バンドやろうぜ!
バンドをやってみたい!
そう!Rock'N'Roll Band!
ステージに上がって、スポットライトを浴びて、女の子からキャーキャー言われるのだ。
ましてや、モグさんのギターのお話を読んでいたら、ますます音楽をやってみたい熱が高まってきた。
『当方ヴォーカル。他のパート募集!』
バンドブームというものがあって、80年代後半から90年代にかけての音楽シーンはロックバンドたちの音楽でにぎわい、ギターケースを抱えていることがある種のステータスにもなっていた。
ようじろう少年も流行りにのって、質屋に置かれていた質流れのアコースティックギターを購入したが、まず、チューニングができなかったのでしばらくの間、部屋のオブジェと化していた。
その後、「モテたいブーム」がやってきて、
女の子の前でギターを弾ける男=モテる
という、思春期特有の謎の方程式から解を求めようと、部屋のオブジェであったアコースティックギターを引っぱり出し、チューニングを合わせてみた。
人差し指で壁をつくる(モグさんのパクリ)Fコードは押さえられるようになったが、Bコードが辛いので挫折した。
「ある程度コードが押さえられればいいんじゃないの?」
「ロックは3つのコードを覚えときゃイケる!必要なのはソウルとパッションだぜ!」
そしてロックバンドをやってみたい!と大学に入学して軽音楽サークルに籍を置いてみたが、何というか…「音楽の方向性の違い」からすぐに辞めた。
その後はポロロンと一人奏でることはあったが、バンドを組むことはなく時代が流れ、2000年代はダンスミュージックの流行が来たり、個人的にも普通にサラリーマンになったりして、ギターに触れる機会はなくなってしまった。
だが、今年になって、僕の身の回りで空前のバンドブームがやって来た。
あの頃のロックキッズたち、そう!僕ら世代のオヤジたちが熱いのだ。
ちょっとの贅沢を我慢すればフェンダーやギブソンのギターに手を伸ばせるようになったし、これも働き方改革なのか、仕事後に居酒屋に行かず練習スタジオに行くオヤジたちもいるらしい。
先日、友人の一人が僕に、
「ようじろうもどうだろう?一緒にバンドをやってみないか?少しギターもできるようだし。」
と、声をかけて来てくれた。
ぜひ一緒にやりましょう!とこころよく返事をしたが、
「じゃあ、オーディションを受けてもらうね。」
オーディションをやるのである。これは遊びじゃない。
オヤジたちの本気度が違う。
今週の写真:オヤジたちの聖地のライブハウス
明日の夜、そのバンドをはじめオヤジたちによるライブイベントが行われる。
そして…今回のバンドメンバーが発表された。
Vo.○○ Gt.◇◇ B.△△ Dr.▢▢
Na.ようじろう
Na.とはNavigator。今回のイベントの進行役である。
そして友人からLINEが来た。
『明日のセットリストを送ります。バンド紹介、Mステのタモさん風にお願いね♡』
残念ながらボーカルオーディションには通らなかった。
だが、明日はタモさん風のMCという大役を仰せつかった。
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《リレーマガジン》Writers Lab “Code W”
ボイスブックコンテンツ《Writone》より集まったライターによるリレーマガジン。
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