夢が無くとも進む道は見つかり、諦めねば実現する。ゲスト:よざひかるさん(2022/11/11 OA)【Watta! Itta! #07】
新番組「Watta! Itta!」。
第7回のゲストは、那覇市牧志出身、
ライター・プランナーのよざひかるさんでした。
様々なウェブメディアで面白い記事を読むのが趣味のクワエが、長年ひそかにチェックしていたのがよざひかるさん。特に「デイリーポータルZ」での活躍はネットウォッチャーならだれもが知るところです。
今回ご縁があり、ゲスト出演と相成りました。
これまでのゲストと異なり、収録で「はじめまして」の関係性ながら、よざさんの大らかな雰囲気もあり、ZOOMで楽しくトークがスタートしました。
放送はこちらから!
【radiko】 ※2022/11/18迄
→沖縄県内からはタイムフリー(無料)で、県外からはエリアフリー(有料会員)で聴けます。
【podcast】 ※2022/11/17~
→全国どこからでも聴けます。
(anchor、spotify、apple podcasts、Google podcasts、Amazon music)
放送内容のまとめ
ここからは放送内容のネタバレになりますので、是非番組を聴いてからお読みください。(一部、本放送ではカットされた部分も含みます)
見つけたライターへの夢を諦めず、個人ブログで道を切り開く
よざさんは那覇市牧志で生まれ、神原中学校、那覇国際高校を経て、埼玉大学へ進学するときに沖縄から出ました。
沖縄に居た頃は夢を持っていなかったことが悩みだったというよざさんですが、大勢居るいとこたちが皆沖縄から出ていること、そして父親が「大学は沖縄から出るべき」という考えだったこともあり、沖縄から出ることに抵抗は無かったようです。
そして大学で経済学を学んだ後に、IT系のウェブメディアであるITメディアへと就職。東京で就職すること自体も、父親の後押しがあったとのこと。
大学のサークルでフリーペーパー制作に携わってやりがいを感じたこと、そして自分が得意かもしれないと感じたことから、ライターになりたいという夢を手に入れたよざさんでしたが、配属されたのは記者ではなく営業推進の部署でした。
そこで営業部門の進行管理などの業務をこなすのですが、なかなかライターへの夢を諦めきれれません。そんな中、会社の人たちに相談してブログを書き始めることになるのですが、それが実は現在のライター活動の道を開くことになるのです。
「会社のお昼休みに更新する」というコンセプトで始めた「今日の休憩」(現在も更新中)というブログは、よざさんの飾らない文体と「昼休みにどう遊ぶか」というユニークなテーマもあって、いつしか人気ブログに成長します。
そして遂に、人気ウェブメディアである「デイリーポータルZ」にライターとして参加するというチャンスを掴むことに。
会社も「デイリーポータルならいいか」となぜか副業OKが出て、よざさんは晴れて兼業ライターとしてデビュー。ライターへの第一歩を歩むことになりました。
キャリアステップで、ライター→プランナー、そして
こうしてライターへの道を歩み始めたよざさんの次なる転機は、アメリカの老舗ニュースメディアであるBuzz Feedの日本版の立ち上げメンバーとして抜擢されたことでした。
デイリーポータルZでの記事を目にしたBuzzFeedのお偉いさんから直々にお声がけがあり、初めての転職をすることに。そこで専業ライターとしてのキャリアを積むことになります。
BuzzFeed Japanの立ち上げメンバーは、大手の新聞社などの出身者が多く、これまでどちらかというよゆるめのエンタメ記事が多かったよざさんにとって、選挙や政治の取材など硬派な取材記事の経験は、ライティングの幅を広げたと言えるかもしれません。
その後、BuzzFeed Japanの「バズチーム」に異動となり、「どうすればバズる記事を生み出せるか」の研究に明け暮れることになります。
そんな中で最もバズった記事は、こちら。当時100万PVを記録して、今でもよざさんにとって思い出深い記事のようです。
「過去使っていたガラケーの電源を入れてみる」という着眼点と、サブタイトルも相まって、当時の黒歴史を暴くような面白さが受けたのかもしれません。
こうして様々なライターの経験をしたよざさんの次のステップは、コンテンツ制作の会社の立ち上げにプランナーとして参加することでした。
前述の記事をはじめ、BuzzFeed Japanでは多くの人気記事を手掛けていたよざさんの悩みは、自分の仕事が沖縄に居る家族に届けられないこと。SNSやインターネットの記事には日常的にあまり触れることのない家族たちにも伝わる仕事、楽しんで貰える仕事をしたいということから、広告やCMなどの動画といったコンテンツに携わるようになります。
