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【ニンジャスレイヤーTCG】総合ルール解説①「領域」

最終更新日 2024.9.20


ドーモ。waterです。

この記事は、初めてTCGを遊ぶニンジャヘッズ達に向けて、難しいルールをできるだけわかりやすく解説することを目的に作成しています。
総合ルールの言語は、一見では理解できない部分も多くあるため、この記事を読んでもらい、ニンジャスレイヤーTCGだけでなく、ほかのTCGを遊ぶ際にも参考にしてもらえたらと思っています。

本記事から段階的にルールを理解してもらい、すべて読み終わるころにはニュービーを卒業できるような形になっていればと考えています。個別の質問があれば、コメントで書き込んでいただき、できる限り迅速に回答したいと思います。



領域

このゲームを理解するうえで最も重要な部分が「領域」です。なぜ重要かというと、ゲーム中の全てのカードはいずれかの領域にあるからです。この領域を理解することで、ゲームをスムーズに進めらるだけでなく、”タツジン”の域ともなれば、このゲームを制するといっても過言ではありません。

公開領域・非公開領域

領域には「公開領域」と「非公開領域」の2種類の状態があります。公開されているものは、すべてのプレイヤーが見ることができます。非公開されているものは、基本的に見ることはできませんが、ルールやカードの効果などで指定されたプレイヤーは見ることができます。

公開領域と非公開領域は以下の通りです。

公開領域

エテル・ゾーン
オヒガン
ダメージ・ゾーン
コトダマ空間
除外・ゾーン
チェック・ゾーン

非公開領域
デッキ置き場
手札(持ち主には公開される)

配置状態

「場」と「エテル・ゾーン」では、カードの向きを表す「アンタイ・オジギ状態」と「オジギ状態」という配置状態があります。
アンタイ・オジギ状態は、プレイヤーから見て縦向きに、オジギ状態のカードはプレイヤーから見て横向きに置かれます。
「場」と「エテル・ゾーン」にカードを配置するとき、特に指定が無いかぎりはアンタイ・オジギ状態で置きます。
また、主に「ジツ」の関係でカードは「表向き」と「裏向き」の表示面を表す配置状態になるときがあります。カードが表向きや裏向きの配置状態を持つ領域(ダメージ・ゾーンなど)に置かれる場合、指定がない限りは表向きでカードを置きます。

図1 アンタイ・オジギ状態とオジギ状態

デッキ置き場

プレイヤーが用意したデッキを置く領域です。デッキ置き場は、ほかの領域と違い、カードの順番が管理されています。また、デッキは50枚で構成されている必要があります。
「2枚カードを引く」など、ルールや効果でデッキ置き場から複数のカードが異なる領域に移動する場合、一番上のカードを1枚ずつ移動させ、これを指定された回数繰り返します。カードの効果などで「デッキ」を指定された場合、それはデッキ置き場の全てのカードを対象としています。

ワザマエ!
カードを手札に加える際に右手でカードを引く人が多いことから、通例としてデッキ置き場は右側に置かれています。どちらに置いても大丈夫ですが、山札を崩すことも考慮して利き手側に置くと安全です。

エントリーしたキャラクターが置かれる領域で、それぞれのプレイヤーが自分の場を持っています。また、場のカードは公開領域となり、向きを表す配置状態(アンタイ・オジギ状態、オジギ状態)を持ちます。また、場ではカードの順番を管理しません。
基本的に場に登場したキャラクターは、その支配者(エントリーしたプレイヤー)の場に置かれます。ただし、自分の場に配置したキャラクターが効果などで支配者を変更された場合、相手の場に移動します(パープルタコ=サンのウケミ効果など)。
カードのテキストが領域を指定せずに情報を参照する場合、それは場にあるカードの情報を参照します。ここでの情報とは、カード名やコスト、属性、種類などを指します(図2)。また、カードのテキストが領域を指定せずに、特定の情報を持つカードの枚数を数える場合、原則として場にある、その情報を持つカードの枚数を参照します。現状、この条件を扱うカードはありません。

