ビスケットを紅茶に浸して、イギリス人を気取ってみる

こんにちは。Kateです。今日も暑い中、5月の薫風が気持ち良く吹き渡ります。

このところデスクワークが忙しくて体が凝り固まってしまい、昨日は初めての整体院で全身ほぐしてもらいました。それで今日は予定通りの揉み返しが…。小沼ようすけさんのFeel Like Makin' Loveなど聴いて、お茶の時間にしますか。

イギリスと言えば紅茶が思い浮かびますね。
では、イギリス人が紅茶とともにビスケットを食べることを日々の楽しみにしていること、ご存じですか?
それだけ国民食とも言えるビスケット、スーパーには信じられないくらいのバラエティで並んでいます。

しかも、紅茶にビスケットを浸して食べるのが好きな人がやたら多い。それも、マクビティダイジェスティブのようなプレーンなものだけでなく、そのダイジェスティブのチョコがけとか、バターたっぷりのショートブレッド、カスタードクリームサンドなども、迷わず浸してしまう!!

その行為には「ダンキング」という名前までついているのです。

初めてのダンキング

私は仕事柄イギリス出張をすること前にお話ししましたが、Airbnbを利用することが多いです。10年ほど前、在宅勤務の若い女性が営む物件にステイさせてもらった時には、とてもフレンドリーなその女性ホストと、よく家で顔を合わせてはお喋りしていました。そこである日の午後、もっと本格的に女子トークをと彼女を私のゲストルームにお招きして、紅茶とビスケットでささやかにおもてなししました。すると彼女は、ジンジャービスケットをミルクティーに浸けて美味しそうに食べ始めたのです…!

「え、そうやって食べるの?!!ビスケットを?」
「いやいや、浸けるでしょ、普通。あなたはやらないの?なんで??」

それが、私が至近距離で初めて目撃した「ダンキング」でした。もちろん、翌日から私もちゃっかり真似しましたけど。☕️

さて、YouTubeで検索すると、いろんな可笑しい動画を発見できます。まずはBBCのチャンネルで見つけた、「ビスケットの種類ごとに、理想のダンキング秒数を研究する」という、一見、おバカなことに大真面目に取り組むイギリス人らしい実験です。(1998年と、少し前に遡りますが。)

長く浸しすぎてしまうと、ビスケットが溶けてマグの底にかけらが溜まってしまうのはイヤだから…と、ダンキングのあり方について科学しています。(あ、イギリス人の日常のティータイムには、カップ&ソーサーよりマグが使われることが多いんですよ。そして、ティーポットよりもマグに直接、ティーバッグを入れて抽出します。)

次に。
フットボールのリヴァプールFCの選手たちが、どのビスケットをダンキングするのが美味しいか、片っ端からチャレンジして、順位づけをしています。さて、1位に躍り出るのはどのビスケットなんでしょうね?ぜひ、動画でお楽しみ下さい。(正直に言って、私は彼らの英語がかなり分からないんですが、内容がビスケットですし表情からもおおよそ察しはつきますね)

もー、ビスケット何種類食べるつもりだよ!っていうほどの気持ち良い食べっぷり。屈強な彼らがやるからこそ可笑しい。「ビスケットとしては好きだけど、ダンキングには向かない」など、ユーモラスながら真剣な選考の様子から、ビスケット愛が伝わってきますね。

イギリスでは、クッキーとかサブレとかいう呼び名はあまりなく「ビスケット」がその手のお菓子の総称となっています。そしてイギリスに行って驚くのが、ビスケットの圧倒的な安さと種類の多さ!日本でも知られるマクビティやスーパーのPBブランドなど、庶民的なブランドのビスケットは、たっくさんぎっしり入ってひとパック50ペンスとか1ポンドくらいでも買える(5月20日現在、1ポンドは197.92円、1ポンド=100ペンス)。

こーんな楽しいティータイムを真似しないのはイギリスファンと言えません!私は、ダンキングをひそかに流布することを自分の任務と課しています😊さあ!ぜひご一緒に、ダンキングを楽しみましょう。

ちなみに私のお気に入りダンキングビスケットは、ショートブレッド、マクビティダイジェスティブのチョコがけ、カスタードです。(このベスト3もここ10年でだいぶ変わりました!)

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