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【MTG】《略奪総督、エヴェレス》デッキ100枚解説

 ファウンデーションズのジャンプスターターで遊んだ際、パックから《略奪総督、エレヴェス》が出た。実際に使ってみるとなかなか強く、統率者戦での可能性を感じたので今回のデッキを組んでみた。

デッキリスト

統率者について

《略奪総督、エヴェレス》
伝説のクリーチャー 兵士 吸血鬼
飛行
クリーチャーやアーティファクトでありこれでない1つを生け贄に捧げる:略奪総督、エヴェレスの上に+1/+1カウンター1個を置く。その生け贄に捧げられたパーマネントが宝物であったなら、ターン終了時まで、これは絆魂を得る。起動はソーサリーとしてのみ行う。
これが死亡したとき、(1)(黒/赤)を支払ってもよい。そうしたとき、これは各対戦相手にそれぞれ、これのパワーに等しい点数のダメージを与える。

長所
 起動型能力で自分のパーマネントを任意に生け贄に捧げる、いわゆるサクリ台なので死亡誘発を狙って起動しやすく、またサクリ台を必要とするコンボを出しやすい。
 宝物を生け贄にした際は絆魂を得るので、黒特有のライフコストを支払うハードルが低い。
 強化能力を持つので統率者ダメージによる勝利を狙いやすい。
 死亡誘発で本体ダメージを出せるので、除去されてもある程度の反撃を出せる。
 かわいい。

短所
 サクリ台能力がソーサリー扱いなので使えるタイミングが限られている。
 ある程度知識のあるプレイヤーはコンボのキーカードだとわかるので、ゲーム開始時点からマークされる。

デッキ解説


概要

 想定するパワーレベルは6(Battle)

 勝利手段は「無限頑強コンボ」

 生け贄としてクリーチャートークンと宝物トークンを安定供給できるカードを採用している。

 コンボパーツが揃わない間は、生け贄と連動する死亡誘発で対戦相手のライフを削っていく。

 任意のタイミングでエヴェレスの死亡誘発を起動できるよう、別のサクリ台を用意している。

クリーチャー

《残忍なレッドキャップ》
 無限頑強コンボのキーカード。場に出た時にパワーの値だけ対象一つにダメージを当てる。頑強持ちをサーチする場合は、このカードが最優先。

《朽ちゆくゴブリン》
《小型マスティコア》
《くぐつ師の徒党》
 どれも頑強を持っているが、レッドキャップと違ってダメージ源を別に用意しなければならない。

《金属ミミック》
 指定したタイプを持つクリーチャーが出る時に+1/+1カウンターを乗せる。
 この能力を利用して、頑強持ちクリーチャーが復活した時に付いてくる-1/-1を相殺し、無限に頑強を発動できるようにする。

《鱗の焦熱、ゲブ》
 金属ミミックと違い、クリーチャータイプの指定はないが、代わりに対戦相手のライフが失われないと+カウンターが乗らない。

《ズーラポートの殺し屋》
《復讐に燃えた血術師》
 クリーチャーの死亡に誘発して、各対戦相手から1点のライフドレイン
 レッドキャップ以外で無限頑強コンボをする時のダメージ源になる。

《血の芸術家》
 死亡誘発要員。これは対戦相手のクリーチャーが死亡しても誘発する。

《波乱の悪魔》
 死亡誘発要員。こちらは一つを対象として1点ダメージ。
 プレイヤーがパーマネントを生け贄に捧げた時に発動するので、例えば対戦相手が大量の宝物を使用するのを咎められる。

《サングィナリー・プリースト》
 死亡誘発要員。自分がコントロールするクリーチャーが死亡したときしか発動しないが、絆魂持ちなので回復できる。

《ネイディアの夜刃》
 死亡誘発要員だが、発動条件がトークンが戦場を離れたときなので、無限頑強コンボには組み込めない。コンボパーツが揃わない時の次善策。

《闇の森のコウモリ》
 トークンが出た時と生け贄に捧げた時、各対戦相手に1点ルーズ。

《マリオネットの達人》
 アーティファクトが墓地に置かれた時に、各対戦相手へパワーのぶんだけダメージ。
 場に出た時にトークンを3体出すか、+カウンターを3個置くかを選べる。

《忠実な弟子》
 生け贄供給源。軽いので序盤から出せるのが嬉しい。

《包囲攻撃の副官》
 4マナと少々重いが、クリーチャートークンを1回につき2体だせる。
 一応、ゴブリンを生け贄にすればダメージを与えられる。

《蛇術師》
 対戦相手のアップキープにもトークンを出せるが、蛇をコントロールしていないときしか生成出来ない。蛇トークンはさっさと生け贄にしたほうが無難。

《憎悪の手、ラゴモス》
 そこそこ強いクリーチャートークンを出せる。5体以上のクリーチャーが死亡したら、強力なサーチができる。

《分派の説教者》
 スタンでも人気の1枚。生け贄供給源かつドロー源。

《不死身、スクイー》
 墓地や追放領域からでも使える生け贄供給源。

《仲介人、フェイン》
 エヴェレスとかなり噛み合ってる能力。
 エヴェレスの能力でのせた+カウンターを使って宝物を出し、その宝物を生け贄にすればまたカウンターが乗る。

