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「全部だよ、全部!」やりたいことをとことんやるだけ。ゲスト:津波利光さん(2022/10/28 OA)【Watta! Itta! #05】

新番組「Watta! Itta!」

第5回のゲストは、宜野湾市出身、
カポエイラのプロフェソールとして、合同会社Ondacampany代表、Capoeira Angola Tokyo代表を務める津波利光さんでした。

今回はなんと初のリアル収録! 津波さんが運営する東京・東中野にあるオンダビルディングの4Fで対談しました。

津波さん(クワエはToshiさん、と普段呼んでいますが)とクワエは、ご近所ということでこれまで何度もお会いしている間柄。
そして実際にお会いしての収録ということで、これまでとはまた違ったくだけた形でのトークがスタートしました。

放送はこちらから!

【radiko】 ※2022/11/4迄
→沖縄県内からはタイムフリー(無料)で、県外からはエリアフリー(有料会員)で聴けます。

【podcast】 ※2022/11/3~
→全国どこからでも聴けます。
(anchor、spotify、apple podcasts、Google podcasts、Amazon music)

放送内容のまとめ

ここからは放送内容のネタバレになりますので、是非番組を聴いてからお読みください。(一部、本放送ではカットされた部分も含みます)


上京したことで実現した”カポエイラ”との運命の出会い

宜野湾市で生まれ、琉大附属中学校から普天間高校へと進み、体育教師を目指して日本体育大学に進学した津波さん。

沖縄に居た時からストリートダンスが好きで、そんなクラブカルチャーに触れる中で知ったのが、ブラジルのカルチャーである”カポエイラ”でした。

興味を持ったものの、当時沖縄にはカポエイラを学べる場所が無かったため諦めていた津波さん。そんな津波さんが運命の出会いを果たすのは、大学で上京した後、とある雑誌で取り上げられていたカポエイラ道場を知ったことからでした。

「ここに行けばカポエイラを習えるのでは?」と軽い気持ちで、下北沢にあったその道場を訪問したことから、津波さんの人生は大きく変わり始めます。そう、それが今も人生の中心となっているカポエイラとの出会いだったのです。

そもそもカポエイラとは何なのでしょう?
津波さん曰く、「ブラジルの伝統舞踏と音楽、ダンス、格闘技、哲学、歴史が全てオールインワンで入ったもの」、つまりはブラジルの伝統文化そのものだ、と。
「格闘技でしょ?」とか「ダンスでしょ?」とか言われますが、全部ひっくるめてのカルチャーであり、いわゆる”チャンプルー”のようなもの。

”アフリカ生まれのブラジル育ち”とも言われるカポエイラは、アフリカから奴隷としてブラジルに渡った人たちが育てていったカルチャー。常に進化し続けているものであり、色んな国の人たちが交流できる非言語コミュニケーションとして、ユネスコの無形文化遺産にも登録されているのです。

こうして、津波さんのカポエイラ人生がスタートすることになりました。

師範を訪ねてアメリカ、そしてブラジルへ

こうして上京して一年目にしてカポエイラ道場に通うようになった津波さん。その最初の師匠の勧めもあり、大学二年生の夏休みに初めてニューヨークへと訪れます。
そこで会えた方が、今でもカポエイラ界の重鎮であり、ニューヨークのクイーンズで40年以上活動しているメストレ(師範)。ここでは「カポエイラはブラジルのカルチャーなんだからブラジルにも行くべき」とアドバイスを貰い、翌年の夏休みには今度はブラジルへ。ここで本場のカポエイラ文化に触れます。

このように大学で学びながらカポエイラ行脚をしていた津波さんですが、卒業と同時に訪問したのがワシントンD.C.でした。ここで面識を得たのがメストレ コブラ・マンサ。カポエイラ界のレジェンドの一人。こうした出会いが、津波さんにカポエイラの世界で生きていくという未来に繋がっていったのかもしれません。

表方から裏方へ。スポーツイベントに関わり、東京へと戻る

大学卒業後、当初の予定通り体育教師の道に進むのか悩んだとき、最終的に選んだのはカポエイラの道でした。表方として日本全国のイベントなどでパフォーマーの経験を積んでいきます。そしてアドバイスを元に、裏方の仕事もするようになり、いつしかオリンピックやサッカーなど世界的なスポーツイベントの裏方として働く日々を過ごします。
ソチオリンピック、ブラジルのコンフェデレーションズカップ、そしてサウジアラビアやラスベガスなどにも仕事で訪れますが、そんな時でもカポエイラを通じて各地で出会いがあったのだとか。

