誰もが耳を奪われていく 世界一のAh ~YOASOBI電光石火ツアー・北九州レポ~
2020年の紅白歌合戦。
「YOASOBIの夜に駆ける、さては神曲だな?そしてボーカル歌上手すぎだろ」
これが、私がYOASOBIを知ったきっかけです。
知るの遅いだろというご指摘。ごもっともですが、私はサブスクリプションではなくCD派なので、当時CDを出してたわけでもなく、歌番組にも出ていなかったので、このタイミングでした。
その数ヵ月後、身体に電流が走りました。
THE FIRST TAKEでの群青。
2分10秒すぎあたりからの「Ah」で身体に電流が走り、耳が溶けました。
普段、歌番組や配信ライブで満足できる家大好き人間の私もikuraさんのAhを聴いて思いました。
「これ、生で聴かんとだな」
それから約2年後、、
ようやく夢が叶いました。
ということで・・・
YOASOBI ARENA TOUR 2023 "電光石火"
2023 5/20.21 西日本総合展示場 新館
Day1
1.怪物
代表曲の一角で開幕。
この曲もAhがあります。前述した群青もそうですが、Ahがある=歌詞にあるというわけではありません。
分かりやすく言うと、aiko/ボーイフレンドと同じです(テトラポット登っての前のAhですね)
怪物は歌いだしのAh、サビ前のAh、間奏のAh、転調前のAh、その他のAh、全部にそれぞれの良さがあります。
アメトーークの相方のツッコミ大好き芸人で、東京03・飯塚さんの「父さん」には、いろんなパターンがあるみたいな下りありましたよね?(付加疑問文)
あれです。
2.夜に駆ける
前述したとおり、私がYOASOBIを知ったきっかけ。
目下、アイドルがその座を超えようともしていますが、まだYOASOBI一番の代表曲は、これです。
テレビの観すぎで申し訳ないですが、夜に駆けるは、
を聴くたびに想起してしまいます。私だけですか?
真面目な感想を言うと、ikuraさんが、2番のBメロで音を機械のように当てていくのが気持ちがいいです。
初めてYOASOBIを観た20年の紅白。
当初、ikuraさんの歌が上手いと感じた理由は、音を正確に当てまくるから でしたが、夜に駆けるを何回か聴くうちに「連符でも日本語が綺麗に聞き取れる」のも理由になるんじゃないか?と思いました。それが夜に駆けるの2番のBメロでは顕著に分かります。
これ早口言葉でも金岡千広レベルなのに、噛まずに音当てて歌うの実質旧帝大。
ここの部分の前、ikuraさんの表情が、ギアチェンジするように変化するのを最前列の私は肉眼で見ました。MT車で3から4へギアを変える感じです。(見惚れていたので写真なし)
Ahについてですが、2番の「ほらまたチックタック」の前のAhが良いです。
3.三原色
ahamoのCMソング。
当然私もahamoです。ありがとう、菅総理。
Ayaseさんの煽りで会場中がタオルを回しました。
タオルがオレンジ色だったので、読売ファンみたいになりました。今回は許します。VIVA!!
