当事者主体で企画し、ゴルフ業界の課題を解決!女性にとって「楽しい・嬉しい・為になる」イベントを開催するために大切なこと
みなさんは、ゴルフをしたことがありますか?
ゴルフというと、道具を揃える為の資金が必要で、経済的にも時間的にも余裕のある大人が楽しむスポーツというイメージが強いのではないでしょうか。また、天候に左右されるため、長時間外にいるのは大変だという方もいらっしゃるかと思います。
こうした条件から、実際にプレーすることにハードルを感じやすいのが女性や若者です。わたしたちは、ゴルフは楽しいだけでなく、人生をより豊かにする可能性に溢れていると考えています。
どうしたら誰もがゴルフを楽しめるきっかけを創れるのか?今回は、直近の具体的な活動の様子をお伝えしつつ、企画を進めたメンバーの想いをお届けします。
女性の活躍の場を創ることはゴルフ業界における世界共通の課題の一つ
日本のゴルフ人口は現在約585万人。男女比率は男性が80%、女性は20%だと言われています(※ゴルフ市場活性化委員会「ゴルフマーケットデータ」より)。ここまで大きな差がある理由にはさまざまな要因が絡んできます。
例えば、家事や育児は夫婦平等で取り組むことが推奨されている昨今ですが、長い歴史の中で女性は結婚をして家事や子育てに専念する人が多いという事情から、安定してゴルフを続けることが難しいと言われてきました。
それに加え、「飛距離が伸びない」「一緒にできる人が周りにいない」「ゴルフ用品やプレー代が高い」「夏はメイク崩れや日焼けが心配」など、人それぞれに悩みがあります。
このように、女性がゴルフを楽しむには様々なハードルがあり、ゴルフ人口に占める女性の比率は少ない割合に留まっています。日本においては、人口減少が進んでいくこともあり、今後ゴルフ業界がさらに発展していくためには、女性プレイヤーの増加が大変重要です。
日本のゴルフ業界だけでなく、女性の活躍の場を創出することは世界のゴルフ業界にとっても共通のテーマ。こうした課題感から、2016年にアメリカで「Women’s Golf Day(WGD)」という活動が立ち上がりました。
これは、毎年6月の第1火曜日に行われる、初心者ゴルファーをはじめとする全女性ゴルファーを応援するイベントです。現在は、世界84カ国、1300カ所以上の場所で開催され、日本でも各地で開催されています。
日本ではWGD以外にも、「Women’s Golf Now(WGN)」という活動もあります。これはJGA(日本ゴルフ協会)が企画している、より多くの女性にゴルフを楽しんでもらうための普及活動です。年間を通じて様々な活動を実施しており、国内の多くのゴルフ関連施設が活動に賛同しています。
このようにゴルフ業界における女性参加という課題を解決しようと、国内外で様々な活動が存在しています。ゴルフを「始めてもらう」「継続してもらう」ためにも、一人でも多くの女性にイベントへ参加してもらうことが解決への第一歩となることは間違いありません。
初心者も経験者も関係なく、女性にゴルフを楽しんでもらうためのイベントを各地で開催
わたしたちのグループも、こうした課題の解決を目指して、女性が楽しめて参加もしやすいイベントの企画を行っています。最近でも、全国に広がる私たちのグループのメンバーが、各地域ごとに主体的にイベントを企画し、開催しました。
どのようなイベントだったのか、大阪と、さくら市という2つのエリアで6月に開催した時の様子をお伝えしていきます。
①「Happy Women's Golf Fes in Osaka」
6月1日、大阪市の井高野ゴルフセンター内にある「dx golf 24」という日本最大級のインドアゴルフ場でイベント「Happy Women's Golf Fes in Osaka」を行いました。
「ゴルフを始めるきっかけを創る」「ゴルフを続けてもらう」「ゴルフのある日常の素晴らしさを体感してもらう」ことを目的に、未経験の方でも楽しめる体験型コンテンツや、バーチャルコンペ、自由に意見交換ができるトークセッション、ワンポイントレッスンなどを実施したほか、ゴルフをより楽しむ為のウェアやさまざまなアイテムの展示・販売を行いました。
わたしたちのグループの1つ、(株)住地ゴルフの関連団体である一般社団法人ゴルフライフデザインとdx golf 24が、WGNの活動に賛同して共同で開催したイベントです。当日は合計で103名の方が来場しました。
イベント後のアンケートからも、目的であった楽しくゴルフを体験する機会を提供できたようで、少しでも女性のゴルフ人口を増やすことに寄与できたと手応えを感じられました。
主催したゴルフライフデザインのサイトでもより詳しい内容を紹介しています!
