20240408ふかいメルマガ146回 三現主義とは
おはようございます。
東京も大阪も桜満開の土日でした。
福岡は満開のようですが、
大分ももう満開でしょうか。
うちの近所の辰巳公園の桜です。
小売の現場の修羅場をくぐった?
2月に入社した第1システム開発事業部のFさん。
YRK&東京のオフィスで売技ナビサポートのOJT中です。
もともと流通小売チェーンの副店長経験者なので、
小売業の現場はよく知っています。
聞くと、お客様の理不尽なクレームの対処や警察沙汰の対応。
(どちらもかなり凄まじい話です)
また旅先で珍しい商品を見つけると、
JANコード写メで撮って
本部に仕入れの提案書を出したり。
さらには本部からの無茶な販売目標に、
自ら「限界突破!」というタスキをかけて、
「そのタスキなに?」と関心を持ったお客様に
「日持ちしない商品なので売り切らないといけないので!」
と訴えて売り切ったりと、
まだ20代の彼女、現場の修羅場をくぐっています。
売技ナビのサポート業務は、
小売業のお客様からの問い合わせに対応する仕事ですが、
デスクワーク中心なので、
せっかくの現場感覚が薄れてしまうのがもったいない、
ということで、
毎週売技ナビ導入店を中心に、
その周辺の競合店などのストコン(ストアコンパリゾン=店舗視察)
をしてくれています。
彼女のストコン記録は、売技ナビチームで共有しています。
気になったPOPは写真に残してくれているので、
こうしたデータが蓄積されていけば、
また新しい価値を生んでいくと思っています。
YRK&流三現主義とは
三現主義という言葉があります。
「現場・現物・現実」のことで、
たくさんあるトヨタ語の1つです。
これは「現場へ行き、現物を見て、現実を知ること」
が重要だという意味で、
トヨタに始まった三現主義は、
製造業だけでなく小売業でも使われるようになりました。
製造業であれば、工場が現場。
小売業であれば、店が現場。
本社や本部のデスクで考えたり指示を出すのではなく、
現場に行って、工程やモノや商品を直接見て、
現実を把握した上で
判断や指示を出しなさい、
という原理原則論です。
(この原理・原則を加えて5ゲン主義とも言います)
実はYRK&にも三現主義があります。
それは「現場・現実・現情」です。
「机上で考えるのではなく、現場に行き、現実を見て、
そこにいる人たちの気持ちを知る」という意味です。
マーケティングの仕事であれば、
商談の相手はメーカーや小売業の担当者です。
しかしマーケティングの対象者は消費者です。
だから私たちにとっての現場は、
その商品の売場や使われる場所やシーンです。
現情が、「情」になっているのは、
その消費者がどんな気持ちなのかを
知らなければいけないということです。
それはリ・ブランディングの仕事も同じことで、
その会社の現場・現実を知り、
様々な部署・役職の人たちの気持ちを知ることが大事です。
三現主義で「食」が変わる・・・かも
というわけで、Fさんの毎週ストコンは、三現主義の実践です。
同じように売技ナビCloudの開発を担当している
第1システム開発事業部のSさんが、
売技ナビを使用しているスーパーマーケットを視察してきたのも、
三現主義。
「実際の使用現場を見ると、
(略)忙しい中でその(POP制作・出力)業務をこなしていくには、
使いやすさや見やすさはもちろんですが、
目指すべきところは、
一気に利用できるような操作手数が少ないものだと思いました」。
現場を見たSさんの感想。
まさに現場で売技ナビを使っている人たちの
「気持ち」に寄り添っていることがわかります。
最後に、「ウェーブの田んぼの田植え」の日程が決まりました。
これも三現主義。
上越市柿崎の田んぼに行って、
苗を直接手で植え、田植え機で植え、
農家の人たちの話を聞いてみましょう。
きっとお米や農業だけでなく、
食そのものへの見方や考え方が新たになると思います。
最後に、ソーシャルプロダクツ・アワード2024受賞企業の取り組みが
日本経済新聞 春秋に掲載されました(2024.3.31)
詳細は以下にありますが、
有料購読者しか全文読めませんm(__)m
https://www.apsp.or.jp/news/20240401/
今週もよろしくお願いします。
深井賢一
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