【MC 1回目】
トラウト、ゴールドシュミット、アレナドみたいな並びの3曲が終わると、会場に野太い声援がステージに向かって叫ばれます。
その7割が
「ikuraちゃーん」
です。
ここで一つ持論を。
私は芸能界において、芸人と歌手は異性としては見てはならないというルールがあります。理由は、軸がぶれるから。(芸人ならネタ、歌手なら歌が軸)
ただ、このルールを飛び越えてくる例外は多数いらっしゃいまして、初めてAマッソの加納さんを観た時に「いや、これは形容詞で可愛いより面白いのが出てくるの無理やろ」となりました。
そのためikuraさんも歌に惹かれて好きになったからには、日々「可愛い…」となりかけることがありながらも、2つ年下ということもあり、そういう気持ちは抑えないとと思っていました。
ただ、この野太い声援を生で聴いて、「皆、やっぱそうだよな?」となり完全に諦めました。
ikuraちゃん、可愛すぎ。(以降本稿もikuraちゃん呼びでいきます)
ただ、
私はM-1の敗者復活で人気投票に走るような層ではありません。ちゃんと芸人としてのネタを観たうえで、女性として「も」可愛いなと思っています。(ここまで息継ぎなし)
最近の芸人三銃士はダウ90000中島さん、蛙亭イワクラちゃん、オダウエダ小田さんです。当然、入り口はお笑いです(ここ重要なのでゴシック体&蛍光ペン)
よって、あくまでikuraちゃんも女性として「も」好きということです。
MCコーナーの内容が漏れてました。
会場全体で声出しの練習等をしました。
PayPayドームのレフトスタンドで鍛えてる私には朝飯前。
4.セブンティーン
ここからの4曲は、「はじめての」シリーズ。
先日のNHK MUSIC SPECIAL(以下NMS)でも披露された楽曲ゾーンです。
『直木賞作家が はじめて○○した際に読む物語 をテーマに書いた小説をYOASOBIが音楽にする』というプロジェクトにおいて、生まれた4曲。
セブンティーンはイントロが生で聴くと素晴らしかったですね。
キーボード・ザクロさんのダンスも印象的でした。
5.ミスター
Bメロの転調、最高です。
会場全体で手を振りました。
森高千里さんで言うところの海まで5分です (さすがに伝わらないか)
森高さんのライブについてはこちら。
6.海のまにまに
YOASOBIで一番転調が美しい曲はどれ?という質問。
「すまん、海のまにまに以外ある?」って感じです。
初めて聴いた時、度肝を抜かれました。
何が?ということですが、転調がです。
流れとしては、D(日本語で言えばニ長調)→1番サビからG(ト長調)→2番でまたDへ戻る・・
ここまではよくあるパターンで、普通に考えれば、2番サビでまたGに転調、ラスサビでG♯かAに転調か。という予想を立てます。
しかし、まず2番サビは、半音下がるF♯(嬰ヘ長調)へ転調します。(半音上がるではなく下がるの時点でそこそこレア)
ただ、海のまにまにの2番の転調は、これだけではないのがツボ。
厳密に言えば、2番サビ「なかなか 点かない花火に」の「なかなか」は予定調和のGに転調しているのに、「点かない」からはF♯なので、D→一瞬G→F♯という形です。
そして、ラスサビは一瞬G→G♯で、最後はD♯でフィニッシュで計7回転調する凄まじい曲です。
これ初めて聴いた時、度肝を抜かれました(再放送)
海のまにまに 転調🔍 で検索すれば、解説動画とかもあります。
ただ、私はもっと分かりやすく解説できます。
おいでやすこがの歌のネタで、あの日のかな~ でアンナチュラルの主題歌と思いきや、それともその日のやつかな~ってなるやつあるじゃないですか。あれと同じです。(大分類では)
「はいはい、それね」と思わせて、「え?!」ってなるやつです。
もちろん、海のまにまにでは「きっしょい歌~」とは叫びませんけどね。
NMSにおいてもこの曲は「浮遊感」を持たせるために、音数を減らしたということをAyaseさんが仰っていましたが、音を減らすことによって減った表現の幅を調を変えることで補っていると私は勝手に推察しています。
実際、海のまにまには浮遊感満載ですからね。
例の一瞬転調の箇所は、2:45あたりから。
転調の話で語り過ぎましたが、2番の歌いだし「不意に窓から」も好きです。理由は、夜に駆けるのBメロと同じ。
ここ6連符ですけど、余裕で聞き取れます。
一回、幾田先生の国語の授業受けてみたいですよね。
あまりにもすっと入ってくるので、書き下し文の音読でも漢文の和訳が瞬時にできる気がします。
