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育ちのよさ
自分で言うのもなんだが、僕は育ちがいい。嫌味とかではなく、これは事実だ。中学・高校と私立の進学校で中高一貫教育を受けて、地方の国立大に入ることができた。
中学のときはスポーツ系の子もいたのでやんちゃな子もいたのだが、高校に入るとそういう子達はスポーツクラスに入っていくので、高校のクラスは右を見ても左を見てもお坊ちゃまばかりだった。
「お坊ちゃまばかり」と言えるのは今だからこそで、当時はそんな世界でもやんちゃな子のことを不良だと思ってて、その子とその周囲の子のことが苦手だった。だが今にして思えば、そういう子達もかなりおとなしくてお利口さんな生徒だったと思う。そんなちょっとやんちゃな子達は今ではキラキラした生活を送っていることをフェイスブックで確認している。
僕はアウトローな人たちのことが苦手だ。僕自身、とても遵法精神が旺盛だからかもしれない。車の制限速度をオーバーすることはないし、職場のルールも決して破ることはない。もちろん意図せずして破ってしまうこともあるのだが、「ルールは絶対である」という意識は常に僕の中にある。
以前、ツイッターで知り合った人に、とある集会に誘われた。決してやましいことをするわけではなく、むしろ知的な集会である。話を聞くとそこに集まる人達はアウトローな人たちだそうだ。金はなさそうで、性に奔放で、大麻を吸ったり、火遊び感覚で最初はその集会に行こうと思っていた。
しかし結局行かなかった。彼らのことを調べると怖くなったのだ。自分の知っているルールとは違うルールで生きている人たちと接するのが怖かったのだ。彼らのルールに従えるかどうか、とても不安だった。
中学・高校の同級生たちはどうやら人生のレールを踏み外すこと無く上手くいきているらしい。一方僕はレールを踏み外し、キラキラした世界のルールから外れてしまっている。だがアウトローというわけでもない。精神だけお坊ちゃまで、アウトローに足を踏み入れることはできず、かといってキラキラしたレールを進むこともできない。
そうか。ただ世界に対して臆病なんだ。
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