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令和7年2月6日(木)

 玉露のティーバッグがあった。
 誰が買ってきたのかわからない。
 「玉露」と聞いただけでその高級感に頭がクラクラする。
 なぜ高級感がするのか僕は知らない。ただ
 賞味期限は切れていた。

 会社に持っていくポットの中身を、
 いつものようにコーヒーにしようか、その玉露にしようか
 本気でテレビの天気予報を見ながら5分考える
 大寒波襲来か……
 結果玉露を淹れていこうと決意する
 賞味期限は切れているが。

 会社にて。
 僕は猫舌だ。
 コップに一度移し、冷ましながら飲む。
 うん。うまい。
 香りも良い。
 緑茶がこんなに美味しいとは、と再発見。
 賞味期限が切れているのに。

 お昼ごはんは奥様が握ってくれた雑穀米のオニギリである。
 玉露を飲みながら食べる。
 これがまたオニギリとよく合う。
 すごく美味しい。オニギリが引き立つ。
 賞味期限が切れているのだが。

 午後からはずっと会議だった。
 会議室に水筒を持っていくのを忘れた。
 水分無しで会議を乗り切る。
 17時すぎ、デスクに戻る。
 水筒からお茶をコップに移し飲む。
 朝は鮮やかな緑色だったお茶は、ほうじ茶のように茶色だった。
 そして既にコップに移して飲むほど熱くはなかった。だが
 うまい。
 流石は玉露だ。僕は玉露に感心した。
 名前から来る高級感は伊達ではなかった。
 とっくに賞味期限は切れてしまっているのたが。

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