7.好きだ
いち髪のCMソング。
余談ですが「シャンプー?どれも一緒でしょ」と考える私がシャンプーを選ぶ基準はCMのみです。
つまり、ここ数年はBIOLISS(新垣結衣出演)ですが、いち髪も候補には入れようと思います。
イントロでikuraちゃんが、好きな人を思い浮かべて一緒に歌ってくださいと仰いました。
私は当然福原遥ちゃん(ガチ恋してます)を思い浮かべました。
この曲もAh満載ですが、低音のAhが特に聴きどころですかね。
【MC 2回目】
ステージが暗くなると、野太い声援が例のごとく飛びます。
「ikuraちゃ~ん、好き~」
これ、背後から聞こえました。
お見合い大作戦だったら、「ちょっと待った~」案件です。
MCの中身ですが、バンドメンバー紹介等が行われました。
8.アンコール
Ahとはちょっとずれますが、サビの「ありふれた」の「あ」も好きです。
文字化すると、吐息が少し混じった「ンンあ~りふれ~た」って感じの。
MV↓だと1:12~あたりが該当箇所ですが、そんな感じはしません。
やはりライブの魅力には、生の息遣いが聴けるというのがあります。
ダウンタウンの漫才で「あ研究家」ってのがありますが、日本語の50音で一番多種多様な表現ができるのは、「あ」一択でしょうね。
終始音域が高いので、最もブレスを楽しめたのはこの曲になります。
9.もしも命が描けたら
YOASOBI歌いだしが好きランキングがあれば、かなり上位。
これも歌いだしの「月が綺麗な」の「月」が16分音符なのに、明瞭に清澄に聴こえます。
コーラスが重なりあうのが、素晴らしかったです。
10.たぶん
こういうバラードにおいて、ikuraちゃんが身振り手振り(ダンスまではいかない)をするやつのファンです。(since 21年冬FNS歌謡祭)
これも夜に駆けると同様、2番のBメロは連符になるので、MT車のギア(表情の意またはその様子)が上がります。バラードなので、これは2→3ですかね。
【MC 3回目】
求愛シャウトの時間が終わると、Ayaseさんによるグッズ紹介等が行われました。
11.大正浪漫
前述したように、YOASOBIは、小説を音楽にするユニットです。
すべての元ネタの小説を把握しているわけではない私はどうこう言えませんが、大正浪漫は小説も読んでほしい曲です。
小説の概要は、2023年を生きる男子高校生と大正時代を生きる少女の時を超えた文通。
「1923年の関東大震災から100年」というニュースを聞いた男子高校生が、少女に「どうか逃げて」という手紙を出す…という場面です。
起こること 悲しいこと=関東大震災です。
初めて小説を読んだ時、ドラマ「仁」にて、南方仁が、坂本龍馬に「誕生日に暗殺される」ことを伝えるシーンを私は思い出しました。
12.もう少しだけ
21年度めざましテレビのテーマソング。
子供の頃から現在まで、私は朝=めざましテレビの人なので、YOASOBIの曲で一番聴いた曲は?の答えは「もう少しだけ」になります。
今は、井上アナの存在が観る理由になっています。(当然民放No.1。since 弘中ちゃん結婚)
スマイルチャージ、いいですよねぇ。
話が脱線しました。
曲としては、21年冬のFNS歌謡祭でのパフォーマンスが印象的でした。
冒頭の「have a niceday」
終盤の「ほんの少しだけ」の「ほんの少しだけポーズ(命名私)」が見どころ。
Day1だけなのが惜しかったですが、生で回収できて良かったです。(写真撮影は失敗、無念)
13.ラブレター
コーラス部分は会場のレスポンスで歌いました。
この曲もAh満載です。
14.祝福
今回、生で聴いて一番好き度が上がりました。森高さんで言えば、勉強の歌のポジション。
ウォイ!って間奏でシャウトできるところが非常に高まります。
15.群青
来ました。世界一のAh。
前述したサビ前のAhに注目しがちですが、歌いだしの嗚呼(これは正式な歌詞)もすでに優勝しているので、そこからはもうウイニングラン。
知らず知らず~のところの全体合唱、鳥肌もんでした。
「かけがえのない皆だ!!」
21年紅白でやったやつも最高でした。
16.アドベンチャー
USJ「ユニ春」のテーマソング。
櫻坂46の現役JK山﨑天ちゃんがゴリゴリの男絡みを見せてくるCMが有名です。
基本アイドルの恋愛シーンは
「もっと攻めろ」
「ガチ恋ファンへの配慮要らん」
「接吻の先、できるよな?」
と思ってる異端ですが、未成年に対しては、夢を見させてくれと思っています。
