20220228ふかいメルマガ40回 生き様は死に様
おはようございます!
私事ですが、先週23日の夜に、父が永眠しました。
経営会議に欠席させていただくなど、ご配慮をいただきました。
ありがとうございます。
父は、入浴中に眠るように亡くなりました。
享年86歳。生涯一度も入院することなく、
幸せな最後だったと思います。
今日告別式なので、まだ大阪にいます。
私の生まれは東京都小金井市ですが、両親は大阪府守口市に住んでいます。
守口市で有名なのは、SANYOブランドの三洋電機本社です・・・が、
三洋電機、知らない人多いかもしれませんね。
経営不振でパナソニックと中国のハイアールに吸収されました。
守口にあった三洋電機の工場は、今は大日イオンモールに。
京阪電車の守口市駅近くにあった三洋電機本社ビルは、
そっくりそのまんま守口市役所庁舎として使われています。
昨年に義母を亡くし、今回実父を亡くしましたが、
身近な人が亡くなると、生きることの意味を考えます。
この世に生まれること、命を授かること、
そのこと自体が科学で解明できない神秘的なことです。
同時に命ある生物は、生まれた時から死に向かって生きる宿命を背負います。
その死が、いずれ来ることを認識している生き物は、おそらく人間だけ。
好きな映画の1つに「ライトスタッフ」があります。
アメリカ空軍のテストパイロットの実話で、
宇宙飛行士に選ばれるテストパイロットと、
選ばれずに砂漠の中のエドワード空軍基地で、
テスト飛行を繰り返すテストパイロットとの、
パイロット人生を対比的に見せる3時間以上の超大作です。
映画のストーリーも役者も音楽もぜんぶ好きで、何回も見ました。
アカデミー賞を4部門で受賞している映画です。
世界で最初に音速の壁を破った、空軍テストパイロットのチャック・イエーガーは、誰からも尊敬される腕の良いテストパイロットですが、高卒という理由で宇宙飛行士に選ばれませんでした。
アメリカのマーキュリー計画という宇宙ロケット計画。
最初にロケットに乗ったのは、実はパイロットではなく猿だったのです。
エドワード空軍基地で、その様子をテレビで見ていたテストパイロットたちは、「奴ら、宇宙飛行士なんて言っているけど、猿でも飛ばせるんじゃないか」と笑って馬鹿にします。
ところがチャック・イエーガーだけは笑わず真剣な表情で言います。
「猿は任務の危険さを知らない。宇宙飛行士は危険な任務であることを知っている。彼らは立派だ」
笑っていたテストパイロットたちは、バツ悪そうに顔を見合わせる・・・
この映画の好きなシーンの1つです。
リスクを取る挑戦の尊さ。
人間だけが持つことができる意思であり、
プライドであり、意義深いもの。
人生そのものが挑戦なんだなぁ。
そう思います。
どうせ死ぬんだから、死ぬ気でやってみよう、とか、
一度きりの人生なんだから、悔いのないように生きよう、とか
そう考えられるのも、死を知っている人間だけです。
生き様っていう言葉がありますよね。
司馬遼太郎さんの本を読んでいると、
生き様って死に様なんだとつくづく思います。
究極は、どう死ぬかの追求。
だから戦国武将は、戦場の死を望んだと言います。
元禄文化花盛りに起こった赤穂浪士による吉良邸討ち入り。
四十七士は、切腹になるわけですが、
平和な江戸時代後期の武士にとっては、切腹は様式美。
最も美しい死に様とさえ思われていました。
47人1人1人の切腹の様子が記録に残っているのですが、
その様子は歌舞伎かスポーツでも見るように、
酒を酌み交わしながら切腹の様子を見守る役人が描かれています。
腹を立てた四十七士の中には、腹を十文字に切り裂いて、
自分のハラワタを役人に向かって投げつける凄まじい人もいて、
それ以降短刀を持たさずに、扇子を腹にあてたのを合図に介錯、
つまり首をはねるというやり方をしたそうです。
話がそれましたが、
人生そのものが挑戦。
その人生も、短くて一度きり、
であれば、何事も前向きに取り組んでいきたい、
そう思います。
大丸東京店でのソーシャルプロダクツ・アワード展示販売会、
明日3月1日(火)までですが、
同じ大丸東京店の11階で開催されている「大現代アート展」。
こっちも、一見の価値ありますよ!
アート作品500点以上、総額10億円!だそうです。
販売もしています。
草間彌生、村上隆、それにバンクシーのオリジナル作品も展示販売されています。
この3人の作品は2000万円台!
見ているだけで目の保養になります。
500点以上品揃えされているので、
見ているうちに15万円くらいの作品に出合うと、
「これは安いな」と完全に価格感覚がおかしくなってしまいます。
やばいやばい「内的参照価格」が完全に崩壊している証拠です(笑)
今週もよろしくお願いします。
深井賢一
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