相談記録の話
皆さん、こんにちは。
鹿児島でフリーランスのキャリアコンサルタントとして活動している和山です。
早いもので新生活1カ月目も終盤ですね。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私はというと、良いことも悪いことも盛大に起こっていて、とても振れ幅の大きい日々を過ごしています。まぁ、ここら辺は来週の投稿で…。
今回は「相談記録」について
今回は「相談記録」について、改めて感じたことがあったので、お話をしていきたいと思います。
キャリアコンサルタントに限らず、カウンセラーをはじめとした対人支援職の方であればお馴染みであり、中にはこの相談記録の作成にとても苦しんでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私も自分でお会いしたクライアント様、企業案件でお会いしたクライアント様等々、背景は違えど、面談の度に相談記録を書いてきました。
ただ、この形式は案件によって違いがあって、詳細にほぼ逐語録に近い形を求められることもあれば、「読んでその時のことが思い出せればいいから」とポイントだけを抑えたコンパクトなものを求められることもあります。
そして、カウンセリングがメインの業務でこちらの相談記録は+αの業務という認識の方がいらっしゃったり、実務経験の少ない方の中にはそもそも実はこの相談記録を書いたことがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
行っているお仕事の内容や背景・事情もありますので、どちらが良い・悪いということはない(どちらも一長一短ではあると思っています)のですが、その上で感じているのが「良い相談記録を作れた時にカウンセラーとしての成長につながる」ということです。
こちらのnoteをご覧頂いている方の方の中でもいろいろな立ち位置の方がいらっしゃるかと思いますが、「カウンセラーとして成長したい」と考え、様々な研修に参加したり、書籍・動画などから学ぼうとしている方も多いと思います。
もちろん、それらの中でも様々な学びがあり、それもカウンセラーとしての成長としては欠かせないものであると思います。
その中で
・そもそも自分が対応した事例がメイン
・自分が対応した事例に「これでもか」というレベルで振り返る。
・「なんでこの質問しなかったんだ私!!」、「なんでこんな質問しちゃったんだろう?」、「ここ、もっと深掘りすればよかった!!」、「クライアントさんのこの言葉、もっと拾えなかった?」、「よく見たら、この単語よく出てくる」といった気づきを得る
こんな体験ができる研修や教材はなかなかないのではないかと思います。
学びのある相談記録を書くために
そこで、ここからは私がこれまでに相談記録について気づいたことや、先輩カウンセラーの皆様から頂いてきたアドバイス等をもとに、大前提ですが特に大事だと感じていることを共有します。
大前提、読んだときにその時のことを追体験できること
これが最大のポイントです。その記録を読んだときに、カウンセリングの時のことが追体験できることがとても重要です。
ボリュームを抑えるために要約した形で書く相談記録もありますが、それでもこの点は大事だと思います。
カウンセラーの「主観」を入れない
これもよく言われることですが、実践することがなかなか難しい。
「その場であったこと、発した言葉をそのままに」ということです。
当たり前のことですが、どうしてもこのように考える方もいらっしゃいませんでしょうか?
「あとで見返したときに分かるように、
『見やすく』記録しておこう」
この「見やすく」というものが取り扱い注意です。具体的にはこんな感じ。
・内容によって段落分け、改行する
・重要だと思うものにアンダーラインを引く、太字にする
・要約する
・自分の思ったことなども一緒に書いておく
これらの所謂「見やすくするための工夫」が実はカウンセラーの主観そのもので切り取ることになってしまい、相談記録として事実に主観の混じったものになってしまうことがあります。
もちろん、あなたが支援者として大事だと思った部分や考えたことも重要なことですので、それらは別途記載する項目を設けておきましょう。
ここまで読んで、察しの言い方はお分かりだと思いますが、ほぼ逐語に近いものになってしまいます。
間違っても作文や小論文のような読みやすい文章とは正反対なものが出来上がります。
でも、事実を事実として記録した相談記録は間違いなくカウンセラーとして有益なものになると感じています。
同業種の方がいらっしゃいましたら、普段どのように相談記録をつけていらっしゃるか、教えて頂けると嬉しいです。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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