そのため、このCMを見たときは、
「天ちゃんだけはホンマに勘弁してください(嘘泣)現役JKの男絡みを見せて何になるんですか?(from UAE)」
となりました。
この曲、サビはCMでも流れている「待ちに待った今日は」のところですが、私的にアドベンチャーと言えば?と聞かれたら、歌いだしの「いつもの一日~」のところなんですよね。
GReeeeN/キセキ とかもそうです。
読売・坂本遊撃手の登場曲でも使われている「二人寄り添って歩いて」がサビですが、私的にキセキと言えば「明日 今日よりも」のところです。
何が言いたいかというと、サビ以外でも印象的なメロディーがあるのは、名アーティストの共通項であるということです。
カチューシャのくだり、生で観た人しか分からないでしょうが、素晴らしかったです。
【本編終了】
Encore アイドル
最新曲。
今流行ってるアニメの主題歌らしいですが、私はアニメ漫画ゲームというのがこの世で一番疎いジャンルなので、Wikipediaを見ないと主人公の名前すら知りません。
「俺、推しの子見たことないねん」状態です。
ONE PIECEとか鬼滅とかもかまいたちで言えば、トトロにあたります。
曲ですが、先月のTikTok LIVEで観た↓0:11~「天才的なアイドル様」のGOATな振りを一番楽しみにしていました。
たぶんアイドルをダンスナンバーとして捉えているの私だけ。
AメロBメロのダンスがとにかく可愛いすぎて、さすがに「か、可愛い」と言ってしまいました。初日は肉眼で、2日目はカメラで残しました。
Day2
Day1と被る曲は簡略化。
1.祝福
2.夜に駆ける
3.三原色
【MC 1回目】
はい、私も「ikuraちゃ~ん」と咆哮(さけ)ばしてもらいました。
4.セブンティーン
5.ミスター
6.海のまにまに
7.好きだ
前述したようにダンスまではいかないikuraちゃんの身振り手振りのファンをやらせてもらってますが、Day2は、近くにステップを踏んでいらっしゃる中年女性ファンがいました。
私もikuraステップ(命名私)のファンですが、この曲は、ステップソングでは正直ありませんでした。
ただ、改めて聴くと「これ、ikuraステップやわ」となりました。感受性の不足。
好きだをステップソングだと認識させてくれたファンの方、ありがとうございます!
【MC 2回目】
8.優しい彗星
はい。私がYOASOBIで一番好きな曲です。
DAY2だけなのは本当に惜しい。
おそらく、テレビでの披露も21年のレコード大賞だけです。
リリーフで例えるなら、優しい彗星はまだBチーム。勝ちパや抑え、もしくは、先発ローテ入りへ序列を上げる活動をしていかなければなりません。
目指すは藤井皓哉。
有志、募集します。(意訳・MVを再生してください)
こちらも宜しくお願い致します。
9.もしも命が描けたら
10.たぶん
11.ハルジオン
間奏のAhとアウトロのAhが高級シャワーのようでした。
マジで世界一のAhであることを改めて実感。
12.ハルカ
1番サビのありがとうのあとに「ありがとう❤️」って言ってたのがもう可愛すぎて可愛すぎました。
13.ツバメ
こう思っているの私だけでしょうが、ツバメはダンスナンバー。
先月のTik Tokライブで披露された際のツバメダンスを観て、「いや、可愛すぎだろ」となりました。
メインで踊っていらっしゃるのは、ベースのやまもとひかるさんです。イントロでギターを置いたのが見えた瞬間、
「ッッシャー」となりました。
肉眼で見惚れていたので写真はありませんが、とにかく最高でした。
ツバメダンスを観た私は、やまもとひかるさんのInstagramを速攻フォローしました。
14.怪物
15.群青
16.アドベンチャー
前述したカチューシャのくだりは、Day1とは違うパターン、ikuraちゃんとやまもとひかるさんとドラムの仄雲さんで行われました。
これ、他の会場ではikura×やまもとひかる(わたしはいくやまと呼びます)で行われたのもあったとかないとか。
この2人が近付くシーンは他の曲でもあり、ちょっと百合百合しく感じるところもありました。
ikuraちゃんの方が1つ年下なのが、ポイント高いですよね。
お前歌ファンの船降りろと言われそうなので、ここらへんにしときます。
北九州では↑のような感じまではありませんでしたが、これ絶叫案件です。
【本編終了】
ENCORE アイドル
初日は大体肉眼で見届けましたが、2日目はカメラも持ちました。