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文化人類学がおもしろい

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わたくしコミュニケーションを専門とする博士(学術)の筆者が”複数の他者のあいだのコミュニケーションを記述すること”という切り口から文化人類学の文献を読んで行きます。 わたしは文…
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2022年2月の記事一覧

意味分節理論とは(6) 発生しつつある意味分節システムとしての「構造」 -レヴィ=ストロースの”構造"とは? 『今日のトーテミズム』を"読む"

◇ 『意識と本質』は井筒俊彦氏の主著の一つとも目される一冊である。 文庫本で約400ページにわたる『意識と本質』の最後には「対話と非対話」と題する論考が収められている。そこには次のようにある。 言語には第一に意味分節機能があり、第二に伝達機能がある。そしてこの二つの機能のうち真に重点が置かれるべきは意味分節機能の方である。しかし、そうであるにも関わらず、現代のコミュニケーションにおいては逆に伝達機能の方に「不相応な」重点が置かれてしまっている、という。 言語の「伝達機

"相互包摂"であらゆる「項」を両義的で中間的で媒介的にする ー 『今日のアニミズム』を読む

奥野克巳氏と清水高志氏の共著『今日のアニミズム』を読む。 (本記事について、twitterにて著者の清水先生に言及いただきました。 ありがとうございます。) アニミズムアニミズムと総称されるさまざまな思考においては、たとえば「人間」対「動物」であるとか、「人間」対「植物」、あるいは「人間」対「自然(鉱物から気候や天体」、さらには「現世に生きる人間なるもの」対「それ以外のもの(人間や他のさまざまなものの霊など)」といった二者の対立関係を立てた上で、一方が他方に変身したり、こ

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