ノルマンディーOC、23年産見学ツアーに行ってきました
23年産駒ツアー
今年も無事に参加するの事できたノルマンディーOCの募集馬見学ツアー。
昨年はデアリングタクトの全妹デアリングエア、高額スワーヴリチャード産駒のシュヴァルノワールなど、目玉となる馬が数頭……という印象でしたが、今年は全体的にハイレベルな印象。
個人的な感想でありますが、岡田スタッド産の出来の良い馬がチラホラみられ、上昇した平均価格以上のクオリティを出してくれた感があります。
とはいえ、流石に32頭の中から、気になった子を何頭かピックアップして紹介してみます。
個人的に印象に残った馬達
オヒアの23
こちらはあの金子真人オーナーの元所有馬である母を持つ、岡田スタッド産のマインドユアビスケッツ産駒。岡田牧雄さんが好んでいるイメージのある産駒、雄大な馬体ですが、一見すれば分かるように肋が浮いており、これでも一時期よりは馬体重を20キロ近く減らしたとの事。
馬体を見る限り、クラブに来るのは正直意外と言いますか。募集価格の中央値が上がっている分、岡田スタッド産のクオリティーは今後も期待できそうですね。
本馬ですが、歩様も良さげですし、堂々とした立ち振る舞い、人間に従順な様子。一緒に写真も撮ったのですが、この子は怖がる事もなくむしろ擦り寄ってくれる、見事な営業を見せてくれました笑
気になるのは過去にクラブで募集のあった全姉の競争成績ですが、牡馬で抜群のサイズ感となればタイプの違う馬と考えても良さそう
ダート馬好きにはおすすめの一頭です。
グリンテソーロの23
ややマイナーなミスターメロディ産駒ですが、2最上の兄はダート世代戦で活躍したジョージテソーロ、1歳上の兄も今年の若武者賞で5着と健闘したミヤギエンペラーと活力溢れる血統。
見た目動き共に気になる点は少なく、個人的には優先順位が母>父なのでお気に入りのパターン、この手の父を狙うのはノルマンディーらしさでもあります。
距離的な融通を考えれば、万人受けという感じではありませんが。能力があればいいというタイプの方向けかもしれません。
シークエルの23
大柄な牡馬が非常に多い印象でしたが、歩様を見る限りその中で最も芝を走れる可能性が高そうな印象を受けた馬です。
キビキビ動きますが柔らかい、馬体のサイズ感も良い。母が元所属馬なので当然岡田スタッド産。総合的に最も良く見えた子はこの子かなと。ただ優先権との塩梅を含めると激戦の予感も。
ハートオブスワローの23
ぱっと見でルーラーシップという感じの子。
今回の募集で最も高額ですね、確か。
確かに高い、しかし血統的な魅力は間違いないです。
意外と硬めの印象、コストパフォーマンスは保証できませんが、ノルマンディー的には3歳世代の期待馬ホークレアを管理している尾関先生の厩舎に入る予定。その点もプラスですね。
バードオンアスクの23
見れば誰もが思うでしょう
デカい
体重517キロ、縦も横も、大きめの子が多かった中でもとにかく飛び抜けている、今年デビューの2歳馬ですよね? と言われた方が納得できるサイズ感。
上村先生のお気に入りだそうで、その点は信頼度抜群。
流石にこのサイズだと諸々のリスクは着いて回る可能性は否定できませんが、ただでさえ大きく出れば期待値アップのブリックスアンドモルタル産駒、ハイリターンを狙って出資を検討する価値はあるかもです。
ブランメジェールの23
ピックアップした牡馬の中ではややコンパクトなタイプです。父はブラックタイド、今となってはレアな上に、姉がキタサンブラックと考えると少し面白いですね笑
大柄ではない牡馬の芝を狙えそうなこの中では、印象に残りました。母はクラブ出身の良血、同じように品がありながらも小柄であった姉とは違い、これならサイズ的には問題なさそうかも?
ラヴィーゲランの23
みんな大好きキセキ産駒。
……いや本当に大人気ですね、比較展示では彼の元に群がる人の大軍、びっくりしました。
個人的にはキセキに詳しくはないのですが、見栄えは全馬の中でも上位、活力もあります。どこかダート馬らしさはありますがキセキ好きの知り合いに写真や動画を見せると唸る出来の良さ。
キセキファンはこの子でノルマンに入会するのもありかも?
サクセスベルーナの23
芝で1発を狙える牝馬ならこの子でしょう。
父は期待のサートゥルナーリア、nextデアリングタクトを狙える可能性があるのはこの子かも?
