【ソフトテニス】2024年インターハイ男子団体戦結果予想
8月1日に行われるインターハイ男子団体戦の結果予想と注目選手、展望のようなものです。
組み合わせについてはインターハイ公式ホームページ等をご参照ください。
男子団体戦結果予想
優勝:尽誠学園
準優勝:高田商業
ベスト4:木更津総合/上宮
ベスト8:とわの森/都城商業/東北/岡崎城西
男子の団体戦は正直に言うと尽誠学園の優勝以外は考えられない。去年は高校団体3冠を達成し、選抜では男子史上初の3連覇を危なげなく達成した絶対王者は、今年のインターハイ団体戦では男子史上初の5大会連続制覇、更にその後の国体も勝って史上初の2年連続3冠を狙うが、達成できないところを想像できない。去年から主力として多くの大会で活躍していた坂口小山ペア・内田宮田ペア・米川豊田ペアの3本は盤石で控えの選手が出ても他の高校ならエース級の選手ばかり。他のチームにも尽誠レギュラー陣に匹敵するような強力なペアはいるかもしれないが、この3ペアから2本奪えるチームがあるかと言うと、よっぽどの運と流れを掴まない限りは無いと思う。それだけ今年の尽誠は圧倒的。どれだけの強さを見せてくれるのかが楽しみ。
とはいえやってみなければ分からないのが勝負の世界。精神的にも身体的にも未成熟な高校生ともなればより一層。わずかなチャンスを掴んで打倒尽誠を成し遂げる可能性が比較的ありそうなチームは、この数年常に尽誠と優勝を争い惜しくも敗れてきた高田商業と東北、強力なエース擁する木更津総合、都城商業、岡崎城西、そして選抜予選敗退から打倒尽誠の筆頭候補にまで躍り出た上宮あたりか。
高田商業は選抜準優勝校。エースの植田結城ペアは選抜では坂口小山ペアに1-4で敗れたが内容はどのゲームも競っていて、ハイジャパでは内田宮田ペアとファイナルデュースの末に勝利しており、尽誠から白星を計算できる数少ないペア。そのため勝利の条件は他の2ペアが最高の状態なこととオーダーが噛み合うかどうか。植田結城ペアが尽誠3番手と当たると厳しいと思うので、1,2番手と対戦して勝ってきて3番勝負に持ち込みたい。ポテンシャルが高い選手が多く、期待のルーキーも加入していてここぞの場面で爆発してくれれば打倒尽誠も見えてくるか。
東北は去年のインハイ準優勝チーム。去年の決勝戦を戦った齋藤國松ペアや、全中王者の2年生エース水木松田ペア、東日本選手権で高校生最上位となった伊関大澤ペアなど今年も強力な布陣で挑むが、選抜ではここ数年の指定席だったベスト4に入ることも出来ず、県大会個人戦では優勝を逃すなど東北らしくない結果が続いている。しかし前回インターハイ団体制覇をした時も選抜では奮わなかった年だった。悔しさを糧に本番で鬱憤を晴らす活躍が出来れば、打倒尽誠の可能性も出てきそう。
共に選抜3位校の木更津総合と都城商業は、それぞれ昼間竹之内ペア(木更津総合)と川﨑森ペア(都城商業)という大エースがチームを牽引する。選抜ではエースがしっかり白星を挙げ、他のペアも格上チーム相手に素晴らしいプレーで勝利をもぎ取って3位入りを果たしたが、インハイでも同じように勝ち上がることができるか。この2チームは順当に進めば準々決勝で対戦する。ハイジャパではエース対決を都城商業の川﨑森ペアが制しているが、総合力では木更津総合がやや上か。オーダーによっても結果が変わりそうな対戦だが、勝って王者への挑戦権を得るのはどちらか。
岡崎城西は毎年強力なペアを揃えてくる注目のチーム。個人戦では毎年ベスト8以上に送り込んでいるが、団体戦では組み合わせの妙で序盤に敗退することが多かった。今年は選抜でベスト8入りしたことで第7シードから挑戦することができ、今年こそはインハイでも上位入りが期待される。順当に進めば準々決勝で高田商業との選抜の再戦となるが、エース丹羽香山ペアが思いっきりの良いプレーで押し、期待の2年生たちが勢い良く戦えればリベンジを果たして尽誠との因縁の対決を叶えられそう。
上宮は選抜近畿予選でまさかの敗退で選抜出場を逃したが、一冬越えてレベルアップ。さらに去年の全中優勝メンバーとなったスーパールーキーたちが加入したことで戦力は格段にアップ。インハイ目前の7月中旬に行われた近畿大会では個人団体の2冠を達成して今1番勢いがあるチーム。ハイジャパベスト8の三上平井ペア、近畿王者の林須原ペア、全中個人準優勝の福田中村ペアの強力な布陣でノーシードから逆襲できるか。
他には、この数年安定して上位入りをしているとわの森はダブルフォワードが強力で、毎年のように対戦して跳ね返されている尽誠に今年こそ土を付けられるか注目。
選抜ベスト8の羽黒は去年から主力だった選手が多く、今年は再びインハイ上位に進めるか期待したい。しかし第6シードを獲得したが初戦がノーシード爆発の上宮が濃厚という不運。それも実力で振り切れるか。
エースペアが強力な中京や、アンダー選手擁する田村・ルーテル学院、総合力が高い岡山理大附・明徳義塾・霞ヶ浦、今年の国体を控える佐賀の嬉野と来年の国体の舞台滋賀の立命館守山なども虎視眈々と上位進出を狙う。
各ブロックの予想と注目チーム
左上ブロック(尽誠学園〜とわの森)
勝ち抜け予想:尽誠学園
ベスト8予想:とわの森
注目チーム
立命館守山
霞ヶ浦
和歌山北
近大高専
左下ブロック(木更津総合〜都城商業)
勝ち抜け予想:木更津総合
ベスト8予想:都城商業
注目チーム
田村
知徳
嬉野
高岡商業
右上ブロック(東北〜羽黒)
勝ち抜け予想:上宮
ベスト8予想:東北
注目チーム
ルーテル学院
明徳義塾
中京
羽黒
右下ブロック(岡崎城西〜高田商業)
勝ち抜け予想:高田商業
ベスト8予想:岡崎城西
注目チーム
市尼崎
岡山理大附
能登
今年の尽誠学園一強ムードは揺るがないが、他のところを見るとどのチームも強力な選手を擁していて競った対戦が多くなりそう。もし尽誠を破るチームが出るならその混戦をギリギリから這い上がってきて勢いに乗って挑めるチームかもしれない。打倒尽誠の有力候補が勝ち上がって挑戦権を得るのか、それとも思わぬ伏兵が偉業を成し遂げるのか、はたまたやっぱり尽誠が圧倒的な強さで史上初の5連覇を達成するのか。どこが勝っても歴史的な大会の結末に注目。