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24年ドラマ雑感 前編

2024年、完走したドラマは31本ありました。

昨年↓と同様に、1本ずつ振り返っていくとします。

昨年は、クールで区切っていきましたが、クールの区切りが曖昧なドラマも多いです。今回は、番号を振って 大体の時系列で振り返ります。


1.さよならマエストロ


当初の期待値は、そこまででしたが、それなりには面白かったです。

日曜劇場というのは、放送前に「どうだろうか」と疑っていても、Quality Startをしてくれるので、計算ができる信頼があります。

見どころは、芦田愛菜×當真あみ の共演、23年の最高の教師では、同級生で美しく儚い百合を見せてくれた二人が、今作では、師匠と弟子(というのは誇示表現ですが)という関係性を見せてくれました。実際は2学年差なので、社会人×高校生という関係性は何ら不思議ではないですが、やはり最高の教師のインパクトが強かったので、私は、『3周目の人生の鵜久森と東風谷のアナザーストーリー』として観てしまった面もあります。



2.正直不動産2


正確には、年始のSP+正直不動産2 なので分けるべきでしょうが、ここでは一括りにします。

待望の…待望の…続編。22年の1stから神木をはじめとするキャストも加わり、より厚みが増した作品でした。

1stからもぶれなかったのが、何と言っても月下がほぼ全シーン「スーツ」であること。

不動産業界のリアルは知りませんが、新人でなくなったら、多少のオフィスカジュアルに移行していくかとも思うんですが、月下のスーツに拘っているのは、本当に理解(わか)ってますよね。さすがNHK。

私の携帯の待ち受けも月下にしてもうすぐ1年が経ちます。↓


もちろん、脚本も素晴らしく、花澤さんはあくまでもミネルヴァに居ながら、物語が展開されていくのが良いです。浅い視聴者は、「花澤さんも登坂に来ればいいのに…」などと思うんでしょうが、そうじゃないんですよね。

1stで一番印象的だったのは、桐山の「モンブランで」ですが、2ndは、月下と花澤がラーメン屋で横並びになるシーンです。花澤が安易に登坂に来るような展開ならああいうシーンは生まれません。

season3もそうですが、まずは、2月にあるミネルヴァSPを楽しみにしています。


3.ケの日のケケケ


「あまねの生きる世界は、刺々しくうるさくて、過剰にまぶしい。」 “感覚過敏”の一人の高校生の少女が、仲間とともに自分の居場所づくりをしようとする姿を通してすべての「生きづらさ」を感じる人々に勇気を届ける27歳の俊英脚本家のデビュー作! 第47回創作テレビドラマ大賞受賞作は、若手女性作家のみずみずしいデビュー作です。 主演のあまね役にテレビドラマ初主演の當真あみ、あまねの理解者琥太郎役に奥平大兼を迎え、U-20の若き俳優陣が二人を支えます。さらに尾野真千子、岡山天音、山田キヌヲ、板橋駿谷など実力派の俳優たちが彼らをサポートし、「令和時代の新たな青春物語」をお届けします。

ケの日のケケケ - NHK より

3作目で説明が面倒になったので、引用しました。

當真あみちゃんファンとしては、待ちに待った初主演作。間違いなく将来的に朝ドラのヒロインを務めるであろう日本のプロスペクトです。

余談ですが、私が選ぶ芸能界06世代神セブンは、

天野香乃愛-安納蒼衣-金澤亜美-正源司陽子-田牧そら-當真あみ-山野愛月(並びは50音順)
となります。

春高バレーのニュースでも、やたらと「06世代(現高3)は凄い!」みたいな触れ込みがありましたが、芸能界を見渡せば頷けます。「5/7がアイドルじゃん」というご指摘は、スルーとさせていただきます。


4.チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ


放送時期が違うので、これは後述のチェイサーゲームW2とは分けます。
結論から言うと、チェイサーゲームWが24年の圧倒的No.1ドラマです。

私は、23年の冬「菅井友香×中村ゆりかの社会人百合」という第一報の時点で、「来年のドラマ、これかこれ以外かだな」私の中のROLANDが、チェイサーゲームW以外のドラマを余事象にしました。

