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ひとつだけ

私の名前なんか忘れても良い。

私の顔も思い出せなくて良い。

だけどこの先あなたの人生で少し行き詰まった時でも、逆にとても調子が良い時でも、ふと思い出してくれたら嬉しい。

あなたの人柄、仕事への姿勢、ステータス、全てに尊敬をして、その尊敬をきっかけにあなたに特別な想いを抱いた人がいたということを。

あなたの持つものはただの凡人にとってそんな想いを抱かせてしまうほどのものであるということを。

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