20211220ふかいメルマガ30回 理念ミーティングQ&A
おはようございます!
毎日寒い!!
さて今週は、YRK&のトピックスからです。
ウェーブの監査役で、YRK&取締役の中許祐里子さんが、
フードダイバーシティラウンドテーブル(FDRT)の座長に就任しました。
これは大阪万博に向けて、食の国際化・多様化に対応していこうというプロジェクトで、YRK&のメンバーと中許さんが中心になって進めてきました。
詳細は下記をご覧ください。
和服姿がウェーブ監査役中許さんです。
産経新聞の記事と
ところで先週は大阪に3日間いました。
1日目はYRK&での会議など。
2日目は乳幼児向け施設器具・サービスを提供している会社の依頼で、
SDGs関連セミナーの動画収録など。
3日目は、経済産業省近畿経済産業局主催のワークショップでした。
このワークショップは、様々な企業の方20人が参加くださったので、
最初に自己紹介とアイスブレイクをしたのですが・・・
ここでやりましたよ。Tさん発案の「どうでもいいこと3つ」。
ワークショップファシリテーターはsooooos.代表の木村有香さん。
木村さんは定番のアイスブレイクねたを持っているのですが、
今回は「どうでもいいこと3つ」をやりたいと、私が頼んでやってもらいました。
A3用紙に3つ書いてもらって、自己紹介してもらったのですが、
やっぱり盛り上がりました。
木村さんは、「どうでもいいことって、これいいですねー」と言いながら、
「どうでもいいこと3つ」を披露していました。
Tさんに報告したところ、次のように返信をくれました。
「私自身、フリートークや自己紹介、自分のアピールをしてください、
などと言われるのが本当に苦手で、きっと私と同じ思いの人は少なくないはず!と思い、敢えてハードルを下げた質問を考えました」
なるほど!たしかに!だから盛り上がるんだ。納得。
さて今日のメルマガは、引き続き理念ミーティングについてです。
特に今回は、ミーティングで出た経営理念についての感想・意見・質問と、
その場で冨永さん代表が、時々私がお答えした内容を共有します。
またまた長文になってしまいました。
質問と回答の大事な部分は太字にしたので、
気になるところだけ読んでみてください。
Qなんでカタカナを使っているのですか?
Aハタラク、チカラ、シアワセ、の3つを強調したかったからです。
カタカナを合わせた、ハタラクチカラでシアワセをもたらす会社をつくりたいと思っています。
Q「ちょっと便利」って、なんで「ちょっと」なですか?
Q ITのチカラを使うなら「もっと便利」の方がよかったのでは?
Aいきなり「もっと」を目指すのではなく、
「ちょっと」を積み重ねることが「もっと」になると思っています。
毎日1%の改善を1年365日続けていくと、
37.5倍の改善につながっている。
そんな会社を目指したいです。
Q経営理念と言われても、毎日現場に出ているとピンとこないんですが・・・
Q現場に出ている以上、お客様が優先で、経営理念はほとんど頭にないです。
Aたしかにウェーブの本社にいるよりお客様の会社にいることや、
お客様と一緒に仕事していることが多いのが実態ですよね。
当然、ウェーブが何を目指していることよりもお客様の会社がやっていること、やりたいことが優先になるのはよくわかります。
仮に現場に出ているみなさんにとって経営理念が頭になかったとしても、お客様を優先しすぎるがために、みなさんや家族がなにかを犠牲にしてまで働くような会社にしてはいけない。
この経営理念は、私たち経営陣の判断基準となるものです。
そしてやっぱり社員のみなさんが、
この経営理念を実感できる会社にするために計画しています。
「お客様は神様です」というのは、ちょっと違うのはないか、と思います。
お客様が言っているから、なんでもやらなければならないのか?
私たちは、お客様とは対等の立場で、よいものをつくっていきたい、
そう思っています。
Qこの経営理念は本当に実現できるのですか?
Aこの質問もいくつか受けました。今のウェーブのままでは、
全員が実感できるような実現は難しいと思っています。だから、変えていきたいと計画しています。
例えば、DX事業推進室がその一つですが、
ウェーブ自社で商品やサービスを提供して、
ウェーブの社員みんなが「ITのチカラで、今までよりもちょっと便利な社会をつくっているという実感が持てる会社していきます。
経営理念「全社員とその家族にシアワセをもたらす」については、
いろいろな質問が出ました。
Qシアワセをもたらすの、「もたらす」はネガティブな言葉なのでは?