人格者の私が特別に絶対観たくなるようなリンクを丁寧に以下↓にご教示さしあげます。



初回予告↓



誰も触われない二人だけの国(草野/1995)↓


期待通り、いや、期待以上に素晴らしく、円盤も買いました。
時間とお金があれば4月にあったリアイベも行きたかったんですがね(円盤には収録されていますが…)


リアイベのダイジェスト↓


「コード・ブルーの白緋を超える社会人百合に今後の人生で出逢えるか」というのが、私の人生における一つのテーマでしたが、「社会人百合」という観点では、いつふゆは白緋を超えましたね。さすがにドラマ全体としては、コード・ブルーに分がありますが…


5.グレイトギフト


最終回まで引っ張った殺人球菌「ギフト」の生みの親の正体に驚愕。

ただ、フィクションとは分かっていても、病院で権力闘争と探偵ごっこに明け暮れる医者たちを観ながら「こいつらいつ仕事してんだよ」と思ってしまいました。働き始めると、労働者の視点が生まれてくるからよくないですよね。

おそらく、半沢直樹とかも今観たら「管理職のおっさんが吠え合ってる最悪な職場」と認識しそうなので、いわゆる職業ドラマは、子供の頃に観た方が良いのかもしれません。


6.作りたい女と食べたい女 2nd


22年冬の1stからの待望の続編。
数名の追加キャストが、野本さんと春日さんに影響を与える良いスパイスとなっていました。

本作は、同性愛や同性婚といったことにNHKが良く切り込んでいるなという印象を受けました。

目下、トランプ大統領の「性別は男女しかない」という宣言が注目を集めているところですが、そもそもLGBTQはB以降をLGと同列にしていることで、ややこしくなり不毛な争いや偏見を生んでいると私は考えます。

そもそもLGは「性別は男女しかない世界」でも、ただ恋愛対象が同性であるだけで、一切の不自由なく共存し、一切周りに迷惑はかけていないはずです。銭湯にトランス女性が入ってくる、スポーツでトランス女性が無双して記録が壊れるなどといったことに、LGは一切害を及ぼしていないでしょう。

しかし、LGBTQという括りのせい(も絶対あるはず)で、劇中にもあった同性カップルが部屋を借りるのに障壁がある、いまだに同性婚が法的に認められない日本、、といった社会問題が現実としてあります。

選択的夫婦別姓や同性婚の法制化に賛成=売国、左翼などのレッテルをネット右翼や日本会議の皆様に貼られてしまう現状ですが、どちらもいまだに認められていないことは異常であり、非常に残念なことだなと私は思います。(経済政策なんかより優先順位が低いだろというのは正論だし同意)

なんかnoteがしんぶん〇旗みたいな論調になるのは勘弁なので、バランスを取らせていただきますと、私は改憲大賛成、中韓との断交大賛成、移民大反対論者の保守派ですからね。


非常に良くない方向に脱線してしまいました。
ひとまずLGをBTQと同列に語るのは、もうやめましょう。


7.おっさんずラブreturns


in the skyは続編ではなくパラレルワールドだったので、19年の映画以来5年ぶりの続編。

黒澤部長の家事代行サービスのシーンで、途中に薔薇を咥えるカットがあったのが面白かったです。


8.離婚しない男


小池徹平×篠田麻里子の「狂演」が忘れられません。
ラブシーンもあそこまで突き抜けると、エロいより面白いが勝ちます。

心寧ちゃんの「質問に質問で答えないで」が印象に残ってます。


9.アンチヒーロー


シリアスなストーリーでありながらも、伊達原検事正の顔芸で毎回笑ってしまいました。

この国の司法はどうなっとるんや?と思う事例は多々ありますが、法律がおかしいことによる司法判断はともかく、司法に携わる人間の都合による司法判断によって狂わされる人がいるというのは、本当に許されないことだと思います。

エルピスよりはフィクション性は高かったとは思いますが、非常に良い社会派ドラマだったと思います。

紫ノ宮弁護士が二輪に乗るシーンが癒しでした。
御上先生の犯人役とアンチヒーローの紫ノ宮が同一人物とは思えないですよね。堀田真由さん、98年世代の誇りです。


10.Destiny


久々のさとみんの主演作品、魂の全話リアタイ。
回想とはいえ、アラフォーのキャスト達による大学生役はちょっと…という意見もありましたが、さとみんより可愛い大学生が、地方国立大に何人いるでしょうか?

