幸せの呪文|発達障害の家族と生きるは己を高める滝修業のごとし
55日目。
おかんは決して間違いを認めません。だから指摘されても必ず言い返します。そして、テコでも間違ったことを言い通します。
例)
「ただいまー」に対して「おかえりー」と言ったつもりが「ごちそうさまー」と言ってしまった場合に、「おかえり」やろ?と言われても、さっきごはん食べたから「ごちそうさま」で合ってんねん!みたいなこと。
で、そうすると必然的にあやまるということもおき得ない。そりゃそうです。間違いを認めなきゃそんなシーン成立しませんから。
加えて、何かを教えてもらっても、知っていたかのような返しをします。
例)
おかん「このへんにファブリーズ買えるとこあるか?」
私「一番近いのはキリンドーやな」
おかん「そうやこのへんでファブリーズ買うのに近いのはキリンドーやよっしゃ」
いや、なにが「よっしゃ」やねん。笑
似たようなことだと、何かができなくて誰かにやってもらったときも召し使いに対する姫のような対応をしてしまいます。
例)瓶の蓋が固くて回せないおかんに「開けましょうか?」と優しい声がかけられた場合、顔を反対側に向けて手だけをその人のほうに伸ばしてなんなら軽く瓶を投げちゃうww待ってる間はもちろん退屈そうによそ見をして、「開きました」という声を聞くやいなや、野生の猿が通行人のバックを引ったくるかのようにバッ!!とぶんどります。で、ひと言「あんたも開けるの下手くそやなー」と毒吐いて立ち去る。みたいな。あかん。書いててわらけてきたわ。笑
でも事実です。すべてノンフィクション。笑
なかなかおもろいでしょ?
これ実は、おかんだけじゃないんですよね。
母方の血筋の特徴というか、じいちゃんもばあちゃんもなんならおかんの兄弟もこんな感じでした。幸せにならん系譜ですな。
私は昔からこれらの特徴を、○○家の呪い(○○は母の旧姓)と呼んでます。
で、その呪いを解くための呪文を考えて、同居が始まって以来、日々おかんに練習させてます。
[認める系の呪文]
ほんまやなー
あほやなー私
[謝る系の呪文]
ごめんなー
まちがったわーえへへ
[感謝系の呪文]
ありがとう
ね、簡単でしょ?
簡単で効果のある呪文。
幸せになれる呪文です。
これがおかんにはどうにもむずかしいらしく、毎日四苦八苦してるのがまたおもろい。
紙に書いて持ち歩いたりもしてるんですがね、実はまだ一度も言えてません。笑
毎回悔しがって、必死で手に握りしめてたりするんですがね、握りしめてたらそもそも字が読めないじゃないですか。笑
まだまだ道のりは遠そうです。
がんばれおかん。
今日もありがとうございました。