7日間かけて十勝平野になる旅 #1
今年9月、会社員わや、奇跡の7連休に敢行した十勝の旅について書きたいと思う。
もともと9月前半に4連休を取って、どこかに旅に行く予定を立てていた。
連休前夜、「今日の仕事が終わったら最終バスで旭川入りしよう」と考えていたのだが、上司に呼び出され緊急案件を言い渡される。
正直断ることもできたのだろうが、やってみたい仕事でもあったので引き受け、4連休は別のタイミングにずらすことに。しっかり代休を取れる会社である。
もともと9月後半に3連休を予定していたので、それとガッチャンコして誕生したスーパー7連休!(テッテレー!)
7日間もあれば道内どこにだっていける。
どこに行こう、道南?道東?道北?やっぱり行ったことないところがいいな。
道の駅のガチャガチャ今年は何個ゲットできたっけ。一回でたくさんゲットできそうなとこあったよな、どこだっけ。
そうだ、十勝だ。
十勝は道の駅が他と比べて短い間隔で数多く密集している言わば「道の駅ラッキーポイント」なのである。
昨年、知床の帰りに豊頃→幕別を通り帯広に一日滞在はしたが、あの広大な十勝平野をわたしはまだまだ知らない。
道の駅を辿るだけで十勝平野をハジからハジまで思う存分堪能できるなんて、まさに一石二鳥だ。
十勝平野にはどんな道が、どんな坂があるんだろう。
どんな景色が見れるんだろう。
まだ見ぬ景色に想いを馳せながら出発当日を迎えた。
9/21 1日目 くもりのち晴れ
札幌→新夕張→占冠→日高
病み上がり後初の遠出。
出発日の朝のそわそわ感は何度旅しても感じる。
楽しみな気持ちと、早く遠くへとはやる気持ちと、パンクとかしませんようにという少しの不安も混じった複雑な感情だ。
何度も旅をする中で知ったのは、札幌を離れれば離れるほど不安だけが無くなっていくこと。「わたしは大丈夫だ」と再確認できること。
それを知っているから、不安があっても進み続けられるのだと思う。
AM5:20
札幌を出発し、北広島、長沼、由仁を抜ける。
走り慣れた土地を過ぎ灯台下暗し、なんだかんだ初めての夕張へ。
炭鉱跡がとても気になるので今度は通過地点じゃなく目的地にしようと思う。
新夕張の道の駅にオープンに合わせて着くつもりが、オープン30分前に到着。調子の良さを物語る。無事ガチャガチャを回してピンズをゲット。その後は夕張紅葉山を越え、穂別キャンプ場、穂別ダムを過ぎ峠を越える。
特急で通過したことがあるだけでずっと行ってみたかった占冠を目指す。オロロップ駅逓所跡から鵡川沿いの道(道道610号線、136号線)が気になったが、かなり長めのオフロードっぽいので今回は断念。
地図を見る限り、ニニウ第三ゲートから夕張岳、シューパロダム方面へ伸びる謎の道がありそう。この道無き道の話については札幌に帰ったらサライさんに聞こうとメモだけ取る。
アップダウンを何度も繰り返すうちにいつのまにかかなり上ってきたようだった。
夢中で走るうちに景色がガラッと変わっている。これがやめられないのだ。
ここまでずっと走ってきた274号線から赤岩青巌狭に出る道道610号線で占冠へ、と思いきや、まさかの通行止め。
一応ゲート付近の様子を確認し…(諸事情によりweb上では割愛します、気になる人はわやに会った時に聞いてください)
その後、無事占冠に到着し、道の駅へ。
占冠は不思議なところだ。山に囲まれているはずなのにすごくひらけてるように感じる。晴れているからなのか、「ここまできたぞ」というわたしの心持ちのせいなのか。いずれにしても短い滞在だったがとても印象に残る場所だった。
占冠を出てこの日の宿泊地日高へ。
サクッと日高峠を越え道の駅でキャンプ場の情報をゲットし沙流川オートキャンプ場へ。
着いた途端スタッフさんに「さっき見た!来ると思った!」と言われる。
美味しいお蕎麦屋さんを教えてもらったが本日はお休みということで、道の駅にあったお寿司屋さんへ。迷いなく上握りを頼める正真正銘の大人である。
キャンプ場は1泊500円。設備も綺麗でサイトも広々、ひだか高原荘の入浴券も付いている。高原荘はサウナ水風呂付きで長風呂必至。
キャンプ場は山に囲まれ空気も澄んでいて大きな建物はもちろん何もない。台風が過ぎ去った直後ということもあり、満点の星空。上を見上げずとも星が見えるほど。
この日の最低気温は4度。寒い。夏用の寝袋では無理だった。ウトウトしつつも寒すぎて一睡も出来なかった。
その分長く綺麗な星空を目に焼き付けることはできたが、寒い時期用の装備の必要性を文字通り肌で感じた。
#2へつづく 。