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イベントのご紹介//6月29日(土)『SALON:激動の時代に振り返る「日本海海戦」 - 120年後の日本は「戦争」とどう向き合うか』

■まるでミステリー小説!? 前半と後半で常識が覆る180分、異色の「サロン」開催

1月実施の『サロン:コーヒーとお茶の歴史に探る、平和への道』より講演の機会をいただいている当団体が、東京の研究者が集まるカフェのイベント「サロン」で6月29日(土)15:00より講演いたします。
当日は会場の大岡山 「SALON CAFE&BAR ToiToiToi」で、
お越しの皆さまとご一緒に、過去の日本の戦争を通じて戦争という現象への理解を深め、今世紀の平和を実現する上での教訓を得られれば幸いです(終了後には懇親会もございます!)。

「コーヒー」という生活に根付いた作物から、戦争・平和の成り立ちを考える第1回、ガザ情勢が注目を集める中東を題材に行った第2回に続く第3回目は、日本人自身がこれからの平和を考える上で重要なトピックを取り上げます。日本がかつて日露戦争で伝説的勝利を収めた「日本海海戦」にフォーカスします。

横須賀に係留される当時の連合艦隊旗艦「三笠」(スタッフ撮影)

2025年5月で海戦より120年が経過する本海戦はもはや過去の出来事と考えられがちですが、まだまだ知られざるエピソードに満ち溢れています。

それは、旧日本海軍が極秘とした日露戦争史が戦後まで発見されず、真実が十分伝わっていなかったためです。現在の通説をなしている司馬遼太郎の名作歴史小説『坂の上の雲』はこの海軍極秘戦史を網羅できておらず、そのハイライトである「日本海海戦」は旧海軍のプロパガンダの裏側に迫れていません。

本講演では初心者の方でもそのスリリングさを味わっていただける構成ですので、ぜひお気軽に足をお運びください。

今回は前半で日露戦争の経緯をおさらいするとともに、当時の海軍の戦略・戦術をご説明した上で「日本海海戦」の通説をご紹介いたします。前半終わりに検証ポイントをお伝えし、後半への橋渡しをいたします。
後半では、第二次世界大戦後に海軍極秘戦史を基に「日本海海戦」を分析した研究成果を重ね合わせながら、「日本海海戦」の真実に迫ってまいります。

戦闘優勢を自軍に伝えたとされる名文「天気晴朗なれども浪高し」の伝令文、天才参謀・秋山真之による「丁字戦法」、東郷平八郎の「敵前大回頭」など神がかった戦闘指揮-、本サロン後半ではそうした伝説的なエピソードの数々が覆ります。

誰が真実を歪めたのか、なぜ真実は日の目を見なかったのか、その結果日露戦争後の日本はどのような道を歩んだのか……。

戦闘から120年目の節目を前に、戦争の足音が聞こえるように感じる人の増える今だからこそ、お届けしたい講演内容です。皆さまのご参加を心よりお待ちしております!

記念艦「三笠」の艦首
前部マストで翻るのが「日本海海戦」当日に掲げられたZ旗

■『SALON:激動の時代に振り返る「日本海海戦」』詳細

■日時・会場・お申込み方法・参加費
《日時》
 <サロン>6月29日(土) 15:00-18:00頃
 <懇親会> 同日     18:30頃開始予定      
(※途中入退出可能、サロン終了時刻は質疑応答で延長の可能性あり) 
《会場》大岡山 「SALON CAFE&BAR ToiToiToi」←クリック
    
大岡山駅より徒歩4分
《お申込み方法》
    当日直接、会場にお越しください。
《参加費》
 
<サロン>ワンドリンク
 <懇親会>学生3,000円,社会人4,000円,ワンドリンク,食事付き

≪内容紹介≫
「道しるべ」は、平和が持続可能なものとなるよう、武力紛争を回避・予防できる社会の実現を目指しています。
大規模な武力衝突が続く今、こうした現象やその予兆を市民社会の方々が読み解き、平和に向かう政治・外交をリードする論壇の整備を目指しております。
先を見通しづらい国際情勢の中、日本が今後の国策決定を誤らない上で教訓としたい重要なケースを解説する機会をご用意いたしました。

1905年5月27日、日本海軍・連合艦隊はロシア帝国海軍・バルチック艦隊と対馬海峡で激突し、連合艦隊が空前の大勝利を収めました。
この海戦は参謀・秋山真之による「丁字戦法」考案、連合艦隊司令長官・東郷平八郎の神がかった戦闘指揮など、伝説的なエピソードに彩られ、120年が経過しようとする今日まで語り継がれています。

ところが、第二次世界大戦後に存在が確認された旧海軍極秘戦史は、今までの通説が真実ではないことを明らかにしました。
同資料の内容が日露戦争勝利後も秘密とされ、特定の意思に基づいた解説が広まったことは、軍部と日本社会を真実から遠ざけ、日露戦争後の日本の破局を招きました。

今回のサロンでは今なお歴史的評価の分かれる日本海海戦の論点とその背景、日露戦争後へのインパクトをご説明いたします。

司馬遼太郎も『坂の上の雲』で描けなかった真相に迫り、外交・安全保障政策に市民社会の公正な評価を導入する重要性を、参加の皆さまと共有できれば幸いです。

《道しるべ(Waymarks)》
争いで破れない「持続可能な平和」をヴィジョンとし、理想実現のために必要なあらゆる事業を社会に実装する「基金」を目指し、各種プロジェクトに着手。

《小山森生(こやまもりお)》
道しるべ代表理事。会社勤務の傍ら、道しるべを2019年に設立。現在、紛争解決・平和外交を支える論壇整備に挑戦中。


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