Tea piller


2020年前半に制作した課題作品。

茶柱がたつと縁起が良い、という言葉。
世界中で茶柱がたつといいなぁ、という願いを込めました。

作品の中に登場する頬杖をつく男が、茶柱の擬人化された存在です。

序盤のシーンで頬杖をつく男の後ろにあるポスターに書かれている言葉は、「星の王子さま」から抜粋した有名な言葉。翻訳すると、
「とても簡単なことだ。ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない」


その茶柱が第三者視点で世界中を覗いていて
最後にどこかの誰かのお茶に飛び込み、幸せを運ぶというお話。

途中の夢に入り込むようなシーンで登場するものについて紹介します。

・カニ
初めは普通のカニですが、途中から人間の手に切り替わります。これはチョキしか出せないカニが人間の手になったということで、不幸せから幸せになる象徴。
・抱き合う2人
仲良く抱き合っていた2人が突然離れてしまう、ということで幸せから不幸せになる象徴。
・多重に見えるお茶を注ぐシーン
お茶をグラスに注ぐ、という日本と世界が混在している表現から、違和感で溢れた世界の象徴。

ざざざっと。


この頃は悩みや不安でモヤモヤしていた時期で、なかなか作品制作が進まなかった記憶。
そして、2020年に入り全国的に変な病気が流行っているということもあり、全て家での制作となりました。

撮影は2、3日で終わらせてあとは編集でした。時間がかかったのは構想段階。映像を一から作るということで自分にとってはあるあるです。

自分で自分の作品を見返すと、この頃はこんな感情で制作していたなぁと感慨深い気持ちになりますね・・

ぜひ、作品を見て頂き、ここはこういう意図で作られているのかぁ!と1人でも納得してくれる方がいてくれることを願います。












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