②セブンハンドレッドクラブの「Women’s Golf Day」
6月4日には、栃木県さくら市のゴルフ場「セブンハンドレッドクラブ」でWGDのイベントを開催しました。セブンハンドレッドクラブでは、昨年度もWGDのイベントを開催しており、今年で2回目の開催となりました。
今年のイベントは、初心者コースと経験者コース、それぞれにプロがついて指導するという内容で、未経験者から上級者まで18名が参加しました。参加者は4組に分かれ、各グループに佐藤英之プロ、塙安男プロ、加藤輝プロ、横山健士プロの4名がそれぞれ付いて指導しました。
初心者コースでは、クラブの振り方、距離感を掴むコツ、傾斜に合わせたパターラインを狙うことなど基本的な動作やルール、マナーなどを学び、実際にコースに出てラウンドを体験しました。
経験者コースでは、実際のコースでの練習をメインに、一人一人に対してプロが上達するためのアドバイスをしました。
体験を終え、午後のティータイムには、当クラブレストランのシェフ特製のチーズケーキを堪能していただきました。
最後には集合写真をパシャリ。初心者の方も、経験者の方も、最後まで笑顔で参加してくださいました。
セブンハンドレッドクラブのInstagramでもイベントの様子を紹介しています!
当事者が主体となって企画することで、「楽しめる」イベントが生まれる
私たちは、こうしたイベントは社会性の観点から見て、ゴルフ事業を継続していく上で必要不可欠だと考えています。そこまで注力するのは、そこに至った背景と、企画した社員の思いがあります。
冒頭でもお伝えしたように、女性ゴルファーを増やすことは、ゴルフ業界の大きな課題の一つです。
今回のイベントのように、ゴルフ初心者から上級者まで幅広い層の方が楽しめるイベントの開催が、課題解決への第一歩となると考えています。
実際に足を運んでもらうイベントにするためには、女性の多様なニーズや悩みの声に寄り添い、共感を得られるような内容であることが欠かせません。
多様な女性のニーズや悩みに寄り添い、心をつかむイベントを企画するためには何が必要でしょうか?
それは、女性が主体となって、女性ならではの視点と、女性による呼びかけで、企画・運営をすることだと私たちは考えています。
今回のように女性が対象のイベントに限らず、ゴルフ未経験、初心者向けのイベントを開催する場合でも、“自身も初心者だ”という人が同じ目線で企画を考えた方が、よりターゲットのニーズに寄り添った内容となるはずです。対象としたい方と同じ立場の当事者が主体となり、企画するイベントを増やして行けば、少しずつゴルフに親しむ人が増え、ゴルフ人口の拡大に繋がっていくでしょう。
その活動を行うためにも、わたしたちのグループでは多様な個人が主体となって物事を企画することを推奨しています。ゴルフ経験の有無や、性別に関係なく、社員一人一人が多様な視点からアイディアを出し、能動的なアクションを起こしやすい組織文化を育む。その組織から生まれる企画だからこそ、多様な人々が楽しめるイベントになるのだと、そう信じています。
「あらゆる人が楽しめる場を多く提供していきたい」イベントを企画した社員の思い
実際にこうした組織文化のなか、今回ご紹介したイベントたちを企画・運営した社員の思いをご紹介させてください。
このように一人ひとりの担当者が、自分なりの理由と想いを持ってイベントを企画しているからこそ、それが届いた参加者の方々の笑顔にもつながっているのだと思います。
ゴルフは、個人の技術を高める楽しさがあることは勿論ですが、自立した精神・人格形成が育まれるスポーツであることや、一緒にプレーを楽しむ仲間と出会い、コミュニティを広げられること、健康的で充実した時間が過ごせることが最大の魅力です。
時代の変化と共に人々のライフスタイルや価値観は常に変化しています。ゴルフ業界においても、新しい変化を受け入れ、世界中の誰もが自分に合ったスタイルの楽しみ方を見つけられるよう、進化や変革が必要です。
一人でも多くの方にゴルフとともにより豊かな人生を見つけて欲しいという思いで、わたしたちのグループは新しいゴルフライフの提案を続けていきます。
今後も継続的にゴルフの魅力を発信し、より豊かなゴルフライフの実現へ
セブンハンドレッドクラブでは2024年4月からビギナーレッスンというサービスを開始しました。女性は勿論、どんな方でも最初の第一歩を踏み出しやすいようないろいろな企画を社員みんなで考えています。
また、(株)住地ゴルフでは、住地倶楽部というゴルフ会員権を持つお客様同士のコミュニティ運営をスタートさせました。新しい人との出会いや、新しい体験を通して生まれるものには大きな可能性が溢れています。これからもコミュニティ運営を通してお客様のゴルフライフがより豊かになるようなサポートをさせていただきます。
今後も、男女関係なく、社員が実現したいことを実践できる組織としての強みを生かし、あらゆるイベントやさまざまなサービス、企画を通して、もっと多くの方がより気軽に、より深くゴルフを楽しめる文化・世界をつくっていきたいと考えています。