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有楽製菓株式会社(河合辰信)の評判は?

遊び心のあるお菓子を提供したいという想いから、自社製品に対して独自のマーケティングを行っているのが有楽製菓株式会社です。
有楽製菓株式会社といえば「おししさイナズマ級!」のコピーで知られるチョコレート菓子、ブラックサンダーが有名です。
今回は有楽製菓株式会社の事業内容や、社長である河合辰信氏についてご紹介しましょう。

■有楽製菓株式会社とは?

有名なチョコレート菓子「ブラックサンダー」の製造販売元なのが有楽製菓株式会社です。
発売は1994年と古く、一時は販売不振から生産終了となったこともあるそう。
そんなブラックサンダーが一躍有名となったきっかけがオリンピック選手です。
メディアで「ブランクサンダーが好き」と紹介されたことから爆発的な売れ行きとなり、年間販売個数4,500万個という驚異の売上を記録しました。
商品一つが小さく安価なことから自らを義理チョコと宣言し、世界初の義理チョコ専門店「ブラックサンダー義理チョコショップ」をオープンするなど、その独自戦略が話題となります。
製菓会社ではあるものの、商品はほぼブラックサンダーという方針も独特です。

■有楽製菓株式会社の事業内容

有楽製菓株式会社の事業内容は次の4つです。

◎流通事業
◎観光事業
◎直販事業
◎海外事業

取扱商品はほぼブラックサンダーであるにもかかわらず、さまざまな事業を展開しているようです。
それぞれ詳しくみていきましょう。

・流通事業

有楽製菓株式会社の看板商品であるブラックサンダーは、1994年に発売されました。
味・価格・ボリュームの三拍子がそろったお菓子として人気を博し、これまでのチョコレート菓子とは違う「ポケットチョコレート」市場を確立することに成功。
シリーズ合計で年間販売数2億個を超える大ヒット商品となり、品薄状態に陥ってしまうこともありましたが、現在は流通事業の確立により安定して供給できているとのこと。

・観光事業

有楽製菓株式会社では地域限定商品の提供も行っています。
いわゆる「お土産菓子」と呼ばれるもので、これまでに次のような商品を展開してきました。

◎北海道:白いブラックサンダー
◎京都:京都ブラックサンダー
◎愛知県豊橋市:豊橋ブラックサンダーミニバー

こういった地域ならではの商品を手がけるのが観光事業部とのこと。
原料やデザインなど、その地域の特色を活かした商品を開発しているそう。

・直販事業

有楽製菓株式会社では商品を出荷するだけでなく、直営店の出店も行っています。
それを行っているのが直販事業部です。
東京工場直営店にある「YURAKU CHOCOLATE SHOP」ではここでしか買えないこだわりのスイーツを取り揃えているといいます。
豊橋夢工場直営店では一般流通品のほか、お土産ブラックサンダーや期間限定ブラックサンダーなどが入手できるそうです。
また、通販事業にも注力しており、EC限定商品を用意。
ギフトや大量注文にも対応できる体制を整えているとのこと。

・海外事業

有楽製菓株式会社は海外に向けた事業展開も行っています。
海外企業との合弁会社を設立し、インドネシアに工場を建設。
インドネシア国内向け商品の生産を行っているそう。
もちろん商品の輸出も行っています。
おもな輸出先は台湾、アメリカ、香港、タイ、中国です。
それぞれの国や地域に合わせて輸出を行っているとのこと。

有楽製菓株式会社

■有楽製菓株式会社が目指すものとは?

他の製菓会社とは別路線を進む有楽製菓株式会社が目指しているのは「日本一ワクワクする菓子屋」だそうです。
これは3代目社長である河合辰信氏が自身の志を言語化したものだといいます。
「おいしい」や「健やか」など、お菓子による満足感ではなく、遊び心があふれるお菓子を提供したいという想いからきているそう。

・まずは社内の雰囲気を変えるところから

河合辰信氏は創業家の生まれではあるものの、社長になるどころか入社する予定もなかったそうです。
そのため、エンジニアとしてITネットワーキング企業に就職していました。
急きょ後継者として有楽製菓株式会社へ転職した際に感じたのは社内の雰囲気が真面目過ぎることだといいます。
当時すでにブラックサンダーは登場していましたが、商品と企業風土にギャップがあると感じたようです。
そこで自ら進んで発言するように意識。
真面目な話からふざけた話までどんどん発言し続けたことで社員みんなが柔軟に意見を出し合える雰囲気づくりを行ったとのこと。

