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夏至
2022年10月24日 23:30
10月21日、午前5時18分。南西の空からシリウスよりも明るく見えるISS(国際宇宙ステーション)がゆっくりと上空へ向かって弧を描き、2、3分かけて北の地平へと消えていった。星と同じように見えるあの場所にも人間がいるのだと、そう思うだけで高揚してしまう。そうこうしているうちに夜が明けて辺りが白み始めた。暗さに慣れた目にはそれが嫌に眩しくてすぐに室内へと戻った。遅めの夏季休暇のつもりが流行り病