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命を削りきった後くらい、幸せに

人が突然亡くなった後、何が残された者を苦しめるのかというと、

私の場合、際限なく湧く問いをいくら問うても問うてもその人が答えてくれることがもう二度とないということ、

そして災害が起ころうが世界で何か楽しいクリスマスやらのイベントがあろうが、もうその人は死んだ後の今日の世界を知らないということだということを

1年半前知人が自死した時に学んだ。

一生懸命生きて苦しみ抜いて自殺しても、迷惑かけんじゃねえよと責められる世界。

今回はご冥福をお祈りしますという言葉をぽつぽつと見つけて、ほんの微かな安堵を得ている。

なんで死んじゃったんだろう。

衝動的、突発的だったのかな、とか。

二度と答えの返ってこない問い。

今回も亡くなった彼を、亡くなる直前に見かけていて、

その時は命を絶つ気配など微塵も感じられなかったから、

いくら疑問に思っていても無駄だと知っていながら、答えを知りたくて毎日のようにニュースを見てしまう。

残されても、苦しい。

でも、頑張って生きた人も苦しかった。

もし悲しみが怒りに変わることがあれど、安らかにという人々の祈りはどうか消えませんように。

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