周回展示では案外でしたが、止まってみると非常に品があります。ブラックタイプにはダート馬の名前が多いですが、基本的には芝で問題ないと思います。ただ適性が半端になってしまうリスクは織り込んでおくべきかなと。
ゴールドマッシモの23
残念ながら肩をぶつけてしまいツアーは欠場。なのでこの項目は割と余談。ツアーで得た情報としては、入厩予定は秋山厩舎らしいです。
今話題、南関2歳戦線で大暴れ中のベアバッキューンの半妹です。
ベアバッキューンの話題が出る度、果敢に挑んで跳ね返された出資馬のファイアトーチの姿が脳裏を過ぎるのですが、何度も何度も話題にあがるので……あの、評論家のみなさん、そのレースにノルマンの子が出て負けています……傷を抉らないで……とやや複雑でした笑
ただノルマンのイスラボニータ牝馬、この時点でもポジティブ。決闘背景も抜群となれば……
今から地方募集にしましょう! 兵庫どうですか! nextスマイルミーシャ!
……すみません、持病の発作が出ました。
しかし兄の活躍で日に日に価値が高まっていきそうな子だけに、注目したい一頭ですね。
ショウリダバンザイの23
一番元気があったのはこの子ですね。
歩く速度は一番、動きが機敏=持っているスピードと考える方には間違いなくおすすめできる一頭です
シルヴァーコードの23
ノルマンディー得意のイスラボニータ牝馬。
この子はサイズが大きく、比較的ダート寄りの印象です。
皮膚病? が出るあたり、内臓諸々、体質面がやや気になりますが。コストパフォーマンス的にも非常に優秀。
予定先が小島厩舎なのもいいですよね、先生の更新を見るだけで楽しめる。
ツーショット写真を撮っていただいたのですが、確認すると
可愛い、尊い😇
と漫画に出てきそうな表情になっていました笑
可愛かったです、この子は特に(みんな可愛いですが)。
フサイチリニモの23
イスラボニータ娘3頭の中では小柄な子ですが、ブラックタイプに太字が並ぶ良血だけあり整った雰囲気の子。
自分も出資しているイリスアスールやイオリの様に、デビューが早いのかな? と思いきやじっくり目の育成を想定している模様。その辺りは留意する必要がありそうですが、これで二回り身体が大きくなればかなり走りそうなので、注視する必要がありそうな一頭です。
マックスユーキャンの23
放馬する馬が居たら走りが見れてお得ですねー
みたいな事を冗談で話していたら、本当に放馬してしまい周回展示中に突っ込んできたのがこの子
展示中ずっと動きまわり、お触り厳禁、
しかしとても綺麗で気が強い、こういう子こそ競走馬に必要な資質を持っている……のかもしれません。
ライムスカッシュの23
牡馬に比べると小柄な子が多かった中で随分と大柄な子だなと思い生年月日を見ると驚きました、君本当に5月生まれの牝馬? というサイズ感。好きです笑
父はゴールドドリーム、兄に兵庫でも走っているクフィールを持つ血統……個人的な興奮ポイントがもう一つ笑
兄ヴェルダリオも怪我でお休み中ですが昨年も目を惹いた馬でしたし、この子もキビキビ動けていて好印象。ここからさらに成長した姿を見るのが楽しみですね。
まとめ
セール馬も印象に残りましたが、昨年と比較すると明らかに岡田スタッド馬のクオリティがアップした印象。
二次募集ではあのシュヴァリエの23が募集される予定らしく、セール落札馬を見てもクオリティの高い馬が残っています。個人的に注目なのはセブンカラーズの妹で、ぜひ兵庫募集を……また発作が、失礼しました。
実際、四次募集のセール馬の期待もあります。いくら良さげな子が多くても、一次で弾切れを起こして二次以降を指を咥えて眺めるしかない……という展開は避けたいので、お財布と相談する必要がありそうですね。
個人的な話ですが、最優先についてはXの方でも触れたようにサクセスベルーナの23で申し込んでいます。悩みましたが、ノーブルロジャーがお世話になっている吉岡厩舎予定は、大きな後押しになりました。
最後に少しツアーの感想について。
昨年に続きとても楽しませていただきました。スタッフの方はとても親切で、お弁当と豚汁は相変わらず美味しく、しかもお土産のバッグはノーブルロジャーのデザイン。出資馬の貴重なグッズは嬉しかったです、本当にありがとうございました。
内容についてはまた思い出したら追記しますが、ひとまずは以上になります。専門的な話はできませんでしたが、少しでも皆さんの愛馬選びの参考になれば幸いです。