おすすめ書籍📙13歳からのアート思考
先日、書店に足を運んだ際、戸棚から一冊だけはみ出ていたこの本が妙に気になったので、手に取ってみました。
書籍の最初に書かれているプロローグを読んで「すごい。」と思ったと同時に、ワーッと全身に鳥肌が立ったので即買いしました。
以前からこの本のことは知っていましたが、『アート』という響きにどうも手が伸びず、本を手にとるきっかけに感謝ですね。
さて、結論、非常に良い本でした。
『アート』と表題に書かれていますが、『アート』について学びましょうという本ではなく、『アート』というものから、ものごとの考え方について再度考えましょうという本です。そして、自分自身の中に答えや定義を見つけましょうという本です。
私が特に気に入った、また考え方が変わった章が
CLASS 2 「リアルさ」ってなんだ?ー 目に映る世界の”ウソ” です。
この章では、あるアート作品を事例に「リアルさ」とはなにか。果たしてそれは真実か。という、あらゆるものの見方、考え方について切り込んでいきます。
私はこの章を読んで、「おしゃれ」ってなんだ?という問いに対する自分自身の答えが見つかりました。
皆さんの中で「おしゃれ」ってなんでしょう?何がイメージされますか?
「おしゃれ」な服を着ている人ってどんな人でしょう?
10秒間、頭の中で考えてみてください。
さて、どういう人が出てきましたか?
その人は「おしゃれ」ですかね??
服のセンスや色使いが上手で、抜け感や全体的なバランス、小物づかいが上手な人ですか?
私はこの「おしゃれ」に対して疑問を持ちました。
「おしゃれ」ってなあに?
先日、家の近くを散歩する際、一目惚れして買った黄色い靴を履いて出かけようとしたものの、「いや、やっぱりこっちの白い靴の方がいいか。だってスタイリストの人に選んでもらったし間違いないでしょ。」
そう思って、気持ち的には黄色い靴を履きたいのに、白い靴を履こうとしたんです。
そのとき私は、「おしゃれ」ってなんだ。と疑問を持ちました。
だって、自分が心底可愛いと思える靴を履きたい気持ちがあるのに、「おしゃれさ」を意識すると、いつものなんとも思わなくなった靴を履こうとしていたのですから。
だから私は、"おしゃれ"とは「この靴可愛い」とか「この靴履きたい」とか、そう自分自身が思えて、それを着ていたり履いていたりすると、気分が良くなる内面の感情のことと定義づけました。
「おしゃれ」に対する自分自身の答えを見つけたんです。
「おしゃれ」ってものすごく客観的なもの。そこにはいつも他者がいる。
人から見られて「かっこいい」や「可愛い」と思える衣装であったり、スタイリストのような方が選びぬいてくれた服のことも「おしゃれ」と言っていいと思いますし、私自身その考えをなくしたわけではありません。
ただ、他人からの視点で「おしゃれ」としてしまうと、それは自信には繋がるかもしれませんが、そこにはいつも他者が介入してしまう。
本当に着たい、履きたいと思うものは別にあるのに、「おしゃれ」にとらわれて、自分が履きたい靴も履くのを躊躇してしまうのなら、それは一体あなたは誰なのか。
だからこそ、私は「おしゃれ」に対する自分自身の答えを見つけたんです。
そして今は、ものすごく可愛いと思える黄色い靴を履いて、外に出かけています。
他の人からすると、以前履いていた白い靴の方が合うよと言われるかもしれませんが、僕の中での「おしゃれ」を見つけたから、そんな声は第一優先ではなくなった。
そして、何より気分が上がる。
だから、そんな僕は、今日も「おしゃれ」だ。
📙「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考 著者:末永幸歩 Suenaga Yukiho
とっても良い本だったので、気になった方はぜひ手に取ってみてください。というか読んでほしい。きっと「アート」からものの見方が変わるヒントがたくさん見つかるはずです。