【ニンジャスレイヤーTCG】総合ルール解説⑤「用語」
最終更新日 2024.10.1
ドーモ。waterです。
この記事は、初めて「ニンジャスレイヤーTCG」を遊ぶニンジャヘッズ達に向けて、難しいTCGのルールをできるだけわかりやすく解説することを目的に作成されたものです。
本記事からご覧になった方は、前回記事からご一読いただけるとより理解しやすいかと思いますので、ぜひそちらも合わせてご覧ください。
用語
テキストの中には、効率よくゲームを進めるために必要な用語をたくさん定義しています。その用語は、ゲームの中で特別な行動を行うものがあり、用語には指定された処理が定義されています。
TCGに慣れている人でも、感覚的アトモスフィアで覚えてしまっている部分もあると思いますので、再度ご確認いただければと思います。
基礎用語
プレイヤー:ゲームに参加している人です。各ターンの間、現在が自分のターンであるプレイヤーをターンプレイヤー、そうでないプレイヤーを非ターンプレイヤーと呼びます。
持ち主:ゲームの開始時点で、あるプレイヤーがこのゲームのために準備したカードは、そのプレイヤーが持ち主です。
支配と支配者:ゲーム中、各カードや能力等はいずれかのプレイヤーが支配し、そのプレイヤーのことをそのカードや能力の支配者と呼びます。カードや能力が「自分」を参照する場合、それはそのカードや能力の支配者を参照します。また、カードや能力が「相手」を参照する場合、それはそのカードや能力の支配者の対戦相手を参照します。何らかの支配を変更する効果によらないかぎり、各カードや能力等の支配者は以下の通りです。
カードの支配者は、そのカードの持ち主です。
能力の支配者は、その能力を持つカードの支配者です。
効果の支配者は、その効果を発生させた能力の支配者です。
名称
効果において「““(二重引用符)」で名称を参照する場合、それは「そのカード名が、指定された名称のカード」を意味しています。例えば、「あなたの場に“ニンジャスレイヤー”が1人以上いれば、これのコストを支払わずにエントリーしてもよい」という能力だった場合、場にカード名が「ニンジャスレイヤー」であるキャラクターが1人以上いれば、コストを支払わずにエントリーできるという意味になります。
効果に「カード名に“〇〇“が含まれている」などの表記がある場合、それはカード名の一部を意味し、特にそのような表記がないならば、そのカード名を持つカードを意味します。
特に領域を定めずにカード名の名称で参照する場合、それは場にあるその種類を持つカードを参照します。効果において「〈名称〉」で名称を参照する場合、それは「その名称の属性を含むカード」を意味します。例えば、「場の〈ニンジャ〉を1 人選び、それを殺す。」という効果の対象を選ぶ場合は、場の<ニンジャ>の属性を持つキャラクターまたは、「<ニンジャ><フリーランス>」という複数の属性を持つキャラクターを選ぶことができます。
特に領域を定めずに属性の名称で参照する場合は、それは場にあるその種類を持つカードを参照します。
+[数値]/-[数値]
あるキャラクターが「+1/+1を得る」場合、そのキャラクターのカラテを1増加させ、そのキャラクターの耐久力を1増加させます。あるキャラクターが「-1/-1を得る」という場合、そのキャラクターのカラテを1減少させ、そのキャラクターの耐久力を1減少させます(図2)。
不定数
テキストの中で不特定の数値を参照する際に「X」という文字を用いることがあります。常時能力以外でテキストに不定数がある場合、そのカードや能力のエントリーの際にその値を決定します。ルールやテキスト内でその値を決定する方法が示されていない場合、プレイヤーがその値を任意に決定します。このルールは、「Y」や「Z」など「X」以外の文字についても同様に扱います。
ルールやテキスト内で不定数を決定する方法が示されていて、エントリーに必要な情報(コスト、対象数、対象の情報など)が含まれる場合、この時点で決定します。この時点で決定された不定数の値は、そのカードや能力がコトダマ空間を離れるまで変化しません。また、不定数を決定する方法が示されていて、そのカードや能力のエントリー時に決定されなかった場合、不定数の値はそれの解決時に決定します。
常時能力のテキストに不定数がある場合、それが有効な間、そのテキストで指定された方法に従って、常に値が変化し続けます。
割り振る