《地下街のたかり屋》
 宝物供給源。クリーチャーが死亡していないと起動できないが、このデッキなら条件は簡単。

《無慈悲な略奪者》
 宝物供給源。生け贄の供給量次第ではかなりの宝物が手に入る。

《市場の元締め、マハディ》
 うまくすれば多数の宝物を生成するが、終了ステップ開始時なのがネック。

《ソーン》
 宝物の生成量を2倍にする。出すと他のプレイヤーからけっこう警戒される。

《衝撃的なこそ泥》
 死亡時に宝物を生成。再演を使えば最大3個手に入る。

《アカデミーの整備士》
 宝物といっしょに食物と手掛かりトークンを出してくれる。

《病的な日和見主義者》
 ドロー源。自分のクリーチャーでなくとも良いのが偉い。

《屑鉄さらい》
 アーティファクトのサーチカード。主なサーチ対象は《金属ミミック》

《疫病造り師》
 場に出た時に、各プレイヤーはクリーチャーやプレインズウォーカーを生け贄に捧げる。こっちは生け贄供給源が多数あるので、他のプレイヤーよりデメリットが小さい。

《蘇りし悪夢、ブレイズ》
 ターン終了時に自分が生け贄に捧げたのと同じものを対戦相手にも生け贄にさせる。

《腐敗口のバイパー》
 土地以外のパーマネントを生け贄に捧げると、その分のコストが少なくなる。
 場に出るか攻撃するたびに、カウンターの数だけ対戦相手に、生け贄かディスカードか4点ダメージを強要する。
 強力だが、出した瞬間から最優先で除去されるのであまり過信できない。

《瑪瑙の扇動者》
 自分のクリーチャーが出るたびに各対戦相手へ1点ダメージ。

インスタント

《殺害》
《喉首狙い》
《名声の代価》
《悪意の熟達》
《究極の価格》
 各種クリーチャー除去。

《削剥》
《萎縮させる責め苦》
《混沌のねじれ》
 クリーチャー以外を破壊できる除去。

《投げ飛ばし》
 エヴェレスの死亡誘発を自発的に使いたい時のサクリ台。

《授業初日》
 無限頑強コンボのキーカード。+カウンター乗せ要員。

《命取りの論争》
 ドロー源かつ宝物供給源

《暗黒の儀式》
 黒定番のマナブースト。

ソーサリー

《最後の復讐》
 1マナの追放除去。破壊不能持ちや墓地利用型デッキの重要クリーチャーを除去したい。

《汚損破》
 アーティファクトの全体除去枠。

《地震》
 クリーチャーの全体除去枠。飛行持ちには通用しないが、エヴェレスも飛行持ちなので、統率者が無傷のまま多数を除去できるのはありがたい。

《苦痛の命令》
 全体除去かつ大量のドロー源。このデッキで一番コストが重たいので、宝物はすぐにエレヴェスの能力で消費せず、ある程度は残したほうが良いかもしれない。

《一攫千金》
 宝物供給源。使い捨て型だが、さほど重くないフラッシュバックがある。

《ギャンブル》
 ランダム性があるとはいえ赤にとっては貴重なサーチカード。

エンチャント

《ファイレクシアの闘技場》
 黒定番のドロー源。ライフを失っても、絆魂をもたせたエレヴェスで殴れば取り返せる。

《想起の拠点》
 死亡誘発要員。出した時にトークンを1体出してくれるのはありがたい。

アーティファクト

《太陽の指輪》
《秘儀の印鑑》
《友なる石》
《ラクドスの印鑑》
《耽溺のタリスマン》
 定番のマナ・アーティファクト。

《アシュノッドの供犠台》
 マナブーストのサクリ台。エヴェレスを強化するよりもマナが欲しい時に。
 いざとなったらエヴェレスを生け贄にして死亡誘発ダメージをばらまく。

《忘却の群像》
 ドロー源。トークン生成時にしか使えないが、このデッキなら条件は達成しやすい。

《貪欲な護符》
 ドロー源かつサクリ台。

《ガラス製の心臓》
 吸血鬼で殴れば血トークンを1個生成する。エヴェレスが吸血鬼だし、こいつからも吸血鬼トークンを出せる。1ターンで2個も生け贄を用意できる。

《速足のブーツ》
 優先的に除去されやすいエヴェレスを守るため。

《タリアンの魂断ち》
 装備してると警戒が付与され、アーティファクトとクリーチャーが墓地に置かれた時に+カウンターを置く。
 これをエヴェレスに装備させて彼女の能力を使えば、1個の生け贄で2個の+カウンターが手に入る。

《バンブルフラワー夫人の大鍋》
 コスパの悪い除去だが、赤黒のデッキではエンチャントを破壊できる手段は貴重なので採用した。
 一応、食物トークンは出してくれる。

土地

※マナを出す以外の用途があるカードのみ解説

《忘れられた洞窟》
《やせた原野》
 サイクリングランド。土地に余裕があるならドローに変える。

《ボジューカの沼》
 墓地追放能力持ち。統率者ではそれなりに墓地利用デッキは見かけるけど、あまり使う機会はないかも。

《埋没した廃墟》
 破壊されたアーティファクトを取り戻したい時に。

未来へ

 今回のデッキは、コンボのキーカードや基本となるマナファクトと土地を除けば、手持ちのカードとストレージにあるような安いカードを中心に組んだ。
 実際に回してみると、宝物供給源が少し少ない気がするので、ここから手を加えるならそのあたりを中心に入れると良いかもしれない。

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