三年ほどプランナーの武者修行を終えたよざさん。今は本業として別で会社員をしつつ、副業でライターとして月1~2本の執筆と、プランナーをする生活を送っています。
これからは文章だけでなく挿絵を使ったりなど、文章を読むのが苦手な人でもとっつきやすい記事だったり、動画など含め様々な表現に挑戦したいと語ってくれました。
今後のよざさんの活躍に、注目です。
よざひかる's セレクション
せっかくなので、よざさんがかかわった企画や記事を紹介しましょう。
・キャリア積み木
自身が転職活動をする中で「キャリアを積め」という言葉に違和感を覚えたことから生まれたガチャガチャの企画。
キャリアを実際に積み木で積めるという商品で、「平社員」「窓際社員」といった比較的易しいキャリアは積みやすい形に、「億万長者」「人間国宝」といった難しいキャリアは積みづらい形になっている、というもの。
着眼点のユニークさもあり、SNSでも話題となった商品です。
・斜にかまえる、かまえないを1分ごとに切り替えるとどうなるか
「斜にかまえる」「斜にかまえない」を1分間交互にすることで何が起こるか、を実験した記事。
例えばタピオカであれば「お前は流行ってるだけだ」「甘すぎる」などの文句を言う=斜にかまえた後、今度は「ほんと美味しいよね」「モチモチして美味しい」といった褒める=斜めにかまえないを切り替え、それを1分毎にずっと繰り返すことを皆でワークショップ的に楽しんでみる、という企画。
自分の元々の意見ってどうだったかが分からなくなる瞬間があり、ある意味人格を切り替えて物を見ることになるので、記事を読んだ読者の感想としては「ネットリテラシーの向上に使ってみたい」といった声もあったのだとか。
興味があればぜひ、友達と集まってやってみましょう!
(その模様を収めたYouTubeもあります)
・100日間「自撮り」を送り合うとどうなるか
世代的に自撮りが恥ずかしかったよざさんとその友人が、その恥ずかしさを克服した先にどうなるか、のドキュメント風記事。
最初は自撮りが下手だった皆が、撮影自体がうまくなるだけでなく、毎日自分の姿に向き合うことで美意識が高まり、筋トレをしたりネイルをしたりとポジティブな変化があったという結論も「なるほど」という納得感がある記事でした。
ちょっと「自撮り」に興味が湧きますよね(笑)
以上、よざさんの作品セレクションでした。
こぼれ話
よざさんの沖縄でのフェイバリットスポットは、那覇にあるの人気の老舗ぜんざい店である「千日」。
なかなか県外では食べられない"沖縄ぜんざい"と食べるべく、最近は帰省のたびに毎回お店を訪れているようです。
ちなみに沖縄に帰って飲むときは、友人たちのオススメの近所のお店に行くことが多いのだとか。大学進学で沖縄を出たウチナーンチュあるあるですが、一番よく飲むであろう大学時代に沖縄で過ごしていないので、飲むお店を知らないんですよね・・・。
そしてよざさんは、「死んだら沖縄のお墓に入りたい」という気持ちがあるとのこと。まだまだ仕事でやりたいことがあるので生きているうちには沖縄に帰るかはわからないものの、最後の最後は沖縄に。「大きいお墓がいいじゃないですか」と笑うよざさんでした。
次回のゲストの紹介
さて第8回となる次回のゲストは、ウチナーンチュ声優の草分け的な存在である儀武ゆう子さんです。
儀武さんは知念高校の放送部で県大会の賞を総なめにした後、声優養成所に入るために上京。会社員として働きながら経験を積み、2004年に声優デビュー。
以降、代表作である「たまゆら」の桜田真音役や「たまごっち」「白い砂のアクアトープ」などに出演。
声優だけでなく沖縄を舞台にした作品の方言監修や、結婚式などでの司会、そしてラジオなどの構成作家としても活躍されています。
そんな儀武さんに、声優の夢を実現した秘訣や、そこから裏方もこなすようになったきっかけなどを伺いますので、どうぞお楽しみに。
2022/11/18、22時~ オンエアーです!
「Watta! Itta!」(ラジオ沖縄)
毎週金曜日 22:00~22:30
ハッシュタグ:#ワッタイッタ
メール:watta@rokinawa.co.jp
→皆様からの感想やゲスト候補の自薦・他薦もお待ちしています!
【Watta! Itta! Credit】
・Sponsor
一般社団法人あゆむ
株式会社バリューブリッジ
株式会社しんか
・BGM
(Opening)「Emotronik」佐土原隼人
(Ending)「かえりじたく」ninny
(Jingle)なるけしんご、近藤崇、ハヤシユウ