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3万3000本のイチゴの苗を定植。「さくらベリー」の安定供給と品質向上めざす

私たちのグループの一つである(株)セブンハンドレッドファームは、栃木県さくら市でイチゴやコメといった農産物の生産を行っています。

さくら市の特産品を生み出したいという想いから、2022年から「とちあいか」の生産に乗り出しました。「さくらベリー」という名称で商標登録し、自社ブランドとして昨年度から販売。今年度は作付面積を増やし、さらなる生産拡大と安定した品質を目指して生育管理に励んできました。

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セブンハンドレッドファームでは、イチゴの苗の植え付け時期は9月ごろ、収穫時期は11〜5月ごろに実施しています。イチゴは収穫量と品質の維持、病害虫の防止といったいくつかの理由から、1年ごとに新しい苗を植えます。4月から9月中旬までの期間は苗を育てる時期です。苗を育てたあとは、「定植」と呼ばれる、育てた苗を植え付ける作業を行います。

5月時点では、まだ小さな親苗が育苗ハウスで大切に育てられています

イチゴは苗のできばえが生産量に大きく影響します。健康な苗にするために大切なのは、適切な肥料の管理と病害虫の発生をしっかり抑えることです。病害虫によっては、子苗に対して大きな被害を生じる場合もあるため、こまめに苗を観察し、病害虫の早期発見に努め、適切に対応するようにしています。こうした生育管理をしながら、苗を大切に育てていきます。

定植直前の子苗
「イチゴの株元部分を太くさせることがポイントです」(担当社員)

今年度、育てた苗は全部で約3万3000本。充分に株が育つ時期の9月中旬から下旬頃、苗を育苗トレイから抜き取り、ハウスの中へ定植を行います。セブンハンドレッドファームでは、25棟のハウスで栽培しているので、定植作業は一大イベントといえる大仕事。数日間かけ、従業員が総出で早朝から作業に励みます。

育苗ハウスから苗を取り出し、トラックに積み、定植するハウスへ
定植のためにきれいに整備された畝(うね)
9月とはいえ、朝から蒸し暑いハウス内。汗だくになりながら作業しています
一斉に苗を植えていきます
水をまいて、定植完了!

この後は、畝にマルチをかけ、花が咲いたら、ハウス内にミツバチを放って受粉させる工程となります。苗を育て、定植する作業は無事終わりましたが、次は冬の収穫に向け、安定した品質と収量を目指して、今後も徹底した生育管理をしていきます。

セブンハンドレッドファームは、農業に携わる方を増やし、応援する活動も進め、将来にわたって持続可能な地域農業の発展を目指しています。事業全体を紹介している記事も、ぜひ合わせてご覧ください。


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