝の結果を引っ提げて来た。1年生でハイジャパ準優勝も経験したエース柴田選手を中心に、前チームからの主力が多いのも強み。

その他注目チームは、学法石川はアゼリアカップ3位で、その時に敗れた就実と初戦で対戦する。奈良育英は近畿個人戦準優勝の山口平林ペアが強力。文大杉並はここ最近は優勝争いに絡めないことが増えたが有望株が多く恐ろしい存在。札幌龍谷は驚異の粘りで北海道優勝を掴み、アゼリアカップでは三重に勝利しており侮れない。


前評判でこれほどまでにどこが優勝しても全くおかしくないような、超大混戦は今まででも無かった。去年の強かった3年生世代の陰で密かに実力を伸ばしてきた選手達がついに日の目を浴びる時。自分達の代になってまず初めに主役の座を射止めるのはどこか。大注目の女子がどんな結果となるのか楽しみ。