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『負債論』読み終わった

デヴィッド・グレーバー『負債論』(通称: 鈍器)を読み終えた。買ったのは1年前で読み始めたのは8月から。3ヶ月ほどで読み終えたのはなかなかに素晴らしいことだと思う。

ノートを取りながら読んでいた。というのは, この本が長すぎる+濃すぎるからだ。生半可には取り組めない。(だが, 生半可でなければ続かないというジレンマもある)

マルクス『資本論』の議論がベースなのかなぁとか思っていたらほとんど出てこなかった。そして, マルクスよりも寄せ集め感が強い。

『資本論』はある種編集された, 都合の良い歴史を描いているのだけれど, 『負債論』は(もちろん編集されているが), それっぽいものという括りでたくさんの歴史が登場する。

これが『負債論』の語り口の面白さでもあり, 長さの原因でありモチベーションを下げる原因でもある。「これは具体例だな」と思って読み飛ばすと, そのあとの彼の結論が意味不明になってしまう。

とりあえず長い付き合いでした。グレーバーの他の著作も読みます。


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