テキストの中に数値を「割り振る」という指示がある場合、その能力の対象を選ぶ段階で、その対象に割り振る量を決定します。その際、すべての対象に少なくとも1以上を割り振る必要があります。
公開する
非公開領域のカードを公開することが求められる場合、そのカードの情報をすべてのプレイヤーが確認できるようにします。これは、公開することを求めた効果の解決が終わるか、そのカードが他の領域に移動するまで継続されます。すでに公開されている非公開領域のカードを再び公開する行為は行われません。
選ぶ/探す
カードや能力、プレイヤーなどを選ぶことを求められた場合、原則としてプレイヤーは適正な選択肢の中から指定数を選ばなければなりません。
非公開領域のカードをプレイヤーが「選ぶ/探す」ことを求められた場合、そのプレイヤーは非公開領域のカードをすべて見ることができます。
特定の領域のカードを見ることができないプレイヤーがいる場合、特定の情報を持つカードを「選ぶ/探す」と指示された際、その情報を持つカードが領域にあることは保証されず、指示されたプレイヤーは、その情報を持つカードが領域にあったとしても選ばないことができます。
デッキのカードを探す際に、その条件に枚数以外の条件がある場合、そのカードを選択時にすべてのプレイヤーに公開します。
デッキや手札からカードを「選ぶ」という指示がある場合、これは対象選択の表記ではなく、実際のカードは効果の解決時に選びます。
ドロー
プレイヤーが「1枚ドロー」することが求められた場合、そのプレイヤーのデッキの一番上のカードを1枚をそのプレイヤーの手札に移動させます。また、特に指定がない場合は、その効果の支配者が行います。プレイヤーが複数枚ドローすることが求められる場合、1枚ドローする行動を指定枚数回だけ繰り返します。
捨てる
カードを「捨てる」とは、そのカードを指定されたプレイヤーの領域からそのプレイヤーのオヒガンに移動することを意味します。カードや枚数を指定せず、または「すべての手札を捨てる」という指示がある場合、そのプレイヤーの手札にあるすべてのカードをそのプレイヤーのオヒガンに移動します。手札にカードが無い状態でこの指示を実行した場合でも、手札は捨てたものとして扱います。
オジギする/アンタイ・オジギする
あるカードを「アンタイ・オジギする」という指示がある場合、そのカードをアンタイ・オジギ状態にします。すでにアンタイ・オジギ状態であるカードを「アンタイ・オジギする」ことはできません。
同様に、あるカードを「オジギする」という指示がある場合、そのカードをオジギ状態にします。すでにオジギ状態であるカードを「オジギする」ことはできません。
殺す
ルールや効果によって、場のキャラクターを殺すことが求められた場合、それをオヒガンに置きます。これらは「殺す」という指示が適用された時点で行います。
エテルを支払う
「エテルを支払う」という指示がある場合、その指示を実行するプレイヤーのエテル・ゾーンのアンタイ・オジギ状態のカードを、指定された数値と同じ枚数だけオジギ状態にします。
エントリーする
カードや能力を「エントリーする」という指示がある場合、そのカードや能力をエントリーのルールに従ってエントリーすることを意味します。この際、特にコストを支払わないことが明記されていないかぎり、必要なコストを支払わなければなりません。ただし、ウケミ能力の効果により、その能力を持つカード自身をエントリーすることのみを指示している場合、それをエントリーするためのコストを支払わずにエントリーします。
「コストを支払わずにエントリーする」という指示がある場合、そのカードや能力をエントリーするためのコストを支払わずにエントリーします。
効果によって、「エントリーする」カードや能力を選ぶ際、そのカードや能力をエントリーする際にコストが支払えない場合や、対象不適正となる場合、または適正にエントリーできない場合、そのカードは「エントリーする」カードとして選べません。
「エントリーする」と行動するカードや能力を解決する際、エントリーされるカードや能力のコストが支払えない場合や対象が選べない場合、または適正にエントリーできない場合、そのカードや能力を「エントリーする」という行動は行われません。
アンブッシュ
あるキャラクターを「アンブッシュする」という指示がある場合、それを求められたプレイヤーは、そのカードを指定されたプレイヤーの場に置きます(原則、カードはそのカードの支配者の場に置かれます)。向きを表す配置状態を持つ領域(エテル・ゾーン)のキャラクターを「アンブッシュする」という指示の場合、そのカードの配置状態と、そのカードに適用されている持続効果を維持したまま領域を移動させます。
