和歌山の景勝地「千畳敷」の落書き、許すまじ!
白浜の「千畳敷」は、いくつもの地層の重なった大岩盤が地表に露出し、それが荒波に削られてできた景勝地だ。
地層のシャープな直線と、波と風に削られ丸みを帯びた岩が混在し、独特でシュールな雰囲気を醸し出している。
この美しい場所で、最初に気になったのは「落書き禁止」の看板だ。かなり目立つ色であちこちに立っている。
こんな派手な看板、この雄大な風景にそぐわないのに、落書き禁止の看板自体が落書きみたいに汚いじゃないか。
しかし、千畳敷を海の方へ歩きはじめてすぐに、私の考えが間違っていたことがわかった。浅はかだっった。
この場所の落書きの酷さは、本当に。。。なんというか恥ずかしいにも程がある。情けない気持ちでいっぱいになった。
至る所にある異常な数の落書き。かなり深く削って描かれているので修復も難しそうだ。
こんなことして何が楽しいのだろうか?
「いじめ」と同じで「落書き」という言葉を使うから軽くなってしまう。これはれっきとした犯罪、器物損壊罪だ。
よくあるのは日付と名前の落書きだ。世界に自分の馬鹿さ加減をアピールして何の意味があるのか?
私が見た限りだが、日付を見ると1993年など比較的古いものから、令和になってから書かれたものもある。
何十年間も、この場所にものすごい数のバカが来続けてきたことになる。
昔の落書きを書いた人はもういい歳に違いない。もしかしたら孫なんているのかも。恥ずかしくないのだろうか。
自分の過去の行為を少しでも恥ずかしいと思ったら、謝罪と修復にこの場所に来てもらいたい。
でも、こういう場所に落書きをする人は、自分がしたことをそれほど悪いことだと思っていないんだろうな。
もしくは全く覚えていないだろう。
この落書きが自然に消えるまで、何十年、何百年もかかるに違いない。
その時まで恥を晒し続けるのだ。
どうせバレやしないと思っているかもしれないが、お天道様がちゃんと見てます!