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寄り道人生論: 私の寄り道13~Back to the track

3年で劇団四季に入ると決め、猛練習をしてきましたが、それでも壁は高いことは理解していました。
そこで、2年目でオーディションを受けて落ち、3年目の2回目で合格。
このプランに沿って、オーディション対策みたいなセミナーを受けました。

愕然・・・あっけなく大敗。。。

セミナーでは自分の歌を録音して、先生と共に聞きながらフィードバックを受けます。
課題曲は、1回目は自分で決めていいので、Wickedから選曲(Dancing through the life)しました。

熱唱。もう舞台に立っている気分で、自分の前にグリンダや学生達がいる気分で(分からないですよね。。。Wicked是非見てください!)歌い上げました。
ほぼ完璧な仕上がり。努力の日々が走馬灯。心地よい疲れ。目の前には割れんばかりの拍手。やばい、イケる・・・I’m in heaven!!
さぁ、いよいよ先生と自分の歌をチェック!

えっ、嘘でしょ?誰このヘタクソなやつ。。。うそ、俺?マジ!?

この時悟りました。私は、舞台側の人間ではなく、裏方側の人間なんだと。。。
同時に、劇団四季の演者の皆様がどれほど凄いのかと。。。
そして、なぜ先生が今までのレッスンで録音をしなかったのかも・・・苦笑

悔いなし!

確かに、初めて録音を聞いた時、地獄に叩き落とされました。
が、少し経つと清々しかったです。

ここまで練習して、力の限りを尽くしたので後悔はなく、むしろ劇団四季の凄さを改めて実感でき、
「やっぱ、すげーなぁーあの人達」
と不思議と幸せにすら感じたのです。

人には、向き不向きがあると思います。
趣味でやる分には不向きでもいいですが、人様からお金をいただき、それ以上の対価をお支払いする、提供するには、不向きではダメなんだと思います。ワタシは。

やっぱり自分には裏方でホスピタリティーを提供するような仕事が1番向いているな、と思いなおし、元の夢に戻ったのでした。

(バレエはつづけてますけど…)