登場
キャラクターが「登場した時」を参照する場合、キャラクターが場でない領域(手札やオヒガン、デッキなど)から場に配置されることを意味します。
シャッフル
デッキなどを「シャッフルする」という指示がある場合、その領域の支配者は、それらの順番を無作為に変更します。
また、領域をシャッフルする指示がある場合、その領域にあるカードすべてをシャッフルします。シャッフルするカードの一部を見ることができたり、公開したりする場合、シャッフルを終了するまでそれらの効果を無視します。同様に、効果の解決中でシャッフルの直後、それに含まれるカードの一部を指定された位置に移動するといった処理がある場合、それはシャッフルの一部として、その処理が終わるまで見たり、公開したりする効果を無視します。
ダメージを与える
プレイヤーやキャラクターに「ダメージを与える」ことが求められた場合、そのプレイヤーやキャラクターが負っているダメージを指定された点数分だけ増加させます。
プレイヤーやキャラクターがダメージを「受ける」とは、プレイヤーやキャラクターが1点以上のダメージを受けた時のことを意味します。そのため、0以下のダメージの場合は、ダメージを受けたことになりません。
イクサダメージ
イクサダメージとはイクサダメージ・ステップ中に、アイサツキャラクターがイクサをした結果、プレイヤーまたはアイサツ対象キャラクターに与えたダメージを意味します。
回復する
プレイヤーを「回復する」という指示がある場合、それを求められたプレイヤーは、自分のダメージ・ゾーンのカードを指定された数値分だけ選択して持ち主のオヒガンに移動させます。
ジツ
テキストに「ジツ」の記載がある場合、自分のダメージ・ゾーンの表向きのカードを指定された枚数だけ選び、裏向きにします。効果やコストの支払いにより、ジツを行う指示がある場合、そのカードや能力の支配者のダメージ・ゾーンの表向きのカードの枚数が未満である場合、それは実行できません。
打ち消す
コトダマ空間のカードや能力を「打ち消す」という指示がある場合、そのカードや能力をコトダマ空間から取り除きます。それがカードである場合、そのカードを持ち主のオヒガンに置かれます。打ち消されたカードや能力は、解決されず、支払ったコストも戻りません。
アイサツ
キャラクターが「アイサツする」とは、そのキャラクターがプレイヤーやキャラクターに攻撃することを指します。また、ヤクザ天狗=サンの「これにアイサツした」という効果を参照する場合も同様に、キャラクターによって攻撃の対象にされたことを意味します。
イクサ
イクサとは、そのキャラクターがプレイヤーや他のキャラクターと戦闘することを指します。キャラクターが「イクサをしている」とは、そのキャラクターがプレイヤーや他のキャラクターと戦闘状態であることを意味します。
除外
あるカードを「除外する」という指示がある場合、そのカードをそのカードの持ち主のプレイヤーの除外・ゾーンに置きます。
得る
あるカードが「属性を得る」という指示がある場合、そのカードは指定された属性を得ます。同様に、あるカードが「能力を得る」という指示がある場合、そのカードは指定された能力を得ます。
キーワードスキル
インターラプト/インターラプト・カイゼン
「インターラプト」および「インターラプト・カイゼン」は、常時能力でキーワードスキルと呼ばれます。この能力は、1ターンに一度だけ使用できます。
「インターラプト」を持つキャラクターは、インターラプト指定・ステップにおいて、アイサツ対象がプレイヤーであるなら、アイサツ対象を自身に変更できます。
「インターラプト・カイゼン」を持つキャラクターは、インターラプト指定・ステップにおいて、アイサツ対象がプレイヤー、場の他のキャラクターの場合、アイサツ対象を自身に変更できます。
以上、ニンジャスレイヤーTCGにおける「用語」に関する解説でした。
今回総合ルールを解説しましたが、一度読んだだけでは分からない部分もたくさんあることかと思います。この解説でも難しい部分はあえて省いて説明しているところもありますので、個別のカードの処理に関して分からないところがあれば、コメントで残していただければと回答したいと思います。
それでは、オタッシャデー!
前回「カードや能力の処理」