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大人の読書感想文:金持ち父さんと貧乏父さん

 あえて嫌いなものに挑戦するシリーズ第一弾

 ええ、あまり良い印象を持っていませんでした、この書籍。そして読了後の感想も最初に書きます。「ロバート・キヨサキさん、多分あなたとは友達になれそうもないです。」フォローするわけではないけど、学びが無いわけじゃないんですよ。ただ、私のセンスには合わなかっただけです。

 お金のあり方、育て方という視点では読んでおいた方が良いかな?とは思いましたが、PL、BS、CFを読むための基礎的な知識があれば、あえて読むほど重要性は感じませんでした。
(逆に言うと、それらの知識を得るための導入編という位置づけではよいのかもしれませんが、別の意味で素人を暗黒面に引き付ける魅力があるので注意!!)

 なぜ私がこの本を好きになれなかったか?それは「人生の目的をどこに据えるか?」がブレている事ですかね。お金は幻想と述べておきながら、最終的には目的がお金に執着しているな~と感じてしまいました。

 そりゃ、お金って生活するためには重要ですよ。投資として次の世代に何かを残すためにも重要ですよ。ただ、著者が考えているお金の利用範囲が非常に小さく感じるんですよね。いわば自分を中心とした半径5mの部分をお金に困らない状態にするだけという思想。せっかくの頭脳とスキルなんだから、もっと大きな「やりたい事」を掲げて欲しいな~と思うんです。

 ただ、普通の勤め人生活をしていた人がいきなり、この本を読んでしまった場合、「これからはお金に働いて貰おう」と安直な手法に頼ろうとして、yマルチ商法や教材商法に乗る理由も理解できます。(これを使って勧誘する輩は個人的に距離を置きたいところです。いや、絶対関わり合いになりたくない。)

 このnoteを見ている人にはお勧めできない本の書評でした。(あえて読みたい人がいたら図書館へどうぞ)


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