Aたしかに最近は、「温暖化がもたらした異常気象」など、災害で使われる「もたらす」ですが、weblio辞書で調べると『1 持ってくる。持っていく。「吉報を—・す」 2 好ましくない状態を生じさせる。引き起こす。将来する。また、ある状態を実現させる。
「台風が災害を—・す」』とあるので、
良い意味悪い意味どちらでも使えます。
Qシアワセって人それぞれ違うと思うのですが。
Aその通りです。何がシアワセかは人によって違います。
でもウェーブという会社で仕事をしている以上、
人生の大半を占める仕事でシアワセを実感してもらいたい、
そのためにはウェーブの価値観とみなさんの価値観が
できるだけ一致していることが望ましいと考えています。
そこで、理念ミーティングでは、
「みなさんにとって仕事(ハタラクこと)とは何か?」を聞きました。
一人一人の答えをウェーブで実現できることが、
みなさんにとってのシアワセだと考えたからです。
Qいろんな会社に在籍したが、経営理念に家族が出ているのは初めて。
A経営理念に「家族」という言葉が入っていることについての質問や意見も多くありました。
経営理念に「家族」って不思議な感じ、という意見や、
なんで家族が出てくるの?という質問。
また「家族のシアワセまで会社は考えているということがわかって、うれしくなった」という感想もありました。
実は経営理念に「家族」を入れるなんて、上場企業ではありえないことです。
なぜなら、会社は株主のものだからです。
つまり会社の利益の配分は、株主優先でなければならないのですが、
それが直接会社経営になんの関係もない家族のシアワセを優先する会社なんて!
となるわけです。
でもそれができるのは、ウェーブが非上場で一般株主がいない会社だからです。
家族の支えがあっての仕事。
家族がいるからがんばれる。
だから社員もその家族も大切です。
「帰っても1人暮らしなので、家族は実感ないです」
という声もありました。
そうかもしれませんが、家族もシアワセにしたい、
それがウェーブの経営姿勢です。
実は、ウェーブの株主である株式会社YRK andの経営理念にも「家族」が入っています。
YRK&の経営理念は
「家族と、お客様と、会社に、
デアイをつくる
キズナをつくる
ミライをつくる」
というもので、なんとお客様、会社よりも、先頭に家族がきています!
家族も、カタカナも、ウェーブとの価値観ピッタリです(笑)
それからこの意見も多かったですね。
Q経営理念は抽象的。もっと具体的しないと動かないでは?
Aまったくその通りです。
経営理念(フィロソフィー)は、「橋」や「道」です。
この橋を渡って行こう、この道を進んで行こう、というその橋や道の幅を決めたものです。
その橋をどっちの方向に進むか、どのように進んで行くか、これがビジョン。
そして各部門は、その方向に進むためにやるべきことは何か、これがミッション。
そのミッションを遂行するために私たちがすべきこと、これがアクションです。
ミッションや、アクションの達成度を測る指標として目標数字があります。
今回は経営理念だけの話しだったので、どうしても抽象的になってしまいました。
ビジョンやミッションについてはあらためて話しをしたいと思います。
Q経営理念に1・2・3と番号が付いているが、これは優先順位ですか?
Qこの3つは1・2・3という順番ではなく並列ではないか?
Q3番から始めるべきではないか。3を実現するためにはどうするか?と考えるべきでは?
A経営理念の番号は、今回のミーティングでほぼ毎回と言っていいくらい議論になりました。
これは優先順位ではなく、まず1で今の仕事でお客様の満足を提供して、
2でウェーブのIT力を強化して社会を便利に変える、
3はその結果、経済的にも精神的にも社会的にも私たちが家族と一緒に幸せを実感できる、
という順番だと考えていました。
しかーし!!
まず3のシアワセを実現すること。これが最初で、
そのために1と2がある、と考えるべきだという意見があって、
「ハッ!と」しました。
実現したいゴールを最初に置いて、
その達成に向かってやるべきことを考えていく。
これ、「バックキャスティング」という思考法です。
2030年までに達成すべき17のゴールを決めたSDGsも、
バックキャスティングです。
最近ではイノベーションを起こす発想法として、
バックキャスティングが用いられます。
これの発想には、冨永さんも私も、
「なるほどーーーーーーーーーーーーーーーっ!」と
ミーティングが終わってからも感心をチョーひきずりました(笑)
と、いうわけで役員間でも話し合い、
たしかに1・2・3と番号をつけないほうがいいということで、
あらためて、
・ハタラクことを通じて、お客様の笑顔をつくる
・ITのチカラで、今までよりもちょっと便利な社会をつくる
・全社員とその家族にシアワセをもたらす
ハタラク チカラで シアワセをもたらす会社
と番号無しにします。
これであれば、順番も優先順位も関係なく、並列ですね。
朝から長文になってしまいました。
すみません!
もう年の瀬ですね。
毎日走り回っています。
よろしくお願いします!
深井賢一