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でかいエネルギー

転職活動を開始して、メールに各種エージェントからの連絡がめちゃめちゃ来るようになった。一日おきに後追いが来るのが流石だ。

今日は日記をつけた後で職務経歴書を埋める必要がある。

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最近ままならないことが多く、でかいエネルギーに圧倒されたくなって、牛久大仏を見に行った。

牛久駅から見えるじゃん!というのを期待していたがそんなことはなく、割としっかりバスに揺られて目的地まで向かった。

同じバスに祖母・母親・娘の3人で牛久大仏を見に行くグループが乗っており、とても和やかだった。

バスは乗車券を取るときに「チーン!」と大きな音が鳴る仕様で、その女の子はIC乗車券で乗ってきたのだが、乗車券を取りたくてぐずっていた。
乗車員のおじさんが「何枚でも取っちゃってください!」と勧めるので、女の子は一枚取ってベルを鳴らしたあと、「おばあちゃんもやってみて」と勧めた。

当然といえば当然ながら「おばあちゃんは大人だから大丈夫よ」とやんわり断るが、母親が「おばあちゃんはこれから子供になってくから、その時は一緒に取ろうね」と女の子を諭していて凄いこと言うなと思ってしまった。
おばあちゃんは笑っていた。

大仏まであと5分くらいのところから、車窓にチラチラと大仏がのぞくようになり、みるみる大きくなった。
モンスター映画の、「あいつはどこに行ったんだ!」「すぐ近くだ!でかすぎて見えてないんだ!!」みたいなシーンを想像して、既にでかいエネルギーをひしひしと感じた。

「でかい」というそれだけで名所となっているというのは考えてみれば凄いことだ。コンテンツ一点突破の気持ちよい強さがある。
だが、正直バス停に着いた時点ですべて見えてしまっていたので、「そういうメリハリ付かないのは難しいな~」とか考えてしまった。

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後ろに全部見えてて、案内板の画像の意味!という感じだった。

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銅橋もいた。

「でかさ」がコンテンツのすべてなので、敷地内には大仏の螺髪や、足の親指の原寸模型があった。マニアック。

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「でかさ」の比較写真がみすず学苑みたいで面白かった。

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「キナリ読書フェス」に参加したので、牛久までの行き帰りは課題の本を読んだ。牛久を通る常磐線は揺れも少なく、停車駅も少なく、まっすぐでいい。一人旅行をするなら、常磐線の延長上に適当に進んで、その辺のビジホに泊まりたい。

僕はキナリ読書フェスで『さくら』を読んだ。感想も書いたので良かったら読んでください。結構断定的な文章を書いたなと思うけど、あくまで感想文なのでいいんじゃないだろうか。

特にすっきりしない恋愛小説に当たった時の読後感が苦手で、小説は本当に中学生以来読んでいなかったが、久しぶりに読むとずいぶん景色が違った。小説だとどうしても登場人物の言動に不快感を覚えたり、「許せない」と感じたりすることがあるのは昔も今も変わらないが、その感情がどこから起こっているのか考える余裕が出来たと思う。

人生経験は大切だ。自分で「取り返しの付かないこと」をやってみて初めて人に優しくなれることもある。
結局なにが「よく」て何が「悪い」のかなんて個人の価値観でしかなく、真にわかり合えることはないのだ。

以前の日記にも書いたが、僕は僕の倫理規範を構築している最中だ。
そういう時期に、小説を読んで「こいつ許せんな~、何故なら自分に嘘をついているから…」と気軽にジャッジしまくるのもよいかもしれない。

11月は当たれば賞金が出るような読書感想文のコンテストが色々あるので、まあそういうモチベーションで感想文を書いていこう。


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