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スゴい稽古《その七》基本Aを深掘りする①

前々回の《その伍》「基本練習Aパターン」では、練習の「導入」と「オキテ(ルール)」をお伝えした。

これで表面的に「Aパターン」の練習はできるが、これだけでは本当の「基本練習」にはならない。

基本練習に取り組むにはここからの“深掘り”が必要になる。

言い換えれば、この稽古は「Aパターン」という短いリズムの組み合わせを使って、【テンポやリズムの取り方】【身体の使い方】【音の出し方】【アンサンブル(合わせ方)】などの《演奏の基本》を学び、身につける事を目的としている。

では具体的に何から取り組んでいくか?

曲に取り組む時と同様、一番繰り返しが多く演奏時間が長いリズムから。ここでは地打ちにもなる4段目の八分音符🎵から。

このリズムが頭の中にインプットされれば、全体のテンポ感やリズムも間違い無くグレードアップする。

❶♩=100〜120ぐらいで、全員で歩きながら、八分音符を歌う。「ドコドコドコドコ」より「ドッドッドッドッドッドッドッドッ」と同じ発音の方が良い。
❷テンポが取れたら4〜8小節ほど、安定するまで演奏してみる。
❸次にリーダーが2小節模範演奏した後、休みなく全体で2小節演奏する。
❹リーダー役を全員で回す。楽譜↓

では、このワークを通じて「何」を学ぶか。

一人ひとりソロを回していく事で、個人で出している音がよく聞こえる。

【音】を磨く


最初に気づくのは「音」が不安定な事だろう。
リズムが一定にならない。左(利き手でない方)が弱い。走る。もたる。

⑴ 「出したい音を歌ってみよう。」

歌う→ワーク→歌う→ワーク

この繰り返しだけでも音は改善するが、、、

「誰の音が一番イケてる?」

推薦してもらってその音を聞いてみる。

⑵ 「イケてる音をマネしよう!」

この呼びかけでまた変わる。

⑶ 「どうやったらあんな音が出ると思う?」

打つ場所だったり、身体の動かし方だったり、姿勢だったり。
先輩や上手いメンバーとの違いをわかり、具体的なアクションに導く。

⑴ イメージ
⑵ モデリング
⑶ トライアンドエラー

ここまで、細かい指示無しでもチームの音をある程度改善する事ができる。
同時に【稽古の取り組み方】をも学んでいる。

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