エホバの証人についての研究

ついさっきYoutube上でエホバの証人の解説動画を見た。大体合っていると思ったが芯を外しているとも思った。でも私が動画を作るのはめんどくさいしでも解説したいということで書くことにする。

まず本題に入る前に私が何者かというのを説明しないといけない。私の母親は現在進行形で信者で父と自分以外の家族は信者である。当然ながら私も同じように信者になるように育てられて成人するくらいまでは内部にいたことになる。向こう側からすれば信者になったことなどないと言われそうだけど、社会的には信者だったと言われても過言ではないだろう。ということで今私は40周辺なので20年前くらいの知識だと言える。あと今の私の宗教だが不可知論者である。目に見えないもの神等を否定はしないが肯定もしない、そもそも考えても理解できないと思っている。私は世界中のあらゆる宗教が嫌いだし、さらに言えば神はいないと言い張る科学至上主義みたいなものも嫌いだ。そういった点を念頭に置いていただきたい。

エホバの証人の教義を言うならば、聖書原理主義みたいなもので、そこに独特の解釈であったり教えと言うのを付け足したという感じだ。無数の本が出されている…がそれは神から監修を受けたものとのことだ。ただ聖書が一番上にあって聖書も神から監修されたものなので矛盾しないようになっている…はずである。聖書の中には科学的でないとされているものも存在するが、彼らなりには折り合いをつけて説明をしている。教えの中で有名なものには輸血の禁止、従軍の禁止、布教の義務などいろいろある。今巷にある宗教と比べれば相当の制約が課せられる宗教と言える。彼らはしばらくしたら世界が終わって信者のみの世界がくると信じている。信者でない人は死ぬらしい。他の宗教と違って死後の世界みたいな天国・地獄等はないとされていて死んだらただ死ぬだけらしい。それまでに死んだ人は復活といって生き返るらしいけどそこらへん説明しても意味がないし昔と今では変わっているかもしれないから省略(笑)

次はエホバの証人の組織としての傾向みたいなのを書こうと思う。収入は寄付によるもので、大半の寄付は無記名でされている。本も無料で手に入る。(今オンライン化が進んでいるようだ)いろいろ寄付をお願いされることはあるが、なんにせよ無記名なのでしていないからどうのということはないはずである。組織としてはものすごく排他的で中世のキリスト教みたいなイメージである。組織外との親密な交際は禁止で(恋愛は当然・近所づきあい含む)、他の宗教を一切許容しない(今の俺に似てる)。さっき少し書いたが彼らの中での信者になるのは高いハードルが必要で、俺みたいな適当な人間がなれるようなものではない。ただ信者にならないと助からないとされているので一生懸命勉強をすることになる。私は今も宗教に限らずいろんな動画を見るが、昔のパレスチナ系の動画を見るといろいろ理解できてしまう…ということがある。少し脱線したが要は救われるために勉強しているのでみな必死だ。布教活動うざいと思う人もたくさんいると思うけど、布教するのは義務だから信者にとっては必死になるし、そんな純粋な信者にとって信者でない周りにいる人はかわいそうな人たちなのである(笑)。

書きたいことは山ほどあるけども、たくさん書いてもしょうがないので最後に危険性について語ろうと思う。当然信教の自由は日本で認められている。基本的には彼らは教義と反しない範囲において法律には従順だし、人当たりがいい人が多い。ただ、俺みたいな親が信者の場合事情が異なる。子供も素直に信じられれば良いのかもしれないが、子供にも信教の自由はあるし成長して俺みたいに離れる人もいる。独特の育てられ方をされたので社会に順応するのに苦労することが多い、俺もそうだ。この点について内部から解決するのは不可能だ。体罰は以前より減っているらしい…がその他の様々な問題を解決できるはずがない。彼らにとってよりどころは教義である。社会がなんといっても聞くはずもない。だからと言ってある程度子供を教育する権利はどの親にもあるわけで、エホバの証人の子だからと言って紀元前のスパルタみたいに親から離れて教育みたいなのは不可能である。信教の自由と子供の問題が両立できるかというのは俺には分からない。

後は終末論(信者から言わせれば終末論ではないのだが)について。今現在の教えについて、信者が武器を持って世界を破滅にもたらす等の行為はないとされている。ただ彼らの教義は度々変更があって(彼ら曰く理解が深まったと主張)、今が平和的だからと言っても将来までそれが担保されるわけではないということだ。彼らは良くも悪くも狂信的である。世の中には詐欺の一種だろ?みたいな新興宗教もあるが、私はエホバの証人が金儲けをしようとしているとは思わない。でもだからこそ要注意であって監視が必要である。彼らは自分の教えを心から信じ切っているのである、幹部から平信者まで。危険とされている宗教はたくさんあるがより監視が必要だと思われる。

俺みたいな人はたくさんいると思うし、アレコレ突っ込みがあるかもだけど、長い文章書いてもアレだし頑張って短く書いてみました。哲学的な話になりますが、私は世の中に普遍的な「事実」というものは存在しないと思っていて、今書いたことも現不可知論者である元信者?の俺が書いた「事実」であるわけで、情報の一部として読んでいただけた方には感謝です。

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