図2 テキストが領域を指定せず、情報を参照する場合

ワザマエ!
前の領域で適用されていた効果は特に明示されていないかぎり新たな領域では適用されず、基本的に効果は新たな領域のカードを参照しません。ただし、キャラクターが場から場に移動する場合、そのキャラクターが負っているダメージやキャラクターに適用されている持続効果は、維持したまま移動します。

エテル・ゾーン

コストなどで使用するカードを置く領域で、それぞれのプレイヤーが自分のエテル・ゾーンを持っています。エテル・ゾーンは公開領域で、向きを表す配置状態(アンタイ・オジギ状態、オジギ状態)を持ちます。また、カードの順番も管理されません。

ワザマエ!
「エテル・ゾーン」から「場」に移動するとき、新しいカードとして扱いますが、カードが「向きを表す配置状態を持つ領域」から別の「向きを表す配置状態を持つ領域」に移動する場合、特に明示されていないかぎり、そのカードの配置状態、適用されている持続効果を維持したまま移動します。

オヒガン

使用済みのカードが置かれる領域で、それぞれのプレイヤーが自分のオヒガンを持っています。オヒガンは公開領域で、カードの順番を管理しません。

ワザマエ!
オヒガンは、原則としてデッキ置き場の下側に置きます(図3)。これは、場のキャラクターとオヒガンのカードが一緒にならないように配慮するためです。ただ、エテル・ゾーンと混同しないようにするため、デッキ置き場の右側に置くプレイヤーもいます。

ダメージ・ゾーン

プレイヤーが実際に受けたダメージを表すカードが置かれていく領域で、それぞれのプレイヤーが自分のダメージ・ゾーンを持っています。ダメージ・ゾーンは公開領域で、表示面(表側と裏側)を表す配置状態を持ち、カードの順番は管理されません。

図3 領域の主な配置方法

手札

デッキ置き場から引いたカードを管理する領域で、それぞれのプレイヤーが自分の手札を持っています。手札は非公開領域に区分されるのですが、その持ち主のプレイヤーにだけは、カードを公開状態として扱います。
手札はカードの順番を管理しないため、任意の見やすい順で見ることができます。ルールや効果が「手札」を参照する場合、それは手札にあるカードを参照します。また、このゲームでは手札の枚数に上限はありまん(他のTCGでは上限がある場合もある)。

ワザマエ!
手札の順番を威圧的に入れ替えたり、常にシャッフルしたりする人もいますが、不快に感じる人も多いことから❝シツレイ❞にあたる可能性が高く、最悪の場合には❝ムラハチ❞に至る場合もあります。

コトダマ空間

エントリーされたカードや能力が解決されるまで置かれる領域です。コトダマ空間は、それぞれのプレイヤーが共有するため、ゲーム中に1つしかありません。コトダマ空間は公開領域で、カードや能力の順番が管理されます。(コトダマ空間の処理は難しいため、別の記事で詳しく解説します)。

除外・ゾーン

ゲームから取り除かれたカードを置く領域で、それぞれのプレイヤーが持っています。除外・ゾーンは公開領域で、カードの順番を管理しません。主に「ハイドラ=サン」の効果などで使用します。

チェック・ゾーン

ダメージチェック処理で公開されたカードを一時的に置く領域で、それぞれのプレイヤーが持っています。チェック・ゾーンは公開領域で、順番が管理されません。また、チェック・ゾーンにカードが置かれたとき、ダメージチェック処理を実行します。ダメージチェック処理は難しいため、別の記事で詳しく解説します。


以上、ニンジャスレイヤーTCGにおける「領域」に関する解説でした。
実際にゲームを進めながら読んでいただけると、より理解しやすいかと思います。

次回「ターンの進行編」


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