そして2016年、東京オリンピックを見据えて日本へ帰国。縁があって現在のビルを紹介され、東京の東中野(住所的には北新宿)で4階建てのビルのオーナーとして、そして東中野・大久保・荏原町でのカポエイラ教室の教師として活躍の場を日本に移したのでした。

津波さんがこれまでにカポエイラを教えてきた人は1000人をゆうに越えます。
全国各地のイベントや、台湾やブラジルなど海外でもイベントに出演。また国内では少年院などで矯正教育プログラムとして訪問したり、テレビの企画でジャニーズのキングアンドプリンスのメンバーに教えたり。

津波さんの今後の夢は、色々な夢を持ったり挑戦したりしたいと思っている人たちが頼ることができるリアルなコミュニティを作ること。
現在改装中のビル一階も含めて、東中野のビルを拠点にしつつ、沖縄からも海外からも、若者を受け入れたいと考えています。
カポエイラに興味がある、何か挑戦したい、そして沖縄から出てみたい。そんな人はぜひ津波さんを頼ってみて下さい。
(ご近所のクワエも少しはサポートできると思いますよ!)

こぼれ話

沖縄そばとタコライスが大好きという津波さんの沖縄でのフェイバリットスポットは、「キングタコス」「浜屋そば」
東京ではなかなか満足の行くお店に出会えず、自分で沖縄料理のお店を経営したこともあるくらいだとか。

そんな津波さん。なんとヤングマガジン連載中の漫画「バトゥーキ」の最新刊となる14巻(2022年11月発売)の巻末に、津波さんのこれまでの人生が漫画でまとまっているのだとか。
「バトゥーキ」は、ドラマ化もされた「嘘喰い」で知られる迫稔雄さんの連載漫画で、主人公がカポエイラで戦うバトル漫画。その中に出て来るキャラのモチーフとなったのが、津波さんが師事したメストレ コブラ・マンサだったりします。
カポエイラって何?ということを知るにも、津波さんの生き様を知るにも、オススメの漫画です。


そして津波さんが大切にしている言葉が、「全部だよ、全部!」

ブラジルでのこと。
「調子はどう?」と聞かれたとき、どう思いますか? 「なんに対して?」って思いませんか?
仕事なのか、プライベートなのか。仕事は調子いいけど実はプライベートは・・・とかあって、「じゃあ全部含めてどうなの?」と。

「お前は全部含めてどうなんだ?」というのがブラジル流。今どうなんだ?あれもこれも含めていいなら”全部いい”。だから色々踏まえて全部含めて調子がいい時は全部調子がいいから全部ちゃんとやって、全部調子が悪いのなら何が悪いのかを把握してそれで何かを変えて。

「何が調子いいの?」と言われたら、「全部調子がいいよ!元気だよ!」と答えられるかどうか。
「全部いいよ!オールオッケー!」って。

だからやりたいことは全部やった方がいい。何かに困ったら東中野に来ればいい。それだけ! と力強く語る津波さんに、クワエも元気を貰えた、そんな第5回の放送でした。

次回のゲストの紹介

さて第6回となる次回のゲストは、東京・世田谷でクラフトビール”Riot Beer”を展開している、クラフトビール醸造家の上地風吾さんです。

【Twitter】 【Instagram】 【HP】

上地さんは那覇市のご出身。

高校を卒業後、アメリカの西海岸に語学留学。25歳の頃に帰国した際に、沖縄へ戻るのではなく東京へ。
当初は日本語教師を目指していましたが、医療のバイトを偶然していた時に介護の世界を勧められ、介護事業で働くことに。そしてケアマネージャーなどの経験を積んだ後、「理想とする終末期の在宅介護」を実現するため、仲間と共に在宅介護の会社を立ち上げて10年以上。

そしてここから新たなチャレンジとして、アメリカ留学時に飲んで忘れられなかったクラフトビールを自ら作りたいと「Riot beer」というブランドを立ち上げたのでした。今は東京世田谷の祖師ヶ谷大蔵駅でビアパブを構える他、沖縄も含む全国10店舗以上のビアパブにビールを提供しています。

そんな上地さんと共に、クラフトビールの魅力にも迫っていきますので、お楽しみに。

2022/11/4、22時~ オンエアーです!


「Watta! Itta!」(ラジオ沖縄)
毎週金曜日 22:00~22:30
ハッシュタグ:#ワッタイッタ
メール:watta@rokinawa.co.jp
→皆様からの感想やゲスト候補の自薦・他薦もお待ちしています!


【Watta! Itta! Credit】
・Sponsor
一般社団法人あゆむ
株式会社バリューブリッジ
株式会社しんか

・BGM
(Opening)「Emotronik」佐土原隼人
(Ending)「かえりじたく」ninny
(Jingle)なるけしんご、近藤崇、ハヤシユウ

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