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占いは信じる方だ
占いは信じる方だ。
朝の情報番組での星座占いでは「しし座」のランキングを気にするし、ネットの「今日の占い」にも目を通す。ラッキーカラーは何色か。ラッキーアイテムが何か。ラッキースポットはどこか。
ラッキーカラーが「赤」と言われれば赤色のネクタイを締めるし、ラッキーアイテムが「パン」と出ていたらお昼は総菜パンで決まりだ。ラッキースポットが「公園」であれば、休憩時間は公園に足を向ける。
すなわち、赤いネクタイを締めたくたびれた、サラリーマン風の中年男が昼日中、公園でパンを食べている絵が完成する。
占いの通り、ラッキーにあふれた、ごくごく平和な昼下がりの風景である。
占い好きが高じて、タロットカードのセットも買ってしまった。それぞれのカードの意味を覚えようとしたけれども覚えられなかったので、今でもテキストを参照しながら、機会があればいろいろな人を占っている。
タロットカード一枚一枚に意味がある。
例えば「皇帝」のカードの意味するところは成功や自信。このカードが出てきたならば、
「あなたはビジネスにおいての成功をつかむであろう。今取り組んでいることに自信をもってやりつづけなさい。」
と占いの結果を、したり顔で答える。
「死」なんてカードが出たときは相手の表情が一気に曇る。眉間にしわを寄せ、不安な表情を浮かべる。もちろん直接的な「死」につながる何かが起こるかもしれないが、このカードは何かの「終わり」を意味している。
「今付き合っている人とこれからどうなるか?」なんて恋愛相談を受け、このカードが出てきたときには、
「この恋は終わりを迎えるであろう。」とかなり無責任なことを言う。それでも占ってほしいと言ってきた子は「確かに…もうダメかも。」と納得するのだから妙なものだ。
「私が言っているのではない。カードがそう言っているのだ。」と言えば、ふだん私の話に全く耳を貸さない人でも、話を聴いてくれるのだから不思議でならない。
今週の写真【古町にあるドカベン像(山田太郎)】
※写真と本文は全く関係ないです。
外回りの営業をしていた時は、占いの結果をすがるような思いで見ていた。
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