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【現場学校レポ】アイデアを生み出すことを恐れるな|アイデア発想の現場(講師:川口 智士さん)

ライブ配信セミナー『現場学校』レポート班の待島(まちしま)です!札幌でウェブディレクターをやっています。

2019年5月24日に開催された株式会社ZIZO 川口 智士さんのセッション「アイデア発想の現場」に参加しました。ウェブ業界に限らず使えるアイデアの発想法について興味津々でした・・!レポートをどうぞ!

本日のグラレコ

アイデアとは何か?

アイデアの作り方」のジェームズ・W・ヤングは、アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何物でもない、と定義しています。

アイデアはいきなり何もないところから生まれるものではなく、今あるものの組み合わせでできる、というのは勇気づけられる言葉であり、川口さんがアイデアを考える上でもベースにされているとのことです。 

川口さんはさらに「ワクワク」のエッセンスを足しているそうです。

たとえば、コーヒーを紹介するときに、変わったネーミングにしたり、うんちくを足してみたり、効能を詳しく説明したり・・と、つけ足す「なにか」はさまざまです。

「なにか」はほんの小さなことでも良く、誰でも見つけられるものだということでした。

誰をワクワクさせるのか

もう一つ大切なのは、「ワクワクさせる対象が誰なのか」です。

ウェブサイトの制作などクライアントワークでは、
クライアントの要望をいかに叶えるか
ユーザーにとってベストなものが何か
を考えて設計します、というのはよくある話だと思います。

川口さんは、そこにさらに
自分にとって面白いか
を入れて考えており、

自分が面白いと思えば、アイデアとして提案することには価値があるので、アイデアを考えること・発想することの敷居を下げることを意識しましょうというお話でした。

フレームワークを活かしたアイデアの考え方

コンセプトの作り方」のフレームワークを発展させた株式会社ZIZOで使っているメソッドを紹介してくれました。

クライアントが持つ課題に対して、
・ミッション〔時代の使命
・ターゲット〔人間の本性
・商品、サービス〔社会の公器
の3軸で考え、コンセプトを作ります。

できたコンセプトを元に具体的な解決案のアイデアを生み出す、というフローです。

● 商品やサービスが社会にどんな影響を与えるのかを意識すること
● 時代に合わせて変わる価値観を持ってミッションを定義すること
この2点を考えることが視座を上げることに繋がります。

言葉になっていない思いを見つける

また、もう1つの手法として、「0→1を生み出す発想の極意」にある、

人は欲望の数%しか言語化できていない

ということから転じて、言語化できないものは調べても出てこない(誰も言葉にしていないから)ので、ググるんじゃなく、妄想でもいいから考えることが大事です。

具体的な事例の中で、フレームワークの図に当てはめる前のミーティング中のホワイトボードに書かれた内容をチラッと見せてくれたのですが、

仕上がる前の打ち合わせでも、濃いやり取りがなされているんだろうな〜!と、胸熱でした。

やりたいことを言語化すれば、見える世界は変わる

アイデアを考える時に、クライアントのことばかり見てもうまくはいきません。ユーザーのことだけ見ても違うかもしれない。

ですが、自分自身がワクワクする理由を深掘りして考えて言語化することで、見えていなかった世界が見えたり、アイデアが湧き出たりするようになっていきます。

素敵な偶然に出会うことができるのは、自分の腹の底から出る「やってみたい!」という気持ちが大切で、そこから深掘りされて良いアイデアが生まれるチャンスが増えるということでした。

まとめ

どんな仕事でも、その仕事を届けるべき相手がいて、理由があるわけで、一番届く方法を考えることが、コンセプトでありアイデアを突き詰めることになるんだなと。

たとえ妄想であっても一度ガッツリ考えておくと、フィードバックが来た時に、より深く考える素地になるし、叩き台になって相手のアイデアを引出すことにも繋がり得る。

たとえフィードバックがネガティブなものであってもひるまずに、それならこれはどう?とか、なんでそうなんですか?とヒアリングして相手のことを深掘りしていくことで、より良いアイデアを生み出していきたいですね!


ZIZOさんではディレクターもエンジニアも、「こうやったら面白い」と考えて、各自が成果物に提案をプラスするそうで、それって一緒に仕事をしたら、どれだけ気持ち良いんだろう!と思いました。笑 50名超のスタッフがいてその文化は、凄過ぎますね・・!

もっともっと事例を聞きたいなと思いましたし、現場で交わされる会話を聞いてみたいなと感じるセッションでした。

川口さん、ありがとうございました!


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