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アラスカでのお引越し~Condo

アラスカにいたころ、ホームステイから独り暮らしを考え始めた。
しかし賃貸で借りるのは結構乗り越えなければいけない壁が多く、アパートは高いので、シェアルームなんかも検討しつつ・・・結局、持ち家の一部屋を間借りするCondo(コンド―)という形式で森の中に住んでいるおじいちゃんおばあちゃんの地下室を借りることに。(家賃.光熱・水道代金込みで月5万円)
Condominium(コンドミニアム)の略で友人が提案してくれたのですが、本来の分譲とは少々ニュアンスが違い、一軒家を保持する方の一室を間借り、ということですが、アラスカはゲストルームも充実して用意しているおうちが多く、ガスもコンロもシャワーもトイレもすべて専用でついていました。

ワンルームですが、とっても広い。15畳はあったかな・・・奥がキッチン。
キッチン。奥の窓から見える外は、森!
ミラーにテーブルにチェアに。すべてがPerfect!


お部屋を下見しにいくとベッドもタンスもソファーも食器類もすべて揃っていて、「自由にお使いなさい」とのこと。駐車場も完備。(というより森の中ですからね、土地だけは広い!笑)
明るく社交的な、人柄のよいご夫婦で、「お世話になります」と即決。

9月初旬のLaborday(日本でいう勤労感謝の日のようなもの)の
連休を利用して一気に引越ししました。
引っ越しと言っても、持ち物は衣服と飼っていたワンコだけ。
荷物がダンボール2箱に納まるほど少なく移動は一往復で終了。笑
沖縄にいた頃も引越し族だったからか、生活における必要最低限のものしか持ちたがらない性格なのです。身軽だと、ふわ~りとどこにでも飛んでいける気持ちも軽い。根無し草な性分です。
ただ、本だけはどんどん増えていきます・・・。
人生の相棒であり、財産です。
いくつもの飛んでゆける世界たちを手放せないのです。

この時期に、アラスカ州の自動車免許を取得。

英語の設問に電子辞書OKをもらって苦戦しながら2度目でパス。
ちなみにアラスカ州免許は1500円でした(当時2007年)。
アラスカで仲良くしていた友人に、日本の免許取得にかかる金額は40万くらいよ~と教えたら、目玉むき出してびっくり。
免許をとったら、実際の運転練習(実技)は、家庭が責任を持って教えるのだそうで、私も人気の少ない林の道を練習し、公道では「右車線を走る。右車線を走る。」と言い聞かせながらハンドルを握る日々でした。
車は教育委員会より「Matsu-sushitna(マタヌスカ地区)教育委員会」と書かれた専用トラックが支給されました。フォードの白いおんぼろビッグトラックです。超カッコよかったです(笑)
教育委員会の名を背負って出かけるのはなんとも気恥ずかしかったですが、広いアラスカの地をあちこち自由に走れる足を手に入れたのは大きな変化。行動範囲がとてつもなく広がりました。

当時の話なので今は変化しているかもしれませんが、アラスカ(アメリカ)には特殊な交通ルールがいくつかあり、十字路の信号が赤でも走ってくる車がなければ通行可能。あまり車の往来が激しくない田舎地方ならではだと思いますが、同じく十字路での点滅黄信号(赤も同様)の場合は、左からくる車を優先してお互いに1台ずつ「どうぞ~」と行かせる暗黙のマナーがあると教わりました。そして・・・

アラスカのスピード制限は日本よりもずっと速い。

ワシラ市に住んでいた私は、よく大きな買い物をしたいときはアンカレッジに足を運んでいました。
アンカレッジまでは44マイルほど(約70km)で、小一時間はかかります。
アラスカの一般道路のスピード制限は60mph(時速96km!)
日本では考えられないくらいめちゃ速いです。
なので、皆さんビュンビュン飛ばして走り去っていきます。

特に怖いのが冬場・・・

ブラックアイスバーンになっている道路は非常にslippery(滑りやすい)で、見事なまでにロードアウトして横倒しになっている車をよく見かけました。
わかっているのに、なぜ飛ばす?と思いながらも
落ちた人がいれば、しっかりと止まって助け合うアラスカの皆さん。
私も怖い思いを何度かしました。
というのも、トラックだったので後ろが軽いんです。
すると、前で滑ると後部がスリップしてFishtale(金魚のしっぽ)のように、お尻を振りながらゆらゆら滑り続けてしまう。そんなことが2~3度ありました。あまり知識がなかったのですが、後ろにサンドバッグ(砂のおもし)を積まないと危険だよ~とアドバイスをもらい、土嚢を積みっぱなしにしていたのを記憶しています。

ちなみにガソリンは激安のAK!


当時のガソリン価格は、なんと
1ガロン(4L)で約2.8ドルつまりはリッター70円!
目ん玉飛び出ますね。(しかも赴任した1年間までは、教育委員会が各学校の教員が負担するガソリン代をすべて支払ってくれていました。2008年からは予算がカットされた関係で自腹になっちゃった)
 アラスカにはアメリカ最大の油田があるからかなり価格も安いと聞いていましたが、この価格にはこの物価高騰の今日を考えると、改めて驚きです。
(☆ちなみに、学生時代を過ごした沖縄でも基地がある関係でガソリンが激安になる日がありました。1Lで79円とか…貧乏学生だったので、みんなでこぞって入れに行っていたのも懐かしい)

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