実写版 GRAN TURISMO の感想
こんにちは。
タイトルの通り、実写版 GRAN TURISMO、観てきました。
感想
一言でいえば、面白い映画だと思います。
主人公として据えられたヤン・マーデンボロー(以下敬称略)についても、SUPER GTなどで馴染みがありますし、自分自身も6歳の頃からGRAN TURISMOシリーズで遊んでいるので、映画化されるということで楽しみにしていました。
マーデンボローがトップへと上り詰めていく過程の描き方はとても上手いなと思いますし、レースシーンではマシンの上に順位を表示したり、タイム表示を大きく出したりと、GRAN TURISMOのプレイヤーにはお馴染みのUIですが、それを映画に取り入れる事で普段モータースポーツに馴染みのない層が見た時に主人公がどの位置にいるのかが分かりやすく伝わるようになってるなと感じました。
劇中では実戦デビュー後にニュルブルクリンクで観客が亡くなる大事故のシーンがありますが、これは実際に2015年のVLN ニュルブルクリンク耐久レースシリーズで起きた物で、この時ステアリングを握っていたのがマーデンボローでした。
予告を見て何となく察してはいましたが、正直ここに踏み込んでくるとは思いませんでした(実際に観客の方も1名亡くなってますし)。
とはいえ、マーデンボローにとって大きな出来事の一つであることは間違いないでしょうし、映画化する上で避けては通れなかったのかな、と思います。
ル・マン24hのシーンでは先述の大クラッシュの影響が自分のスティントで影響することとなり、一時的に順位を落とすものの最終的にはトラウマを振り切って驚異の追い上げを見せるシーンは圧巻の一言に尽きます。
結果がどうなったのか、については書かないのでまだ観てない人はぜひ劇場で。
個人的に気になったところ
と言いつつも実際には1人のモタスポオタクが愚痴ってるだけなので読み飛ばしてもらって構いません。
シルバーストンとサルトサーキットがハンガロリンク
ル・マン24hと言いつつWECのトップカテゴリである、トヨタやポルシェなどが参戦するLMP1(現在はLMH)が微塵も映らない
LMP2もリジェしかいない
1のブガッティサーキットと公道区間からなるサルトサーキットでの撮影は困難だったんだろうなぁ、と思いますが、シルバーストンと表記されているのに明らかに違うコースで「俺の知らないシルバーストンだと!?」状態になってしまったので、せめてシルバーストンは本物を使ってほしかったなぁ・・・というのが正直なところ・・・。
サルトサーキットに関してはパンフレットに「ハンガロリンクを使った」と書いてありますが、実際に観てみると空撮での全景と最終コーナー付近以外はハンガロリンクを感じさせない映像になっていたので、実際に観てる間は違和感無く楽しめました。
2と3については、あくまでも主役はマーデンボローであってLMPクラスではない、というのは分かってはいますが、リジェのJS PX(日産チームが使う白いマシン)や JS P217(日産以外のチームが使っていたマシン)まで用意したのならLMP1はちょっとでも良いので合成なりで入れて欲しかったし、LMP2に関してもリジェ以外にオレカやダラーラといったシャシメーカーが作っているので何台かは混ぜて欲しかったなぁ、と厄介なモタスポオタクは思ってしまう訳です。
総じて
映画全体としてはマーデンボローのサクセスストーリー、かつGRAN TURISMOの映画としては満足感のある1本だなと思いました。
ストーリーや構成は非常に満足なんですが、如何せん個人的に引っかかってしまった部分が足を引っ張ってしまって入り込めなかったかな、という感じが強いので近いうちにもう一回観に行こうかなと思っています。多分また違った感想になると思うので。
とまぁ、拗らせた1モタスポオタクの戯言もありましたが、総合的に見て面白い作品ではあるので、こんなオタクの感想もあるんだなぁくらいに留めて貰えれば幸いです。
まだ見てない人は今すぐ劇場へ行って是非観てみてください。
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