Bigtechがインドの通信会社Jioへ相次ぎ投資ーー何を意味するのか?

2020年4月下旬、Facebookは異例の発表を行った。加入者数3億9800万人を誇る、インド大手財閥リライアンス・インダストリーズ傘下のJio Platformsに57億ドルを投資するというのである。Facebookが口火をきったあとPrivateEquityも有名な投資、そしてインテル・クラルコム・グーグルと米国のテック企業がこぞってこの会社に投資しはじめた。

FinacialTimes

ビッグテックも有名VCもPEもこぞって投資するJioとはなにものなのか?Jioは2016年9月にサービス開始したJio 無料通話と格安データ通信を提供する移動体通信の会社。このビジネスモデルで既存の通信事業者を圧倒し、わずか3年で国内シェア首位に上り詰めた。Jioはデータ通信は有料で、音声は無料である。

しかしJioは単なる通信会社ではない。インドで一番有力なスーパアプリ事業者でもあるのだ。メッセージングアプリ、Zoom Clone などなども提供する。90 年代初頭に米国の携帯通信会社はプラットフォーマーになろうとさまざまなベンチャー企業を立ち上げたが、うまくいかず、大きな成功を収めたのは、インターネットのオープンプラットフォーム上で事業を展開する企業だった。しかしJioはこの領域で成功しつつあるのだ。

 

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