2020年上半期観劇 その1
もう半年が過ぎたということで、今年、上半期に観劇した作品の中で印象に残ったものについて書いてみようと思います。
4月からは緊急事態宣言が発令されたため、実質1月~3月の3ヶ月間。
その中でも、私は東京在住なこともあり、運よく観劇ができたほうだと思います。
【CHESS】
田代万里生さんの歌うAnthemを聞いて、とてもこの曲が印象に残っていたことと、佐藤隆紀さんが出演するということで見に行った作品です。
とにかく、歌の迫力がすごかった。
英語上演ということで、字幕を見ながらの観劇だったので、正直ストーリーについていけたのかはわかりません。ただ、とにかく音楽と歌が素晴らしかった。
音楽に引き込まれ、これは見なきゃいけないやつ!と、結局4回観劇しました。
作品のクライマックスは、1幕のアナトリーが歌うAnthemだと思うのですが、国境を越える、国を捨てるという感覚が自分にはわかりづらくて、歌唱はとても素晴らしいのだけれど、歌われる内容に共感できたかというと、疑問符がつきます。
逆に、2幕の女性二人が歌う曲(I Know Him So Well)は、女としてフローレンスとスヴェトラーナどちらの言い分にも共感できる部分が多く、私にとってはいちばん好きな曲となりました。ふたりの掛け合いも素敵でした。
ただ、心にいちばん響いたのは、最後のアービターが歌うAnthemです。
通常はフローレンスが歌うこのパートを、メインキャスト4人の中で唯一日本人が演じているアービターに歌わせることで、「東西冷戦時代に生まれたこういう話がある。さあ、日本人のあなたはどう受け取った?そしてどうするのか?」という問いかけとなっているように聞こえました。
この問いかけが心にぐっと来て、このラスト歌唱がとても印象に残る作品でした。
その2に続くのか、いつになるのかは不明です……。
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