・ブラックサンダーの立ち位置を明確に打ち出す

河合辰信氏は有楽製菓株式会社に入社後、工場勤務や商品開発といった業務を経て2011年にマーケティング部門の立ち上げを実施。
2013年にマーケティング部長ならびに取締役に就任すると「ブラックサンダーバレンタイン」企画を手がけています。
これはバレンタインデーに向けてブラックサンダーが義理チョコ宣言をするというもの。
丸ノ内線新宿駅の地下通路に「一目で義理とわかるチョコ」というキャッチコピーを添えた広告を出し、同時に「義理チョコマシーン」と名付けられた自動販売機の設置を行ったそうです。
この義理チョコプロモーションはSNSで話題となり、ニュースにもなっています。
このようにブラックサンダーの立ち位置を明確にするマーケティングを行うことで「世界観が独特」「ユーモアがある」と、遊び心を認識してもらえるようになっていきました。

■有楽製菓株式会社の会社情報をチェック

有楽製菓株式会社についてみていきましょう。

・会社概要

◎社名:有楽製菓株式会社
◎所在地:〒187-0032東京都小平市小川町1-94
◎TEL:042-341-1811
◎URL:https://www.yurakuseika.co.jp/

◎代表:代表取締役社長 河合辰信
◎設立:1955年2月
◎資本金:1,140万円
◎Facebook:https://www.facebook.com/yurakuseika
◎X:https://x.com/Black_Thunder_
◎Instagram:https://www.instagram.com/black_thunder_0906/

・スタートは加工用のウェハース生産だった

有楽製菓株式会社が設立されたのは1955年2月です。
当初は加工用のウェハースの生産を行っていました。
チョコレート製品の生産が始まったのは1959年とのこと。
その後もヌガー、プレッツェル、ポテトスティック、半生ケーキなどを手掛けていきます。
ブラックサンダーが発売されたのは1994年ですが、当時はあまり流行らなかったようで、翌年の1995年には販売不振のため生産終了となったそうです。
ところが九州の一部店舗では人気が高く、再販を望む声が多く寄せられたことからエリア限定という形で生産を再開。
少しずつ人気が出始め、2005年には全国販売まで持ち直します。
口コミなどで話題となり2008年にはメディアで取り上げられたことで大ヒット。
現在では有楽製菓株式会社の看板商品となっています。

■有楽製菓株式会社の社長は河合辰信

有楽製菓株式会社の代表取締役社長を務めるのが河合辰信氏です。
どのような経歴の持ち主なのでしょうか。

・プロフィール

◎生年月日:1982年11月30日
◎出身:愛知県豊橋市

・経歴

2007年 シスコシステムズ合同会社入社
2010年 有楽製菓株式会社入社
2016年 常務取締役就任
2018年 代表取締役社長就任

河合辰信氏は祖父・父に次いで3代目の社長です。
また、2019年より日本チョコレート工業協同組合常任理事も務めているとのこと。

■河合辰信はSNSをやっている?

河合辰信氏のSNSアカウントを調査したところ、InstagramとThreadsの確認ができました。

◎Instagram:https://www.instagram.com/t.kawai_thunder/
◎Threads:https://www.threads.net/@t.kawai_thunder?xmt=AQGzlQ4LzO4Paew4beFF2OuqF2VHnu0BAQA7bbgyYvNir28

Instagramでは主にブラックサンダーに関するイベントや企画、メディアの紹介などがポストされています。
プライベートというよりは広報としての役割が大きい印象です。
Threadsでは比較的プライベートなポストが多いものの、ここ最近は更新がされていないようです。
出張や移動が多い様子のため、SNSを活用する時間が取りにくいのかもしれません。
 

国民的チョコレート菓子であるブラックサンダーの製造販売を手掛ける有楽製菓株式会社についてご紹介しました。
現在は看板商品であるブラックサンダーですが、発売当初は販売不振から一時生産を終了していたといいます。
3代目社長を引き継いだ河合辰信氏はマーケティング部を立ち上げ、ブラックサンダーの独自の地位を確立することに成功しました。
海外進出も展開しており、また新たなブラックサンダーが登場する日も近いかもしれません。

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