働いてみて分かった少人数企業の特徴(大企業と比較)
こんにちは。
社員数が社長を入れて7人の企業に勤めて1年が経ち、いい機会なので
「少人数企業の特徴」というテーマで書いてみたいと思います。
私はエンジニアをやっておりまして、大規模システム会社→中規模システム会社→今の少人数のシステム会社という形で現場を転々としてきています。
今回は私が今まで働いてきた中・大規模の企業と比較した上での意見と言うことになります。
ちなみにここでいう少人数企業とは社員数100人、200人規模の企業ではなく「社員数が10人程度の企業」のことを指します。
○仕事の幅広さ
まず一番に感じるのがこれ。
少人数なので一人あたりに任される仕事の幅が大きいです。
エンジニアの場合、「あなたはiPhoneアプリの担当、あなたはサーバーの担当をお願いします。」のようにエンジニアの中でも開発領域が分かれていることが一般的です。
しかし少人数の企業はそれとは違い、「このシステム全般の開発をまとめてお願いしますね。」と開発領域全てを一人が担当するのが普通です。
※エンジニア向けにいうと所謂フルスタックエンジニアであることが求められます。
要は、普通の企業では2,3人で分けて行う仕事を1人で全て担当するわけですね。
自分でいうのもおかしいですが、私はそこまで凄腕のエンジニアではないんですよね。入社当時の開発スキルでいうとおそらく中の下くらい。
社長も私に仕事を振りたくて振ったわけではないでしょう。
「他に任せられる人もいないし、こいつ実力は全然だけどやる気はあるから任せてみよう。」という感じだったと思います。
ただ、結果だけ見れば私はシステム開発を一人で任されることになりました。
システム開発の仕事はプログラミングだけではありません。
システムの要件についてお客さんとヒアリングをしたり、スケジュールの管理、報告をお客さんや社長にしたり、もちろんプログラミングもします。
日本の大企業では絶対にできないであろう仕事の幅広さ、それが少人数企業の特徴であり魅力だと思います。
○社長という存在の身近さ
少人数企業の場合、基本的に自分の上司に当たる人が社長になります。
社長と現場の人との間にいる管理職と呼ばれる人たち(部長とか課長とかそこら辺の人達。)が存在しません。
プロジェクトの進捗報告やシステムのデモなどは全て社長相手におこない、自分のすぐ斜めの席には社長が座って毎日仕事している環境です。
大企業の場合、現場の平社員が社長と呼ばれる人と話すのはほぼ無理でしょう。私は新卒で保守的な日本の大企業に入ったのですが社長とは一言も話せませんでしたww
入社式の時にスピーチをするのを見て以来、お目にかからずという感じ。
お目にもかからないので話もできません。
また中小企業と取引している場合だと、やりとりをするお客さんも社長さんであることが多いです。
社長さんがシステム要件の打ち合わせに参加したり、テキストのやりとりを行ったりするのが普通です。
正直、中には「この人よくこれで会社をちゃんと回せているな」というレベルの人もいます。
社長さんとの距離感が物理的にも心理的にも近くなるというのが特徴としてあるかなと。
○訳ありではある
いいことばかり書くのもフェアではないので最後に悪い側面も。
少人数企業には「訳あり」の部分が存在します。
創業まもないスタートアップなら少人数なのは当たり前ですが、創業から何年も立っているのに社員数が6,7人しかいないのにはそれなりに理由がある訳です。人が働きたがらない理由。
例えば
・社長の人格に問題がある(怒りっぽいとか。。)
・給与が相場よりも安い
・そもそも社長が人を集めたいと思っていない(=会社を大きくしたいと思っていない)
などでしょうか。
※ちなみに私が勤めている企業に関して言えば、給与が相場よりもめちゃくちゃ安い、このご時世なのにリモート勤務ではないなどが挙げられます。
○まとめ
個人的には「今現在、実力はないけどこれからスキルを身につけていきたいよ、個人として強くなりたいよ!」と考えている人に少人数企業おすすめです。
面白い経験ができるんじゃないかと。
少人数企業の特徴
・仕事の幅広さ
・社長という存在の身近さ
・訳ありではある