遊びでしたではすまなくなったその日から

授かり婚。それは響きさえ良いがちゃんとお付き合いをしているカップルに限り使える表現であり、そうでなかった場合ただのできちゃった結婚だ。
世の中のできちゃった結婚。
どっかで聞いた話によるといわゆるデキ婚の50%が離婚するという話。
確率50%ならバカラに近い確率だからバカラの経験から考えるとほぼ離婚やん。。と思ってしまうのは置いといて。。。
離婚しようと決意するまでの自分の情けない記録をここに書いて私自身を戒めながら文章力を磨いてみることと、記憶の掘り起こしをしていこうと思う。自分の正直な気持ちと考えもちゃんと書いて情けなくて人としてどうかと思う考えも書き出してしまおうと。そんなお話です。

私が遊び呆けていた数年前
まあやれるならいいかと簡単に女性と夜を共にしていた。
あの頃の自分が遊んでいることを誇らしく感じていたように思う
何も誇らしくないということに気がつけずにいた情けない男だ。

合コンに明け暮れ、とにかく女性との予定を入れることが楽しい気がしていた。同世代の男友達は結婚し、子供ができ、次第に落ち着いてきていた。
少しずつ男とつるむより時間が減り、30代に入ると仕事も脂が乗ってきて楽しくなり平日は仕事をして、週末が近づくと女性との予定を入れるという日々が続いていた。
なんだか文字に起こすと悲しくなったきたが、当時は何も気にならなかったし、あまり考える時間を持たなかったから気づいてもいなかった。

ある日友人との集まりに呼ばれた日に出会った女性がいた。
その人が特に見た目がタイプだったわけでもなくて、性格がいいかどうかも判断する時間もなかったので印象は良くも悪くもない感じだった。
その日は深夜まで飲んでいて複数いた友人たちも眠ってしまい数人で話しながらちびちびお酒を飲んでいた。
仕事の話になり、自分なりの意見とアドバイスをあげたりもらったりしたような記憶がある。陽が登りそうになった頃に私は家路についた。

後日彼女から連絡があり、仕事の相談に乗ってほしいと言われ食事がてら相談に乗ることになった。
誰にでもそうやって中途半端な優しさもどきを見せていた私には日常的なことだった。
内容は割愛するが、相談に乗ったのちに彼女は私を気に入ったらしく
何かと連絡をくれホームパーティーやるから来ないか?といった誘いをもらった。正直どっちでもよかったけどまあ行ってみるかと思いいくことに。
あまり面白くなかったってのが感想。

でもまあ酒を飲み、帰るタイミングを逃してそのまま彼女の家に泊まることにした。「まあやれそうだからいっか」これに尽きる。
ゲスい軽めのやりたい系男子は基本的にこの考えで動いているはずだ。

案の定その夜は致すことになり、とりあえず寝床についた。
翌朝、起きたらどうやら彼女面と言ったら申し訳ないが何だか彼女的には進展した気でいたような気がした。
去り際にもただの八方美人系やりたい系男子代表の私はいい顔をして、多分それなりにナイスなコメントを残して帰ったんだと思う。記憶にないけど。
ただ、なんだか怖いのでね。ちょっと距離おいた方がいいなと思ったのは鮮明に覚えている。

また、ホームパーティーの誘いが2、3週間後にあった。
「行けたらいくね。」
これを言えばほとんどの人が察するだろうコメント。
「(行かないと思うけど)行けたらいくね。(行けないと思うけど)」
の省略である。

そのパーティーの日は久しぶりに男友達と渋谷で飲んでいた。
クラブに行って酒を飲み、激しく混雑していたので宇田川町の磯丸水産でサザエの壺焼きを食べていた。

深夜1時前ぐらいだったか、彼女から何度も電話がきていた。いわゆる鬼電だ。
「何してるの?」と聞かれ、渋谷で友達と飲んでいる。と答えたら彼女は豹変した。
ブチギレながら
「来るって行ったのになんで来ないんだ?こっちは来ると思ってずっと待ってるのに」

いや、ちょっと待ってくれ。行けたら行くなんだから行けなかったら行かないやろ?
そう言ってもブチギレた彼女は甲高い声で怒鳴っている。
来るって言ったんだから来いと。。。

友達にその話をして、なんだかめんどくさそうだからどうしようか。。
彼女の家の最寄えきはその友達の最寄りの一つ手前だった。
タクシーでどうせ帰るし、家まで帰るより安いし、めんどくさいし、まあ行くか。。。。

ということで彼女の家に行くことにした。
行くことを伝えると彼女の怒りは収まり、とりあえずタクシーに乗り込んだ。

先に私が降りて彼女家へ向かう私の背中を見ながら友達はこう思ったらしい。

「あの時の背中を見て俺は止めるべきなんじゃないか」って。

彼女の家の扉を開けるとホームパーティーはほぼ終わり2人の男性が残っていたぐらいで私が到着したと同時ぐらいに帰宅していった。
彼女は不気味な満面の笑みだったことを覚えている。

酒をたくさん飲んでいたし、疲れた私は特に何をするわけでもなく眠りについた。翌朝が自分の人生のターニングポイントになるとも知らずにいびきをかきながら間抜けな寝顔で寝ていたことでしょう。

翌朝に続く。


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