同時期のアンチヒーローでは、検察が腐った組織として描かれていた一方、Destinyでは、正義を貫く検察が描かれており、バランスが取れていたと思います。

11.からかい上手の高木さん


私は一切知りませんでしたが、どうやらアニメや漫画で有名だったらしいですね。

高木さん役の月島琉衣さん、本作を観てすぐに「この子は朝ドラの主演いつかやる逸材だな」と思いました。事実、この前の高校サッカーの応援マネージャーを務めてましたもんね。やはり私は彗眼です。

西片役の黒川想矢くんは、まだ中学生ですが、本作では2個上の月島さんと同級生役、推しの子では、11個上の齋藤飛鳥さんと「交わる」役でした。「俺がこの立場だったら狂うわ」と思ったので、役者さんって凄いですわ(庶民の感想)


12.買われた男


女性用風俗が舞台のドラマ。

放送と同時期くらいに、私の好きな某アイドルの女風通いがリークされましたが、個人的にはそういう場所で発散することの何が悪いのか?と思いました。ネットでは盛り上がってしまい、本人は直後のリアイベを欠席しましたが、何かあるとすぐ相手の女性に矛先を向けるジャニオタよりも、ネタとして昇華してあげる女性アイドルの男ファンの方が1億倍マシでしょう。

リークの真偽は別として、リークの文章にあった○○がムラムラしてしまい…というのは笑ってしまいましたが…

結局この女風リークは、ほぼ無傷だったものの、このリークした垢、先日は別のアイドルの男絡みを流して、活動自粛まで追い込んだので、もうアイドルがバレずに恋愛したり、性欲を処理したりするのは極めて難しい時代となったと言えるでしょう(評論)

テーマ的に過激さを求めてるならば、本作よりも映画・娼年をお薦めします。


13.ビジネス婚


23年のウソ婚と似た設定で、ウソ婚との違いは、2人が幼馴染みか初対面かということとラブシーンがあるかないかといったところでしょうか。

チェイサーゲームWの菅井友香さんを観た後に、ビジネス婚の菅井友香さんを観るのはややしんどかったので、一瞬で頓挫したフェミニストによる「女性だけの街プロジェクト」が、正しいんじゃないか?と思いかけました。


14.Believeー君に架ける橋ー


「何をやってもキムタク」とかいうアンチの評、キムラーとしては「うっせえ」で済ませてしまうところですが、あのカッコよさで50代の受刑者役は確かに無理があるので、「これは、キムタク」となりました。

黒幕の都知事が結局逃げ切ったところは、何故か無傷(現時点では)のフジテレビの87歳の相談役と通ずるものがあります。

「14歳か…」だけですべてを伝えた夫婦の長尺シーンは、脚本そのもの、その脚本を形にした木村拓哉×天海祐希のお二人の力、どちらも素晴らしいと思いました。


15.夫の家庭を壊すまで


24年の流行語大賞は、いよいよマジで聞いたこともない言葉が選ばれたので、ふてほど がありなら「松本まりかチャレンジ」もありだろと思いました。


松本まりかチャレンジは知ってても、夫の家庭を壊すまで を観たことがないって人は、わりといると思うので観てほしいところ。

ホリデイラブで松本まりかさんのファンになった私的には、本作の「サレ妻」役は衝撃的でした。

まりかさんはもう40歳ということが驚きですが、19個下の野村康太さんとの濃厚なキスシーンは自然に観られました。

「みのりさんは、俺が絶対に守りますから」

あれ良かったですよね…
私で言えば、18個上の広末涼子さんが年の差的には該当するところですが、例の不倫報道の時には、「誹謗中傷、全部俺に転送しといてください。涼子さんは、俺が守ります」となったので、いくら年上でも守りたくなるかどうかが、年の差を埋める一つの要素であると言えます(将来のウェザおぢ予備軍による考察)


1月中の出稿を目指して、ちまちま書いておりましたが、もう29日です。

一旦、前編として区切ります。

後編へ続く…

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