PAT company「グッド・イブニング・スクール」
PAT Company旗揚げ公演、「グッド・イブニング・スクール」。
初日と楽日のソワレを見てきました。
こちら、PAT Company(パトカン)とは、原田優一、オレノグラフィティ、小柳心、鯨井康介 =「PAT4」によるプロジェクト。(youtubeの概要より抜粋)
Youtube配信からパッと決まったこのプロジェクトの存在を、原田優一さんのTwitterで知り、初回配信からずっと追いかけてきました。
初回放送のダイジェストはこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=LMoUdwjhaFg
お時間のある方は、本放送のアーカイブを見てほしい。
https://www.youtube.com/watch?v=MDE74Mu08SY
頭おかしさが格段です!(ほめてる)
まさか、その場のノリでパッと決まったプロジェクトが、半年後には劇場公演をしているとは!一瞬のきっかけやご縁というのは本当に奇跡的なものだなと思います。私がパトカンを知れたことも含めて。
初回が6/27、重大発表として本多劇場公演が発表されたのが9/22、そして公演が始まったのが12/17。なんというスピード感!
当初、定時制高校モノということで、若干の不安がありました。
夏に行われていた、定時制高校が舞台の作品での描かれ方が、とてもステレオタイプだったからです。
定時制を下に見る全日制の生徒、社会的弱者として描かれる定時制の生徒、それが困難を乗り越えて成功体験を掴んでいく…。
そんな物語でした。
しかし、パトカンはそんな不安を全て覆してくれました。
定時制高校に通う生徒たちは、事情を抱え、新任教師に助けられながらも、新任教師の成長を支える大人たちとして描かれていました。
生徒たちは、他人を否定せず、相手のありのままを受け入れる人たち。
反して、新任教師の若林先生は、父親に認められたくて教師になり、自分は人を導く立場であるという理想を描いて、生徒たちに対して上から目線。
また、全日制の特進クラスの担任の菜々先生は、本人は全く気付いていないけれど、実は、空気を読めない…というか、人の気持ち察することができずに、悪意なく他人を傷つけてしまう人。
そんな二人の交流もありつつ、生徒を通じて、横田龍儀さん演じる若林先生が父親へのコンプレックスから解放される成長物語でした。
小ネタも多く、めちゃくちゃ楽しく笑える作品で、最初っから笑いっぱなしでした。
配信の中で出てきた「崖の上のヤギ」がネタとなっており、そのネタに至った、言ってみたい台詞で応募したネコの恩返しが採用されていて、客席で震えました。
https://twitter.com/watasuge_myu/status/1284853840903237632?s=20
ありがとうございます!!
あと、音楽がとてもよかったです。それぞれのシーンのBGMとして使われた曲が、別のシーンで歌唱曲となっていたり。
さりげなく使われているので、アーカイブを何度も見直して気づくこともありました。
キャスト陣の歌唱力はさすが!正直、ハコ小さい!と思うほど。
中井智彦さん演じる、源さんの息子を想うパパの歌がとても心に沁みました。
谷口ゆうなさん演じる、福巻さんの「PACHINKO is My Life」も圧巻!!
それぞれのキャストの魅せどころもあり、とても数ヶ月で作ったとは思えないほど完成度と満足度の高い舞台でした。
私はたまたま、企画段階から見ていましたが、作品だけを見ても楽しい舞台だったと思います。
正直、「パトカン、面白いけれどちょっとヤバい集団だな!」みたいな評価だったのですが(苦笑)、「パトカン本当にすごい人たちの集まりじゃん!」という評価に変わりました。
これからもパトカンを追い続けて行きます。
紀伊國屋公演、帝劇公演、ブロードウェイ公演…どんどん実現していってください。
社員として(ときどきコメントで口をはさみながら)、その旅路を見守っていけたら嬉しいです。