2023.10.28(土)ウェーブ米100Kgをお届けしました!
ウェーブの田んぼのお米で子どもたちに笑顔を
ウェーブでは、新潟県上越市柿崎区の田んぼで
お米(コシヒカリ)をつくっています。
つくっていると言っても、
実際に丹精込めてお米をつくってくださっているのは、
柿崎の農家、田中基樹さんで、
私たちウェーブの社員は、
5月に田植え9月に稲刈りを手伝っています。
このウェーブの田んぼから、
毎年1500キロのお米が収穫され、
今までは、得意先と社員、グループ会社に
お配りしていましたが・・・。
代表の冨永の「ことも達を笑顔にしたい」という発案(思いつき?)で、
今年から子ども食堂に寄贈することを検討しました。
そして、私が事務局をしている(一社)ソーシャルプロダクツ普及推進協会(APSP)の紹介で、
今年は「しながわ子ども食堂ネットワーク」様に200キロと、
「みなと繋がるフードパントリー」(みなパン)様に100キロを
寄贈することにしました。
北青山 海蔵寺で開催された「みなパン」
そして、10月28日(土)15時から北青山の海蔵寺で、
「みなパン」が開催されるというので、お米100キロをお持ちしました。
本来であれば子ども食堂なのですが、
コロナが流行時期から、食品を提供する
「フードパントリー」という方法をとっているそうです。
一方で子ども食堂の場合は、
その場に来て食事をするためその一回限りですが、
フードパントリーの場合は、
米や加工食品などを持ち帰ってもらえるので、
自宅に戻ってから何回かの食事に使えるというメリットもあります。
28日は、銀座の本社近くで軽バンのレンタカーを借りて、
竜宮城のような赤い門が印象的な海蔵寺に向かいました。
今回は代表の冨永、取締役の清原、組込の福山、SSの小村井、
そして深井の5人のメンバーです。
そして25キロの米袋4つ100キロを、
「みなパン」会場に「4人でかついで」運び込みました。
台車ではなく「かついで」運んだ理由は、
この海蔵寺は印象的な赤い門とは対照的に、
本堂は鉄筋コンクリートのビル。
そして「みなパン」の会場が、
階段を上がった2階にあったからです(汗)。
今日寄贈した100キロのウェーブ米は、
次回以降のパントリーで使っていただくことになっています。
(であれば2階に担ぎ上げなくてもよかったかも・・・後で気づきました)
今日の「みなパン」ボランティアは25人。
近隣の外資系の会社や人材会社、
学習塾の社員の皆さんや大学生の方など、
いろいろな方面から多くの方が集まっていました。
15時の「みなパン」オープンに向けて、
14時から準備がはじまったのですが、
会場には、写真にもあるように野菜、加工食品、駄菓子、それに米など、
私が想像していた以上の食品が運び込まれてきました。
一体どんな食品が持ち込まれているのでしょう・・・
パントリーでフードレスキュー
「企業が災害用に備蓄していた食品で賞味期限が近くなっているもの。
いわゆるローリングストックで企業から持ち込まれたものもあります。
それからお店で仕入れたのに売り切れなかったり、
在庫の間に傷んでしまった野菜もここに持ち込まれます。
うちには「野菜の先生」がいるので、
とりあえず引き取って、使えるかどうかの仕分けもしますし、
使える部分だけ切り取ったりもしています。
ロジスティックにも、販売にもお金がかかっているわけですから、
捨てるのはもったいない。
最後はボランティアで持ち帰って食べます(笑)」と、
理事の石渡ゆきこさんが説明してくれました。
この日も、アルファ米や小松菜、シイタケなどをいただきました。
「みなパン」は、港区内のひとり親世帯など
食材を必要とする世帯(今回は36世帯でした)に、
食品や日用品を提供する活動ですが、
同時に食品ロスを防ぐための活動でもあったのです。
だから「みなパン」はその活動を
食料品の過剰廃棄を解決するフードレスキューと位置づけていて、
食料品を受け取りに来る子供たちを、
食品を助ける「フードレンジャー」と呼んでいます。
「フードレンジャーだから、がんばって食べてよ!って(笑)
子供たちはレンジャーって言葉が好きですから」
と石渡ゆきこさん。
素敵だと思いました。素晴らしいことです。
経済的に貧しいから、困っているから、だから余った食品を提供する、
という一方的な慈善活動ではなく、
ますます増えるフードロスを、いっしょに解決しよう!
という位置づけになっているからです。
片方だけの問題解決ではなく、
双方向の問題解決になっているんです。
だから「可能であれば毎回コミュニケーションを大事にしている」
(石渡ゆきこさん)ともおっしゃっていました。
子供たちの笑顔から笑顔をもらう
15時前には何組かのお母さんとお子さんがお越しになりましたが,
都会のおしゃれな若いお母さんと元気いっぱいのお子さん。
どこにでもいるお母さんと子どもたちです。
14時から15時30分までのわずか1時間半、
来てくれた子供たちに声をかけたり、
たくさんの食品が詰め込まれた重たいかばんを、
お母さんの替わりに持って1階まで階段を下りたり、
他のボランティアの皆さんと一緒に活動のお手伝いをしました。
農家の田中基樹さんが
丹精込めて育てたウェーブの田んぼのコシヒカリ。
5月に田植えを手伝い9月に稲刈りを私たちが手伝って、
おいしくなって東京に届いたコシヒカリが、
子供たちだけでなく、私たちまで笑顔にしてくれました。
(一社)みなと繋がるネットワークの代表 柿沢美貴さんに
お礼のメールをお送りしたところ、
丁寧な返信をいただきました。
「あの階段をあの重さを持って
運んで頂き、感謝、感激
忘れないシーンになりました。
子供達に食べる食材だけではなく
生まれて来て良かったと
思ってもらえるよう
心が豊かになれるようなイベントも
企画しています」
文字一つ一つに思いがこもっているように感じます。
私たちも続けていきたいとあらためて思いました。
株式会社ウェーブ取締役 深井賢一